キョン急増で捕獲計画
生態系に影響を及ぼすとして特定外来生物に指定されているシカの一種、「キョン」が、房総半島で、急に増えていることがわかり、千葉県は、捕獲計画を来年までに作ることを決めました。
これは、3日に千葉市内で開かれた、特定外来生物に関する千葉県の検討会議で明らかにされました。それによりますと、キョンは、もともと中国東南部や台湾に生息するシカの一種で、房総半島で捕獲される数は年々増え続けています。
ふんの数などを調査した結果、この地域に生息していると見られる総数は、ことし3月の時点で最大で5400頭と、7年前の1000頭よりも大幅に増えているということです。
6年前に閉鎖された勝浦市の観光施設で飼育されていたキョンが周りの野山に逃げ出して繁殖したのが主な原因と見られ、現在、勝浦市とその周辺のいすみ市など房総半島の9つの市と町で生息が確認されているということです。
こうした地域では、キョンによって農作物が食い荒らされる被害も出ているということで、千葉県は、捕獲計画を来年秋までに作ることを決めました。
http://www.nhk.or.jp/chiba/lnews/02.html