ギンコは寒冷地仕様で、断熱材をめいっぱい詰め込んでいるため、自重は約40tにも達する。
このような重い車体を、220馬力のエンジン(DMF15HSA)で動かすにはあまりに非力すぎる。
勝 改蔵の180馬力(DMH17H)と比較して、若干出力は増加したものの、自重もその分
増加しており、動力性能はほとんど向上していない。
これらの事情に対し、ギンコは480馬力のDMF14HZEエンジン、液体変速機も直結2段式のDW14Hに換装、
駆動台車を二軸駆動のやつに交換して性能改善を図っているが、自重過大という本系列の弱点を
完全に克服するまでには至っていない。それでも、動力性能は若干向上したが…。
おまけに、寿命をのばすための更新工事も行われ、サブエンジン式簡易冷房機を搭載し、
夏場でのサービス向上も図っている。ギンコの頭の上にある水タンクはそのまま残っている。