宇宙戦艦ヤマト2199 2

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650ななし製作委員会
【スーパーオライオン級有人恒星間航行用宇宙船『スーパー・ノヴァ(超新星)』】
重量:800万t
全長:1385m
全幅:532m
全高:383m
乗員:1305人(最少435人)

推進システム:核分裂パルス推進ロケット駆動(ドライブ)
(1)比推力:6000 - 10万秒
(2)推力:1GN (ギガニュートン)《10万1970トン》 - 1TN(テラニュートン)《1億197万トン》
(3)最終到達速度:秒速1万km
※『オライオン計画』について(英語版)
http://en.wikipedia.org/wiki/Project_Orion_(nuclear_propulsion)
※『オライオン:ギャラリー』(英語)
http://bisbos.com/space_n_orion_gall.html

機体主材料:耐熱新素材「TMC(チタニウム・マトリックス・コンポジット)」
(新タイプのチタン合金の中に高張力の炭化ケイ素を埋め込んだもの。
チタン合金は急速結晶化プロセスという方法で作られる。
回転盤の上に溶融したチタンをしたたらすと、滴となって飛び散る。
これを不活性ガスの中で急冷させると、きわめて純粋なチタン粉末ができる。
これを圧縮して高密度の板状あるいは棒状にする、鋳型を作る、直接パーツに成型するなどの方法で使用する。
TMCは既存のいかなる構造材に比べても耐熱性がはるかに高い。機体の表面もTMCのスキンパネルで覆われている。
TMCはアメリカの『NASP計画(National AeroSpace Plane Program)』で実際に開発された耐熱新素材。)

代替機体表面素材:CCコンポジット
(炭素または黒鉛に炭素繊維を埋め込んだ複合材料。
アメリカのスペースシャトルの機体先端部と翼前端だけはこれで被覆している。
アメリカのスペースシャトルの表面にびっしりと張っている耐熱用のケイ素タイルのような、消耗品ではない。
TMCが再開発できなかった場合の代替素材。)

備考:磁気プラズマ・セイル(MPS:Magnetic Plasma Sail)搭載

※この技術はマグセイル (magsail) とも呼ばれ、磁気帆や磁気セイルと訳されることもある。
宇宙船は磁場を生成するため超電導ワイヤの大きな輪と、操舵または荷電粒子からの放射線の危険を下げるための補助の輪を展開する。
また、マグネティックセイルで、加速と同規模のエネルギーを必要とする"減速"のため、巨大な磁場を展開して、星間物質の抵抗を宇宙船のブレーキとして利用する事もできる。
これにより、恒星間旅行の半分を占める減速のために推進剤を積む必要がなくなり、旅にとって大きな利益となる。

余談:アメリカ合衆国の理論物理学者、宇宙物理学者であるフリーマン・ダイソン(Freeman John Dyson)は、オライオン型惑星間宇宙船のアイデアを恒星間宇宙船に適用している。
ペイロードが2万トン(数百人から成る小さな町を充分に維持できる)ほどになるので、宇宙船は必然的に大きくなる。
全質量は1個約1トンの核爆弾30万個の燃料込みで、40万トンほどになる。
爆弾は3秒ごとに爆発させられ、宇宙船を1Gで10日間加速し、光速の30分の1(秒速1万km)に到達する。
この速度でオライオン型恒星間宇宙船はアルファ・ケンタウリに140年で到着する。
ただ、この宇宙船に目標星での減速能力を与えるには、磁気プラズマ・セイル(MPS:Magnetic Plasma Sail)を搭載しなければならない。
オライオン型恒星間宇宙船は宇宙船としては最小限の能力しか持っていないが、現在の科学技術で建造し、送り出すことのできる恒星間輸送の形態の1つではある。