十川氏が悪いとは一慨には言えないと思う。
(それでも氏の爆裂天使での脚本はあまりにも……な出来であったが)
推測になるが爆裂天使の問題は監督の大畑氏と構成の志茂氏の意志疎通があまり上手くいかなかった所にあると思う。
その証拠に、爆裂天使は最初は三人のライターにより書かれている。
一人は上でも上げられている志茂文彦氏(代表作 AIR フルメタルパニック 超重神グラヴィオン
もう一人は十川誠志(そごまさしと読む)氏(代表作 GANTZ 雪の女王)
最後は中瀬理香氏(代表作 ふしぎ星のふたご姫 フルーツバスケット)
いずれもシリーズ構成を担当した作品である。
だが三人ともシリーズ後半(20話以降)では誰一人参加していない。
以降は別のライターによって書かれており、その中には大畑監督も含まれている。
つまり志茂氏は爆裂天使の脚本を自ら降板したのではないか。
アニメにおいて脚本を担当する人間が急に変わることは稀に思える。
少なくともここ数年、目立って脚本交代が行われたのは「蒼穹のファフナー」位のものであろう。
古い例だと「勇者王ガオガイガー」が有名だろうか。
つまり本編にクレジットが残っている志茂氏が降板したと言うのは今ひとつ信じられないかと思う。
だが幾つかその様な事態を想像させるような事がある。
例えば、本編を詳しく見てみると
一話は恭平を中心に話は進んでいる。
だが、後半に進むにつれ彼の出番は少なくなり、最終回では冒頭に僅かに登場するだけだったのである。
これは明らかに脚本面で何かもめ事、少なくとも構成上の不備があったとしか考えられない。
そして上にも書いた爆裂天使の小説のあとがきを一部を要約して引用すると……
(志茂)小説の方では語り手を恭平に固定し彼のプライベートの部分や家族構成まで
明らかにしています。彼にもいろいろな面が有ることを感じてください。
と言っている。現にこの小説の内容は恭平中心に進んでいる(小説の方のサブタイトルがボーイ・ミーツ・エンジェル
なのはアニメの恭平の扱いに対する皮肉か)
これは初期の意向、もちろん志茂氏の意向と見て間違いないと思う。しかし実際は上の通りであった。
やはり大畑氏と志茂氏との意見の食い違いがあり、その結果、志茂氏は実質上の構成を降りたのではないだろうか。
他の二人(十川、中瀬の両氏)もこの騒動に巻き込まれたと見る。
これを裏付けするかのように小説のあとがきには志茂氏が爆裂の脚本を降りたと臭わせる様な発言を幾つも残している。
一つ例を挙げると……
(志茂)アニメの爆裂天使は大畑さんがシナリオ面まで全てに渡って陣頭指揮をとっています。
僕も少しばかりお手伝いしましたが基本的に「爆裂天使」は大畑監督の世界と言っていいでしょう。
と完璧に大畑監督の作品だと認めている。
つまり、どんなに優れている監督、脚本家でも協調性がなければ良い作品は生まれないのだろう。
爆裂天使は残念な作品であったが、志茂氏も大畑氏も他では優れた仕事を残している。
アニメにおいてはやはり意志の疎通をはっきりさせなければなと改めて思う。
余談だがアニメの爆裂天使の結末は大畑監督にも納得できぬものなのか製作会社、脚本家を変えて
続編OVAを制作中らしい。そちらにも期待したい。
十川はギャラリーフェイクでも同じ様なことやって、
原作者が怒って、1クールで監督交代。
けどシリーズ構成も十川だったから、その負の遺産を
引き継いだ新監督がかなり頑張って持ち直させて
おかげで急遽3クールに延長。
ギャラリーフェイクの監督、構成交代は細野先生の意向によるものだったのでしょうか。
南町奉行所(新監督山崎理氏の会社)のHPによると西森監督(前監督)と感性が合わず
スタッフから降りようとした所に監督の知らせが入ったとの事ですが。
西森監督が降りたのは原作者のクレーム以上に他の仕事(ぺとぺとさん)が入ったからだと
思います。
それで監督空白のところに山崎氏が入ったのではないでしょうか。
結果これが両監督にとって幸をそうした様に思えますが。(GF2クールの好評はもちろんの事、
ぺとぺとさんも概ね好評である)
次に十川氏ですが、彼もまた仕事の関係があったのではないでしょうか。
十川氏に問題があるとすれば彼のみを降板すればいいだけです。しかし、GFは3クール目に
入ってサブライターである富岡氏、中瀬氏、笹野氏の三人も脚本から抜けています。
もちろん、2クール目に十川氏の脚本だけ書き直された(十川氏担当部分だけ愛植男というおそらく
変名人物が脚本を担当している)為十川氏が相当な問題児であった事は確かでしょうが。
推測するにGF3クール目の延長は元々存在した(それもかなり予定調和的に現にこの枠は
モンキーターン、高橋留美子劇場も延長している。おそらくはよほどの事が無い限り延長の可能性は存在
したものと見る)その知らせを受け、監督を始めとしたメインスタッフは降りたにおではないでしょうか。
作品の延長により監督が替わる例は逮捕しちゃうぞでもあったたため(延長の報受けたわなべひろし監督が
仕事の都合上抜けたと言う話、今回のGFもこの例に近かったのでは)
西森氏はもちろんの事、上に上げた十川氏を始めとした脚本家の人はいずれも春、夏のアニメ新番組でメイン
スタッフのポジションで参加している。
もちろん1クール目で延長が決まったと言うのは曖昧なものであったのかもしれない。旧スタッフのまま2クール
目が放送されれば延長が取り消される可能性も0ではなかった可能性がありますので、監督交代は英断だったのかも
しれませんが。
要するに、山崎監督がGFを好評にしたのは事実ですが、延長は2クール目の好評を受けただけで
なく、上からの意向により元から存在したのではないかと言うことです。
話は変わりますが、GFは最初の頃、つまり1クール目の事ですが、その回の話が盛り上がるところでいつも
テーテッテテッテー〜〜という軽快な音楽が流れ、主人公である藤田玲司が決め台詞を言ったりする
シーンが毎回挿入されました。しかし、これが原作ファンから批評をあび、2クール目辺りから使われなくなりました。
結局、この方針を持っていたのは西森監督、又は十川氏に思われがちですがこれもやはり上からの意向が強かったのでは
ないでしょうか。
現に3クール目に入り、脚本担当の方にアニプレックスのプロデューサーの岩上氏が加入しました。
そして岩上氏が始めて担当した脚本の回は藤田が「俺はアクションシーンが苦手だぜ」と発言したり、藤田の
娘を名乗る少女がさらわれたのを藤田が気球に乗って助けたり(おまけにこのシーンでは1クール目のテーテッテテッテー〜〜
俗に言うオサレBGMが使われた)銃撃戦が行われたり、あげくの果てには登場人物がバズーカ砲を持ち出したりと
「シティーハンター」も真っ青な展開が繰り広げられました。
この回、つまりプロデューサーが担当した話数でこの様なことが繰り広げられたというのは元から企画の方向性が
オサレ方面に向いていたといえるのでは無いでしょうか。
もちろん、西森、十川両氏が悪のりをし、余計な要素が追加された可能性も捨て切れませんが、やはりプロデューサの意向が大きく働いた
としか思えません。
それと、ヒロインである、サラ・ハリファの性格変更、俗に言えば萌えキャラ化ですが、これも上の意向が強いかもしれません。
これはサラの声を担当したのが川澄綾子さんだからと言うのが一番原因に起因するのでは。
川澄さんはその独特な声質により今まで数多くのヒロイン役を演じてきました。(例を挙げればキリがありませんが「藍より青し」「この醜くも美しい世界」
「星界の戦旗シリーズ」「星方武侠アウトロースター」「To Heart」「まほろまてぃっく」辺りでしょうか)
このGFでもサラの声は一話を見た人から好評でした。
これに関してはアニメスタッフの方々も同じであり、色々とキャラをいじってみたくなったのではないでしょうか。
もちろんアニメスタッフたるものファン気質が抜けずに製作するのは好ましい事ではありませんが、この件に関してはご愛敬と言うことで許せるものだと
思います。
それにサラの件だけは1クール目からそれなりに成功した様に思えます。
この枠(モンキーターン。高橋留美子劇場、人間交差点など)のアニメにしては珍しくアニメファン層の視聴継続が多かった理由の一つだと
思います。(もう一つはカニLOVEのEDか)
最後の辺りは余談になりましたが、2クール目が面白かったのは疑いようのない事ですが、アニメファン層を取り込んだ
と言う点において1クール目も決して無下にはできないと言うことです。
以上二度にわたる長文失礼しました。
>藤田が「俺はアクションシーンが苦手だぜ」と発言したり〜銃撃戦が行われたり
この辺りはほぼ原作通りなんだか、それ知ってて書いてる?
1クール目でアニメファン層を取り込んだ というのはどうかと。
最初の頃みて切ったけど、久々(2クール目)見たら面白くなってたという意見
結構聞くんだけど、
まずは自分の書いた長文をわざわざ読んでいただき有難うございます。
誤字、脱字がいくか有り読みづらかったかもしれませんが、最後まで付き合って
もらえたのは大変嬉しく思います。
おまけにこんなにもお早いレスを返していただけるとは。
それも原作ファンによる手厳しい意見は大変貴重に思います。
以前からこの作品(GF)の原作ファンの意見は聞いてみたいと思ったものですから
インターネット上にいるアニメ化された原作ファン(俗に言う信者)の方々は糞糞としかいわず意見を
聞くことすら困難な状況は珍しくはないので。(誤解を招かないように捕捉するが、これはGFの原作ファンに
限っていったのではない)
あなたの様な良心的な原作ファンの存在に大変嬉しく思います。
まず上に書いた長文はGF原作を全く見ていないものによるものです。
ですから、所々に偏見や主観、間違った知識が入ってると思います。不快な思いをさせてしまっのであれば
この場所をもって謝罪させて貰います。
後、質問になりますが、あなたはGFの1クール目の何処が悪いと思ったのでしょうか? また、逆に2クール目の
どの辺りが改善され良くなったと思ったのでしょうか? 簡単な意見でいいので宜しければ教えてもらえないでしょうか。
原作ファンの意見を聞いてみたいと思っていましたので。余計な質問に思ったら聞き流してくださって結構です。
本題ですが久々に見たら面白くなっていたという事ですが、確かにそのような意見は多く聞きます。
言い訳がましいかもしれませんが、個人的見解を述べさして貰いますと、その方々は切ったにもかかわらず
再び視聴を始めたのはやはりこの作品に未練があったからではないでしょうか。
本当につまらない作品であればどんなに機会に恵まれても視聴再開に臨まないのではないでしょうか。
つまり視聴したのは前に視聴打ち切りしたのは別に完全に詰まらない、嫌いではなかった、その時の
都合や他のアニメや娯楽の方が面白かったので見なかった、でも今気が向いたから少しだけ見てみよう
と言う気になったのかもしれません。
それは1クール目スタッフのGFが完璧に興味対象を失わなかったと言うことでは。
結果、力が及ばず視聴者を脱落させましたが、GFに嫌悪を抱かせる出来ではなかったのでは。
もちろん視聴を続けさせた2クール目のスタッフの実力は最高に評価されるべきものです。
この部分はあくまで個人的な主観ですのであまり本気に取らないでください。
以上幾度にも渡る長文すいませんでした。スレ違いの上、不快に思った方も
いると思いますのでこれ以上のレスは控えめにさせて貰います。
不快に思った方もいらっしると思いますので、これ以上のレスは控えめにします