論考プラス公式ガイドの国
喋るバイクに乗って、論考プラス公式ガイド(注)の国にやって来た。
(注)
http://blog.livedoor.jp/ronkouplus/ 「なんか、国民が一人しかいないような国号ね」
一人の男に出会った。何だか浮浪者のような格好なので話しかけたくなかったけど、話し
かけてみることにした。
「こんにちは。論考プラス公式ガイドの国ってことだけど、国号にまでなる論考プラス公
式ガイドって何なの?」
「論考プラス(注)の公式ガイドです。論考プラスは論理哲学論考のスタイルで旧司法試
験について語ったものです。その公式ガイドというわけです。しかし、まだ一つしか記事
がありません」
(注)
http://yaplog.jp/ronkouplus/ 「へえ。一つしか記事がないのに国号になってるんだ」と喋るバイク。
「いや、実は、書きあぐねているんですよ」
「へえ。どうして書きあぐねているの?」と喋るバイク。
「論考プラスの主張は、とどのつまり、予備校のいう通りにすれば通るはずであるという
ことなんですが、その理由はこういうことです。予備校は試験を分析しました。それで分
かったことは、試験が論点中心であるということです。だから、予備校は論点中心にカリ
キュラムを組みました。試験に対応したカリキュラムなのだから、これをこなせば通るは
ずです。論点中心では体系が分からないという批判もあろうかと思いますが、予備校のカ
リキュラムは体系だっています。このことは予備校本を読めば一目瞭然でしょう。予備校
本は、学者本から抜書きすることで要領よく体系を述べ、それでも分かりにくいところに
は伊藤真が語りかけるような欄を設けて、後ろに論証カードを付しています。つまり、法
律を一通り説明しているのです。これを薄っぺらいというのは容易いことですが、このく
らい圧縮しない限り、頭に入らないことは明らかです。かつてはこのような圧縮を自ら行
うことが求められていました。これは「法律学の森」に自ら道を通すことを意味しますか
ら、大難事です」
「そこまでは分かったわ。でも、どうして書きあぐねているかまでは、まだ辿り着いてい
ないと思う」
「そうですね。あえて不親切に書いたものに対して、親切に注釈を付けるのは躊躇われる
ということでしょうか」
「へえ。それでどうするの?」と喋るバイク。
「予備校が選別を変えたことについて語って、それからロースクールについて語って、後
は放置してもいいんだけど」