侵略!?イカ娘 283でゲソ

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943かわいいイカの絵
超テキトーに思いついたネタで一本書いてみました。
夜の砂浜で、栄子はビンの底を這いずり回る一匹のミニイカ娘を見つけました。
ビンごと拾い上げると、早くも触手をおっ広げて警戒心をムキ出しにしました。
「ウキゥッ!?」
はわ、はわわと逃げ回っては、栄子を警戒するようにブブーッ、ブブーッとイカスミを吐いています。
しかし、上向きに吐いたスミは当然自分の顔にかかってしまい、シャネルズ(古い…(笑))みたいな顔を
しています。
「…なんだこのバカな珍獣は」
栄子はいちいち相手するのもアホ臭くなり、瓶の口に手をあてがうと、クルリッと180度回転させて砂浜にズボッと
勢いよく突き刺して埋めてしまいました。
「ヒャーッハぁ!ヒィ?うわぁぁぁ、はわわ、はわわ、ギャイーッ!」脱出口を失ったミニイカ娘は、奇声を上げながら、ヒッピーのような触手で瓶の壁を叩いたり、スカートをからげて
上向きになった瓶底に突進しては頭からド派手にコケたり、しまいには目から噴水を流しながら瓶の中を右往左往する
しかないのでした。
それでも栄子が瓶底をつま先でドンと蹴ると、腰を抜かして吹っ飛んだものの、そうすれば勝てるとでも思ったのか、腰が引けながらももみ上げ触手を構えてはシュッシュッと伸ばしたり、ファイティングポーズを取ったのです。
(お前…本当にイタい奴だな)
栄子は一つだけ慈悲を与えるつもりで、頭をチョンチョンと指差しました。
944かわいいイカの絵:2012/07/23(月) 20:14:27.83 ID:K2PlfEO60
栄子は、(上に出ることばかり考えず、触手で下向きに砂を掘るとか考えろ)という意味のジェスチャーでしたが、
ミニイカ娘はいかにも新しい発見をしたように、斜めになった瓶の壁にジャンプしては頭突きをし始めました。
(うわ、そっからかよ…)
栄子はだんだん、勘の悪い新入社員に仕事を教えているようなむなしい気持ちになってきました。
「お前ホントおもしれーのな」
意地悪く失笑しながら、栄子は砂浜に座ってミニイカ娘の狼狽をジッと鑑賞していました。
が、素晴らしく楽しいいたずらが頭に閃いた栄子は、一度家に走っていきました。
「お前、アレもう一度やってみろ」
栄子はそう言うとミニイカ娘を瓶からつまみ出し、ボクシングのポーズをしてみせました。
ミニイカ娘の目に勝ち気な光が宿ったのを見逃さなかった栄子は、パンチの練習だとばかり、両手にクッション…ではなく、
家から取ってきた、「四つん這いミニイカ娘」さん発明のミニイカホイホイを構えます。
「さぁ来い!!」
「ゲショッ!」
シュッ!…べちょ。
「はわぁ!」
ミニイカ娘の触手パンチは、狙い違わずミニイカホイホイの粘着シートに貼り付き、次の瞬間、貼り付いた触手が縮む勢いで
今度はシュルッと体がシートに引き寄せられます。
シュッ!ぱちょっ…。
その間わずか2秒。
ミニイカ娘はカエルのように両手両足を開いた変な格好で真正面からシートに貼り付いたまま、ピクリとも動かなくなりました。
口も鼻も、それは見事にベタベタに貼り付いています。
栄子はイカ帽子をつまんで、シートから無理矢理剥がそうとしましたが、顔の皮膚がメリッと一気に破れ、ベロンと皮下組織が
飛び出てしまったので諦めました。
(本当に目には目を、毒には毒を、バカにはバカを…だな。もうおもちゃにもならないこいつぁゴミだね。
もともとゴミみたいな生き物だけど)
栄子は呆れながらミニイカホイホイを固く丸めると、足で念入りに踏みつぶし、波打ち際に遠く放り投げて帰っていきました。
(終わりでゲショ♪)