平日にも関わらず多くの海水浴客で賑わう湘南の海。
ミニイカ娘が海の家「れもん」の看板娘となって2週間経つが、その人気は未だ衰えることを知らない。
「いい食いっぷりだね〜!お駄賃あげるからちょっとこっち来な!」
『ゲショ♪キャキャ♪』
http://2ch-ita.net/bbs/anime/img/12868474430202.png 今日もミニイカ娘は、いつものようにたらふくエビを食べ、愛嬌を振りまき、チップをもらっていた。
店にもだいぶ慣れてきた様子で、次々に新しいお遊戯を披露しては、客の目を楽しませる。
『ヘヘ〜、ゲッショゲッショ〜♪ゲショ〜♪』
http://2ch-ita.net/bbs/anime/img/12868474430203.gif 「ス、スキップしてりゅううううう!!」
「きゃわいいいいいいいいい!!」
「守りたい、この笑顔。ってやつだな(キリッ」
「ま、守、ままも…ぶひょ!ぶひいいいいいいいいい!!!ミニイカッカッカッカッカッカッあああああ!!!」
シュコシュコシュコシュコ…
ガシッ!
―― お前は警察署な。
夕暮れになり客が全員退店(一人は警察へ連行)したところで、海の家「れもん」は一日の営業を終える。
静まり返る店内。
夕陽に染まったテーブルの上で、静かにきらめきながら鎮座するガラスの空きビン。
その傍らで、退屈そうに両足をパタつかせながら、イカ娘たちの帰り支度を待つミニイカ娘。
http://2ch-ita.net/bbs/anime/img/12868474430204.jpg しかし、少し経ってイカ娘が戻ってくると、ミニイカ娘はいつもの弾ける笑顔を取り戻す。
イカ娘の差し出した掌に飛び乗ったミニイカ娘は、そのまま空きビンへダイブ。
ガラス越しに、イカ娘と鳴き声を交わし合う。
『ゲソ、ゲソゲソ♪』
『ゲッショ〜♪』
そこへ帰り支度を終えた栄子と千鶴が合流。
彼女たちは仲良く海の家「れもん」を後にした。
ミニイカ娘がやって来てから何一つ変わらない、いつもの光景。
「今日の売上もすごかったな!ミニイカ娘様様だよ!まあ、変なのも来るようになったけど…」
「さすが同胞でゲソ!私も鼻が高いでゲソ!」
『ゲショ〜♪』
他愛のない話に花を咲かせる3人と、ニコニコ相槌を打つミニイカ娘。
と、ここで千鶴があることに気付く。
「…そういえば、今日ミニイカ娘ちゃんが貰ったチップ、まだ受け取ってないわよね?」
「え?姉貴が持ってんじゃないの?まだミニイカ娘が持ってんのかな?」
「後ろの触手に結んであるでゲソ。」
『ゲッショ、ゲッショ♪』
「本当だ。スゲーなー、今日もお札がいっぱい…」
「今夜もエビを奮発してあげないとね、ミニイカ娘ちゃん?」
『ェー、ビィ?…ピィ♪ギェ〜、ビィ♪』
http://2ch-ita.net/bbs/anime/img/12868474430205.jpg ―― …え?
「スゲエ!今、エビって言わなかったか!?」
「言った気がするでゲソ!もう一回!もう一回言ってくれなイカ!?」
『キャア〜ッ♪ゲッショゲッショ♪』
毎日ひとつずつ、新しいビックリ。
これもまた、いつもの光景。