侵略!?イカ娘 281でゲソ

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「ミニイカ娘でゲソ！こんな所で逢えるなんて！」
『ゲショ…？』

遡ること２週間前、大雨で客もまばらとなったある日のこと。
早めに店を閉めた栄子が、無人の浜辺を独り散策中に偶然見つけた不思議な生き物。

――　『ピョピョピョ…ピョピョピョピョ…』
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砂に埋もれた空きビンから出られず藻掻いていたところを栄子に救出され、相沢家へとやって来た。

「やっぱりお前の仲間だったんだなコイツ。ミニってことはお前の赤ん坊か何かか？」
「ミニイカ娘はミニイカ娘でゲソ。もう成体だから、これ以上は大きくならないでゲソよ。」
「へえ、これで大人か…おい、お前どっから来たんだ？お前もこの辺を侵略しに来たのか？ほらほら、何か喋ってみろよ。」

　トントンッ

『ピャアアィッ！』
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「こら！手荒な真似はよさなイカ！ミニイカ娘はとっても臆病なんでゲソ！」
「手荒って…ちょっと水槽の壁を小突いただけだろ？」
「それに人間の言葉は話せないでゲソよ。」
『…ウユゥゥ…ピィィ！ピィィ！アイィィィ！』
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「ほら、泣き出してしまったじゃなイカ！早く謝るでゲソ！」
「マジかよ？コイツ大人なんだろ！？」

…………

『……ェェ！アエェェ！ビイィィィィィ！アイィィ…！キャィィ…！』
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「参ったなあ、いくらあやしても泣き止みやしない…」
「ちゃんと誠意を見せなイカ！言葉じゃなくて、エビで誠意を示すでゲソ！」
「…エビ？ああ、コイツもエビが好物なんだな。じゃあ持ってくるか…」
「早くするでゲソ！今なら２匹で手打ちにしてやらないこともないでゲ」

ゴツン！

「あいっ！」
「どさくさ紛れに自分の分も要求するな！」
「私のじゃないでゲソ…ミニイカ娘はいっぱい食べるんでゲソ…」

（まったく…）
（でもこのミニイカ娘ってヤツ、可愛いっていうか放っておけないっていうか…なんか変な魅力があるな。）
（…使える！）

「なあ姉貴、ミニイカ娘にウチの看板娘になってもらうってのはどうだ？」
「え？」
「お客さんに見てもらうんだよ！最初は水槽に入れて見せ物にするだけでも良いからさ！」
「あらいいじゃない！素敵なアイデアだと思うわ！」
「だろ？おまけに芸のひとつでも覚えさせりゃ、もう凄いことになるぜ！」
「きっと人気者になるわよ！こんなに小さくて可愛いんだもの！」
「２人とも何をいうのでゲソ！それじゃ看板娘じゃなくてピエロじゃなイカ！」
『ゲッショ〜♪』
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「あら？いつの間にか泣き止んでるわ。」
「ミニイカ娘のヤツ、このアイデアが気に入ったみたいだな。」
『ゲッショゲッショ♪』
「むぅ〜…」