新羅の親知らず
横向きに生えているが、半分だけ露出しているタイプの親知らずだった。
ギンコの判断では、当院での抜歯は可能だとしたが、抜歯術はかなり難航したという。
大げさなイメージにすると、歯を食いしばりながら、「くそっ!抜けない!」と難航するギンコ。
新羅はあまりの苦痛で診察台の上でもがいている状態。
ギンコ
「ああ、これ、完全に癒着しちゃってますな〜。
ダイヤモンドバーで削って分割してからでないと抜けませんね〜。」
実際には、新羅の顔にあの布を被せられているので、新羅の視界から見えるのは
口元と、ギンコの手しか見えない。
そして、1時間をかけて、結局、親知らずを3つにかち割ってやっと抜くことができました。
そして、翌日、新羅は頬が目一杯腫れ上がりました。
ギンコ
「岸谷さん、目一杯腫れたね。
口は開きますか?」
岸谷 新羅
「痛くて、口が大きく開かない状態です…。」
ギンコ
「やはり、そうですか?
親知らずを抜く時に無理をしたからでしょうね。」