神のみぞ知るセカイII FLAG91

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124名無しさん@お腹いっぱい。
FLAG67 Ride My See-Saw

■量、質共にハイレベルな田舎ならではの朝食。心沸き立つ時間なはずなんですけど、約一名例外が。

さわやかな田舎の朝。豪勢な田舎の朝食。
大勢で食べる食事はさぞかし楽しいだろう、と思いきや。
LCは食卓だというのに布団に包まっていた。いまだに昨夜のオバケが怖くて仕方ないらしい。
食べ終わってもグッズ整理のため蔵に行く桂馬についていくのにも布団をかぶったまま。

桂馬は桂馬で頭を悩ませていた。LCのことは聞く気ないにしても。
祖父から渡されたあの器、できれば持ち帰りたくない。
本来なら値打ちモノなのだが、「この絵ひとつでオソロしく始末に困る販促グッズに大変身だ…」。
突然蔵が真っ暗になる。誰か扉を閉めたのだろう。例の歌が聞こえる。
オバケが出たぁ―――、とLCは桂馬の背後にうずくまる。
が、桂馬がよく見ればオバケではなく愛梨。
愛梨は唐突に笑い声を上げたかと思えば、桂馬から器を引ったくり
「遊んでくれなきゃ…」「これ、割る!!」と脅してくる。

仕方なく桂馬はおままごとにつきあわされる破目に。
パパママ役のお人形からして猟奇感あふれるシロモノ。
しかもそっけない態度を見せると首千切り飛ばすし。
愛梨「あなた…これから何しましょうか?」
桂馬「離婚調停かな。」
愛梨「楽しいね――」
桂馬「楽しい訳ないだろ。」
愛梨は石を打ちつけだす。その手を止めたのは、日永さん。

桂馬たちは日永家に招かれる。おばあちゃんは頭を下げるのだが愛梨はどこ吹く風。
普段からこんな調子なので学校でもお友達がいないのだとか。
日永「友達はええもんよ。」「愛梨も友達いっぱい作らないと!!」
愛梨「ばあちゃんも友達いたか?」
日永「おったよおったよ。」「ほら、あれ見なさい。」
おばあちゃんが指差したのは額入りの写真。質素な集まりながら、温かみが伝わってくる。
   「おばあちゃんの結婚式、友達いっぱいでしょ!!」「友達のおかげでえー人生送らせてもらったよ。」
桂馬の視線が写真の下に向く。仏壇には夫・正夫さんの位牌。そして愛梨の写真2枚。
一枚は一人で、もう一枚は梨枝子おばあちゃんと二人で写っている。

オバケがセンサーに反応しなかったのは、駆け魂自体がもっと遠くにいたからでは…?
などと仮説を立てつつ桂馬がLCを連れて帰ろうとすると。梨枝子に呼び止められる。
「その器…」「大切にしてあげてちょーだい。」「桂木のおとーさん……」「一か月も前から作ってたよ。」
「年寄りはもう孫くらいしか楽しみないからね…」「おやすみ。」

もう一泊すると聞いて、LCはまたオバケが出るんじゃないかとびくびく。
伝馬「怖くない怖くない。」「この村じゃ昔からそう言うんじゃ。」
伝馬夫妻にはやし立てられ、LCは眠れそうにない。桂馬はLCに背を向け携帯ゲーム。
で…出た。今回は顔がわかる。
田舎だからかこの辺りには駆け魂隊はいない。気乗りしないが桂馬自ら動くしかない。
桂馬「愛梨の家に行くぞ。」「エンディングはそこにある!!」

■なんと、あの小さな女の子に駆け魂が?そんなことあるんですか神様〜?次号、シリーズ完結!