神のみぞ知るセカイII FLAG91

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120名無しさん@お腹いっぱい。
■エルシィなのに頑張っています。
朝のニュース番組の芸能コーナー。かのんに化けたLCがあわあわしている。こちら側ではおばちゃんが、朝ごはんの時間になっても出てこないはっちゃんを呼んでいる…
ハクア「ちょ…ちょっと桂木!!」「ど、どうして私がこんな格好しなくちゃいけないの!?」
急造ペアの行末は? FLAG119「Look Back in Anger」
LCの着ていた制服を着て、ハクアは桂馬と一緒に舞校へ。
桂馬「お前のいつもの格好じゃ目立つだろ。」「昼間はうちの生徒でいてくれ。」
錯覚魔法の効果で、他人はハクアがLCに見えるはず。
ハクア「そ…」「それで女神をどーやって捜すの?」「手がかりも何もないのに…」
桂馬「捜さない。」「捜す必要はない。」「女神はすぐ近くにいる。」「具体的に言うと…」「女神はボクの攻略相手の中にいる。」
ハクア「お前の攻略相手の中に?」「どーしてそんなこと言えるの?」
桂馬「1人目のディアナが天理の中…2人目のアポロがかのんの中…」
   「2人ともボクの攻略相手だった!!」「だから3人目もボクの攻略相手だ!!」
ハクア「そんな単純な!!」「2人ぐらいじゃ3人目もいる根拠にはならないわ!!」
桂馬「2人で十分だ!!」「歴史的に見ても前例は沢山ある!!」「ゲームの歴史ではな。」
ハクア「せめて…」「女神達が互いにひかれあって集まってくる……」「とかならわかるけど……」
桂馬「意志も力も失っている女神達が集まってくる?」「ナンセンスだな!!」
   「集まってきてるんじゃない…」「女神達は、最初から集められているような気がする……」
桂馬の中では、根拠のあるもののまだ仮説。ハクアへの説明は後にして校舎へ。
かのんの残した"置きみやげ"は、校内をくまなく占めていた。
かのんちゃんの恋人として極端に注目を浴びる存在となった桂馬。
桂馬「何しろ……」「クラス中の連中の目の前でラブシーン見せたからな。」
噂に尾ひれがついたのみならず。突如桂馬は男子生徒に突き飛ばされる。
生徒「気ィつけろ!!」「オタクが道歩いてんじゃねぇ!!」「次会ったら殺すぞ!!」「二度と学校来んな!!」
アイドルと付き合うなんてイベントは、現実にはいいことばかりでもない様子。
一晩中鳴り止まなかったイタ電に、そこかしこから突き刺さる怨嗟の視線、リョー君たちの嫌がらせ…
ハクアがリョー君達をボコボコにするが、桂馬はあえてやめさせる。むしろ噂を轟かせたいふう。

一難去ってまた一難。桂馬は頭に熱いコーヒーをぶっかけられる。
ちひろ「あー、ごめ――ん―――」「手がすべった――…」
桂馬「全然すべってないだろ!!」
言い返す最中にもまたかけられのたうちまわる。不機嫌そうな顔そのままにちひろは離れていく。
ハクア「あの娘もかのんのファン…?」「なんか怒ってない…?」
桂馬「もう、」「見つかった!!」「女神は、」「ちひろの中にいる!!」
教室。舞校でのLCを知らないハクアに、桂馬はそのままオロオロしてればいいと気にしない。
ハクア「それよりさらーっと言ったけど、どーゆうこと?」「あの娘の中に、女神がいるの?」
桂馬「厳密に言うと、」「候補だ。」「言ってなかったが、さっきのちひろは…」「ボクの攻略相手だ。」
   「もし、女神がいなくて記憶もなければなんの問題もない。」「単なるゴシップだ。」
   「しかし、ボクを覚えている場合はそうもいかない。」「気分のいいはずがない。」
ハクア「つまり…記憶のある娘たちにとってお前は…」
   「かのんとつきあってるのに、自分にも手を出した 最 悪 フ タ マ タ ク ズ 男 って訳ね!!」
桂馬「そ…そこまでかわからんが…」
ハクア「絶対そう思ってるわよ。」「クズ男。」「クズ男。」「クズ男。」「クズ男。」
ハクアの非難を逃れるかのように、桂馬は教室に入ろうとする。そこで歩美とぶつかる。
歩美「おはよ!!」「桂木くん!!」
なぜか笑顔で迫ってくる。"くん"付けに引っかかるものを覚える桂馬。
   「桂木くん、」「そこ立ってるとドア通れないよ?」「どいてよ!!」
歩美の蹴りが炸裂する。桂馬は反対側の壁まで吹っ飛ばされる。ハクアにも女神候補だと一目瞭然。
桂馬(歩美とちひろの変化は想定内だ…)(あと何人変化が起こるのか…)
   (この中(※)に必ず、)(女神がいる!!)(現実に気を使ってる場合じゃない。)
   (ここからはボクのルールでやる!!)(女神攻略の、)(はじまりだ!!)
二階堂「授業始めるぞ。」足蹴にされる桂馬であった。