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ちひろのコールにも答えず、歩美、何思う…? FLAG174「ラビリンス」
■舞校祭一日目、ヴィンテージが迫るとも知らず、桂馬へのモヤモヤした思いを持て余す歩美だが…
歩美「電話出なくちゃ。」
上の空といった具合の歩美がつぶやくのと、呼び出し音が途切れるのはほぼ同時。
(桂木とデートするんでしょ? しっかりやりなよ!!)(私…ちひろのこと、 応援してたんだよ…)
かつてちひろにとった行動と、ついさっきの桂馬の姿が歩美の中でないまぜになる。
(桂木なんて…)(顔も見たくないのよ!!)
メル(普通に考えて、)(お前のことが好きなんだろうな。)
歩美「あいつ、ちひろとデートしたのよ!?」「そんな訳ない…」
洗面所で言われたのを思い出し、つい窓に向かって言い返すがそこにメルの姿は映らない。
(メル…出てこないな…)(いつもは嫌味ばっかり言うくせに。)(桂木みたいな……)
歩美は空を見上げて愚痴る。
「昨日に……」「戻ってくれないかな…」
B-1チャンプのサンドイッチマンが客引きする人ごみの中。
歩美の背後に、リューネがいた。リューネは手元のレーダーを操り、一点を光らせる。
リューネ「今…」「印をつけた……」「高原歩美…」「これがターゲットだ。」「そっちの準備ができたら…」「狩りを始める。」
屋台「お嬢ちゃんお嬢ちゃん、」「たこやきいかーすか?」
リューネが振り向くと、屋台の店員が軽いスマイルを向けている。
リューネは薄笑いを浮かべながら。「1つちょうだい。」
桂馬(歩美、どこ行った…?)(急に見当たらなくなったぞ…)
(人間ばなれした機動力のある奴だ…)(居場所を特定するのは簡単じゃない。)(模擬店のカフェで待つほうがいいか…)
ちょうどよく桂馬の前を歩美が通り抜ける。いた!!と追いかけるも、物陰から現れた人とぶつかってしまう。
??「すいません!!」「ちょっと、前見てなくて……」「大丈夫ですか!?」
大鍋二つを顔の前に抱えていたチャイナドレスの少女は、かつて攻略した上本スミレだった。
スミレ「あーでも、空の鍋でよかったー。」「スープ入ってたらトンコツ味になってたよー。」「おわびにこれどうぞ!!」
差し出してきた紙には「50円引き 中華すみれや」と書かれている。
「割引券!!」「私の店、今この学校で出店してんだ!!」「舞校B-1チャンプだって―――」「ま、ウチの甘ラーメンはA級だけど!!」
桂馬(攻略は…覚えてないな…)
スミレ「あれ――?」「フタどこー?」
??「はい、これ。」
スミレ「あー、すいません!!」
フタを見つけた生徒を見て桂馬がギョッとする。ええ、ちひろです。
すみませーん!! いーえ――― 、と何事もなくスミレは自分の店に戻っていく。
ちひろは桂馬と視線をあわせず、気まずそうにしている。そこに。
桂馬「ちひろ。」「ボクと、」「組まないか?」
ちひろ「 は ぁ ? 」
桂馬の何食わぬ顔での唐突な物言いに、ちひろもどうしていいやら。
桂馬「歩美攻略はどのルートを進めても…」「絶対にちひろが壁になる。」「この壁はもう絶対に消せない…!!」
「消せないのであれば…」「壁に協力してもらうしかない…!!」「短期決着には……」「これしかない!!」「ということで、仲間に…」
ちひろ「何訳わからんこと言ってんだ!!」
「この○○○○!!」「なんで何事もなく話してきてんのよ!!」「あんた私に、」「何言ったか忘れたの?」
こっぴどく振った相手本人に、壁だのなんだのと言いたい放題では平手打ち喰らうのも無理もない。
桂馬「もちろん覚えてる。」「しかし、今はそれどころじゃない!!」「大きな危機を避けるために…」「多少の問題はさておき、同盟しよう!!」
「あ、そんな訳なんで、」「私のこと桂木に話すのやめてくれん?」「あんた良いヤツだからさ――」「何か色々私のこと言ってそうだしさ。」
ちひろ「それ以上しゃべるな!!」「この カ ス !!」
桂馬は首が千切れるほどの前蹴りを顔面に喰らう。
屋上のベンチで、リューネが寝そべっている。すぐそばにはレーダーと、食べかけのたこやき。
リューネ(駆け魂の脱走とともに消えた女神…)(駆け魂と一緒にこっちに来たとすると…)(駆け魂に隠れて女神が存在する…)(なーんてこともあるかもね…)
ちひろ「なーんでこんなとこおるん?あんた忍者?」「捜したよ――」「言い忘れてたけどさー、」「明日メンバー紹介、どんな風にしようかー。」
歩美「……ないよ。」「私…もう…」「一緒にバンドできないよ…」
校舎裏の林の中。二人と離れたところでは、桂馬が歩美を捜している。その上空を飛びかう黒い影……その中のひとつが、スミレの背後に……
兵隊「準備完了ですリューネ様。」「今から開始します。」
リューネ「いーよ――」「ま、いいか…」「まとめて捕まえちゃえば…」「わかることだよね。」
レーダーの光点は、12にまで増えていた。
狙いは…なんと全員!?…次号!
原作ももう色々と終わってるな