あにゃまる探偵 キルミンずぅ -KiruminZoo- 59匹目

793名無しさん@お腹いっぱい。
 硫黄を熱するとゴム状になるそうだ。そのゴム状硫黄の色は、これまでは褐色だと教科書に書かれてきたが、実際には、きれいな黄色であることが高専の学生の実験によって検証され、教科書が修正されることになったという。

 確かに、硫黄自体は、火山なんかで見かけるとおり、黄色というイメージだし、純粋な硫黄の固体は、きれいな黄色をしている。この黄色の硫黄が溶かすと褐色になるというのも素人的にもいささか腑に落ちないが、
この記事を知ったKaetzchenさんのブログ(http://www.asahi.com/science/update/0105/TKY200901050126.html)によると、Kaetzchenさん自身、何十年も前にこのことに気づいていたという。

 Kaetzchenさんが引用している朝日新聞の記事(http://www.asahi.com/science/update/0105/TKY200901050126.html)によると、純度の高い硫黄(99.5%以上)は黄色になり、純度の低い硫黄(99%以下)は褐色になるのだという。

 なるほどねぇ…と納得させられる。

 しかし、これまでにも多くの疑問の声が寄せられただろうに、それはたぶん、無視されたのだろう。

 朝日新聞の記事によると、この学生の指導教授が偶然、教科書の執筆者だったため、教科書側も修正に応じたようなのだ。

 で、問題はここから。

 教科書の記述の修正について、朝日新聞は次のように伝えている。

 【金綱教授は、自分も執筆している大日本図書「新版化学I」のゴム状硫黄の写真を差し替え、記述を「ゴム状硫黄は黄色。黒、褐色の着色は不純物による」と直すよう申し入れた。
大日本図書も文部科学省に訂正を申請、09年度教科書から「ゴム状硫黄は硫黄の純度が高いと黄色になる」と注を追加することになった。】

 ふ~ん、普通は、物質の性質について触れる場合、純度が高いものであることが前提ではないでしょうかねえ。まさに、教授が指摘したとおり、「ゴム状硫黄は黄色。純度が落ちると、黒、褐色となる」とすべきところだ。

 ところが、「ゴム状硫黄は硫黄の純度が高いと黄色になる」と注を追加するってんでは、原則と例外が逆でしょう。これでは、修正したことにはなっていないのでは?

 細かいようだけど、こういう権威主義的なところが、よくない!せっかく直すのだったらきちんと直せって言いたい。
794名無しさん@お腹いっぱい。:2010/10/01(金) 18:32:06 ID:t/OAf3AI
 マスメディアも訂正に応じると、新聞の信頼性が低くなると考えており、安易には訂正に応じない。実際、内部的に、訂正をするには上司の決裁が必要となっており、現場が訂正しにくい雰囲気となっているのだ。

 ニューヨークタイムズは、2面に毎日2段にわたって記事の訂正が掲載されている。毎日、5~6件くらいの訂正だ。

 ニュースは速報性を競う。したがって、訂正するのは当然だ。それでこそ、新聞の信頼が高まる。間違っていても訂正しない新聞社の態度に接したことのある読者は、その新聞に書いてあることを信用しなくなるはずだ(それはそれでリテラシー上よいことか…)。

 しかし、権威主義に陥っているためか、日本ではまだまだ、本当の意味での信頼を勝ち取る方法が取られていないのだ。

 よく考えれば、日本は、戦前、全体主義的な軍国となり、戦争への歯止めがきかなくなった。そのため、占領軍は、システムを修正しようとした。

 たとえば、放送行政を政府ではなく独立行政委員会が司るとか(メディアの民主化)、軍人恩給を廃止するとか(軍及び軍を支える人を殺す精神の優遇を廃止して民心を平和志向とする)、
警察を民主化し自治体警察とする(特高に代表される非民主的な警察を解体する)、ということだ。もちろん、憲法9条もその一つだ。

 ところが、日本は、占領から回復して1年以内に、上述の3つの改革をすべて廃止した。

 あ~あ、学ばない国、日本よ。

 と嘆きたくなるが、結局は、当時の政府にうまくやられたってことだ。つまり、政府が悪いわけ。たとえば、自治体警察は、政府は指示はできないが、財政的支援はすることとされていた。
ところが、政府は、この援助を断ち切った。当然、小さな自治体は、負担できなくなる。そこへ政府は住民投票を持ち出し、一気に自治体警察廃止を次々と決めさせていったわけだ。

 これって、住民投票だから、住民の選択だって、いえる?

 兵糧攻めの中での選択なんて、強制でしょう!

 そして、その延長に、米軍再編成の際の、「基地受け入れたらお金をあげるけど、受け入れない姿勢ならあげないよ。どっちにしても、基地はつくるからね、どっちが得か、分かるでしょう」っていう防衛省の恐喝がある。庁から省に格上げしたとたんの蛮行だった。

 そして、そして、その先には、9条の改悪が待っている。与党(自民党公明党)はどんな餌をばらまこうとしているのか…。