true tears 188滴目

あの日、君が流せなかった涙は 真っ白な雪となって城端の町に降り積もる
涙と同じで雪に言葉はないけれど それは何かを語りかけているようで
僕は全身でその囁きを聞き取ろうとする

白に染まった大地の上を 戯れるように踊り始める天使たち
溢れ出す若さを隠すこともせず ただ目の前の音楽だけを形にしようとする

動き始めた恋模様 響き始めたシンフォニー
この白い雪の上で 美しい和音の響くレコードは回り始めた

もう 彼女たちを止めることはできない