クリエーターサロン
ttp://www.vipo.or.jp/jp/crsa/topinterview/200509.html 米軍基地がある沖縄の街が舞台の「BLOOD+ 」も、第1回冒頭は女性や子供が殺される場面だった。
「イヤなもの、見たくないものでも、考えなきゃいけないことではないですか、という思いで作っている。
誰も何も言わないより賛否両論出てくる方がいい。『BLOOD+ 』で描きたいのは、家族の絆。
そして、世界のあちこちで勝手に戦争を起こして人を殺すアメリカとは何なのか、問うてみたい」
少ない元手でヒット狙う 振興アニメ会社が新手法
振興アニメ製作ベンチャーが作品をヒットさせる仕組みづくりで競い出した。
従来は放映料の安い深夜枠で番組を放送し、DVD販売で資金を回収すれば収益を確保できた。
ところが作品数急増に伴って競争が激化し、DVD出荷数の伸びも鈍化し始めた。
少ない元手でも収益を生み出す工夫が求められている。
[シンク] 才能集めに成功報酬
(中略)
[プロダクションIG] 大手の資金力を活用
大手企業の資金力を生かすのはプロダクション・アイジー。
テレビアニメ「BLOOD+」はソニー系のアニメ製作会社、アニプレックス(東京・千代田)や博報堂DYホールディングスなどと共同で製作。
豊富な資金力を得て、放映に 必要な番組提供料が十数億円ともいわれる毎週土曜日の午後六時の放送枠を獲得した。
放送日の深夜にインターネットで作品を配信、登場キャラクターがアーティストとして音楽CDを出すなど大規模な販促活動を展開する。
ディー・エル・イーが低予算で製作した「THE FROGMAN SHOW」(イラスト紹介あり)
(中略)
優秀な製作者確保、販促活動で作品の知名度向上、製作コスト削減――。
独自の生き方を模索する振興アニメベンチャーの試みはまさに各人各様。
まだ始まったばかりだが、このなかから新たな成功モデルが誕生する可能性もある。
日本経済新聞 二〇〇六年四月十九日