ARIA The ANIMATION & The NATURAL Navigation.114

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320これ面白い
「おい」
「はひ?なんでしょう?」
「「なんでしょう?」ってw 漕ぐのおっせーだろ、間に合わねーよこれじゃーよぉ どう考えたって」
「は、はひっ!すみません!」
「…ほんとにわかってんのかよ? てかなんだよ「はひっ」って、アホか
 会社でそーしゃべれって言われてるわけ?つかその髪型もなんなの?おまえ仕事ナメてんな」
「い、いえ、すみません…
     …ご覧ください、右手に見えますのがこのネオベネツィア一美しいと言われr」
「あーー!!うっせうっせ!しゃべんな!
 なんかねー、おまえの話し方いちいちムカつくんだわ。
 「素敵」とか「美しい」とかさー さっきからキメーの、そーゆう言葉
 おめーもそう思わんかなー? マジねーキレそうなんだわ、黙っとけ」
「  …ハイ  」
「    っ! つめてーな!!水しぶき飛んでんだろ!もっと丁寧に漕げやガキが!!」
   ドカッ! (灯里の足を蹴る)
「イッ!  うっ    ス、スイマセ ン…」
「おまえさー、「スイマセン」しか言えねーの?もーねー、んな謝罪の言葉いらねー
 テメーの上司のとこ連れてけ、 早く          おら漕げよ!!」
「ヒッ!  うぅぅ  アリシアさん… 」
321名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:00:11 ID:LR/A9fzm
男に言われるがままにARIAカンパニーへ帆を進める灯里

「  …ってなわけでよー、ヒデー目にあったわけ、そこのガキのせーでさぁ
 どーしてくれんのこれ?責任とか」
「あらあら、それは大変申し訳ありませんでした」
「 んー、ん?え? 終わりwマジw?そんなんで済んじゃうんだwねーちゃんおもろいねww」
「…たしかに、この子はまだ一人前とは呼べず、足らない部分もあります。
 しかし、お話を聞くところ、お客様は暴力を振るわれたのこと…
 この子も十分反省していますし、どうか穏便にお引き取りください。
 そうしていただければ、こちらも暴力を口実にゴンドラ協会へ通報もいたしません」
「おーおーおー!ねーちゃん度胸あんねw見かけによらずwすげーww
 あんねー、もーダメwそーゆう言い方されっとwwキレちったwwwグーだなこりゃwwwwww」
 次の瞬間、男はアリシアの左頬を信じられない力で殴った
     ゴッ!!!
「っっ!!」
   その場に倒れこむアリシア
「!!!  アリシアさんッ!!  ひどい! なんてことするんですかぁ!!」
  バッ (泣きながら男に詰め寄る灯里を止めるアリシア)
「  … ダメよ、 灯里ちゃん…
     も、 もうしわけありませんでした…」(男に頭を下げるアリシア)
「だーかーらぁ、言葉はいいっつってんの、部下がバカなら上司もバカだわなぁww
       …ねーちゃん酒いけんだろ?俺と付き合えよ、それで許してあげるん♪」
  サワサワ (スリットの切れ目から手を入れ、アリシアの尻を撫で回す男)
「  …スミマセン、 そのようなことはできかねますのでどうか…」
  足を止める通行人が増えていくが、皆遠めにうかがうだけで仲裁には入らない
「はぁぁああぁあ、ったくよー、てめーらのせーで気分最悪だわーマジでよぉ〜
 面ぁ覚えとくからよぉ、   わかったんかぁおらぁ!!」
   ドカッ!  バキッ!  メキメキッ (立てかけてあるオールを次々に蹴り折る)
     男はそのまま去っていった
「  …ぅう ヒグゥ  アリジアさん   …アリs  !!」
  アリシアの頬は青白く、なんとも痛々しく腫上がっていた
「  そ、んな!  ご、ゴメンなさぃ!  私の せいで 私の…」
「   ・・・いいのよ、灯里ちゃん…   
     それより、足は平気?  もう 痛くない?」
「うぅ ごmんなさぃっ  ゴメ ッンっ  うっ  うわああああああん」
322傑作:2007/05/22(火) 00:01:00 ID:LR/A9fzm
「!   ア、アリシアさん!  どうしたんですかその顔!? なにがあったんです!?」
 翌日、灯里との合同練習のためにARIAカンパニーを訪れた藍華の第一声

 灯里は藍華を自分の部屋へ連れ、そこで昨日の事件のことを話した
 灯里の顔には涙の後がくっきりと残っていた
「  …私のせいなの   今はアリシアさんと真っ直ぐ向かい合えないよ…
  申し訳なくて…  ヒグッ   藍華ちゃん、どうしよう…?」

         ・・・
「       そうね、  あんたが悪いわね」
「   え?  」
「 だってそうでしょ?あんたがいつもみたいに気軽に知らない人を乗せたから・・
  会ったばかりで友達なんて…  全ての人がポニ男のときのようにはいかないってことよ」
「    ぅん…  」
「   あんたは半人前っていう自覚が足りないのよ! アリシアさんは無関係なのに、かわいそう…
  あんなに綺麗だったのに… 最高のウンディーネなんだよ? あたしの…一番の憧れの人…  ひどい」
 
 灯里は藍華が来た時、ほんの少し心に光が差した。今の自分に、親友はきっと慰めの言葉をかけてくれると
 しかし、現実は違った。藍華のアリシアに対する思いはそれほどだった。
「     もう行くわ 」
「 え?   あ、藍華ちゃん、合同練習は?」
「    ・・・しばらくバラバラのほうがいいかもね、あたし達」
  灯里はこの瞬間、親友が遠くに行ってしまう絶望感を感じた
「!   そ んな  …まって藍華ちゃん!」
 藍華は無言で灯里の部屋を出た
「 あら、藍華ちゃん、もう行くの?今日は合同練習はナシなのかしら?」
「  …アリシアさん、しばらくはお仕事休んで怪我治してくださいね。  …失礼します」
  藍華は一人でARIAカンパニーを後にした
323名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:02:00 ID:Pfx2j7qh

 藍華が訪れた日からさらに五日後
 その間、ARIAカンパニーからゴンドラは一度も出ていない

「   アリシアさん、腫れ止めのお薬とお水です どうぞ」
「あら、ありがとう灯里ちゃん」
 灯里はずっとアリシアの看病をしていた。アリシアは日常生活には支障はないと遠慮したが、
 どうしてもお世話をしたいという灯里に根負けした結果、今はARIAカンパニーで灯里と生活している
「灯里ちゃん、常に私のそばにいなくてもいいのよ?体が動かないわけじゃないんだから
 それに、この五日間灯里ちゃん全然合同練習に行ってないじゃない、藍華ちゃんも心配してるんじゃない?」
「 えと… はひ、大丈夫です  藍華ちゃんには言ってあるので  今はアリシアさんのお世話をさせてください…」
 藍華とはあれ以来話せていない。 灯里には今のままのほうが都合がよかった
「  あ、電話鳴ってます、待っててくださいね」
 毎日寄せられるアリシアへの依頼の電話を断るのも慣れてきた。五日間で何件断ってきたことか
「  今のは観光案内をお願いしたいとのことでした  」
「   そう・・・  」
 一日の中で、アリシアが一番悲い顔をするのはこの瞬間である
 灯里も、こればかりはどうすることもできなかった


「       アリシアさん…    私にアリシアさんの変わりをやらせて下さい!」
 歯痒さでいっぱいの灯里の心が、口を勝手に動かした
「   わかってるでしょ灯里ちゃん? 灯里ちゃんはまだ半人前で一人でお客さんを乗せることはできないわ」
「わかってます! でも… ARIAカンパニーは私たちだけですし、このままじゃ完全に休業です
  それに私、少しでもアリシアさんの役に立ちたいんです!」
「あらあら  ん〜、でも難しそうねぇ 」
「電話や直接来てくれるお客さんに申し訳ない気持ちでいっぱいなんです
 ゴンドラ協会にお願いしてもらえませんか?  私も一緒にお願いしますから!」
「 そうねぇ…    じゃあダメもとでお願いしてみましょうか」
324名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:03:12 ID:RXrjCn5f
うはwwwwww
325名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:03:20 ID:Pfx2j7qh
 後日、二人はゴンドラ協会へ事情を説明しに行き、結果、灯里に仕事の許可が下りた
 だが、もちろん制限つきである
 ・アリシアが復帰するまで ・料金は半人前の値段 ・満ち潮等危険な時間帯の接客は出来ない
 ・一日2組まで  等

許可が下りた次の日、早速灯里に一件目の仕事が入った。 ARIAカンパニーの名は有名であり、
あのアリシアの一人弟子というのも評判として悪くなかった
「灯里ちゃん頑張ってね、いつもの練習のようにやればきっと大丈夫だから」
「ハヒッ! が、頑張りまsh!」

「 ここ海洋史博物館は、ヴェネチアに実存した同博物館を展示品と一緒に完全移築し(グイ)たっ もの でぇ」
「おねーちゃんこれなにー? とれるのー?」
「あわわっ ひ、引っ張っちゃダメですよ〜;;」
「こらっ!ダメでしょ!すみません;」
「アハハ;(ガン! ガリガリ )あぁ!スイマセン!すぐに体制を…
  『おーいピンクのねーちゃん道あけてくれー』  あわあわわわあわくぁwせdrftgyふじk」


「  あらあら、それは初日から大変だったわね」
「はひ〜 もーどっと疲れましたぁぁ〜」
「でも、灯里ちゃん今とってもいい顔してるわよ?」
「え?   えへへ〜 なんだかんだでとっても楽しかったですから♪」
「うふふ 灯里ちゃんはなんでも楽しめるのね いいことだわ
 お客さんからも特別目立った苦情はなかったし、しばらくは任せられそうね」
「はひ! ま、まかせてくださいっ!///」
「 あらあら 」
326名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:04:16 ID:Pfx2j7qh
 ―朝―

「  待って、灯里ちゃん」
「 ほへ?なんでしょう?」
「 私のゴンドラ使っていかない?」
「! え!アリシアさんのですか!? ぇえっと  いいんでしょうか??」
「うふふ、そのほうが灯里ちゃんもやる気出るでしょ?
 それに、お客さんに対してもそっちのほうがいいと思って」
「 そ、そうですね!  でも平気でしょうか?許可とか;」
「私から協会のほうに言っておくわ、心配しないで」
「 あ、ありがとうございます!なんだかドキドキしてきました!」
「あらあら、うふふ  気をつけてね」
「はひ!行ってきます!」
 アリシアの真っ白いゴンドラでネオアドリア海へ漕ぎ出す。灯里の心はかつてないほどに踊っていた
 今日は二件の予約が入っており、一件目の待ち合わせ場所へ向かう
「ふ〜、着きました〜」
 待ち合わせ場所に到着したが、客はまだのようだ
 灯里は白いゴンドラを見ているだけで何時間でも待っていられる気がした
 
  到着してから30分ぐらいたっただろうか   
  一人こちらに向かってくる
「 あぁ〜?ガキのほーじゃねーかぁ?」
327名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:05:06 ID:LR/A9fzm

 灯里の表情が固まる
「おい、ボインのべっぴんねーちゃんどーした?なんでおめーなわけ?」
「あ…  え   えt 」
 足が震えだす
「なーんーでぇぇぇ てぇめぇーなーんーでーすーかぁぁぁぁ?? 」
「 ぁ  の  」
 恐怖で言葉が出てこない
「 ガァァァキィィよぉぉ!!!!答えろ消すぞ!!!」
 周りの人々の視線が一気にこちらに向けられ、あたりが静まり返る
「    チッ    …まぁいいわ  ほら出せ」
 男がゴンドラに乗り込む
「  おい、聞いてんの?さっさと出せよ」
「は!    ハイ   」
 頭が真っ白で、男の指示に従う灯里

「はぁ〜、   で、なんで?」
「  ぁ の… アリシアさんは  今  ケガ してぃる ので… 」
「ケガ?! マジ? どーしたん? 誰かに殴られたのか?! 顔?!」
「    … 」
「おいおいほんとかよ!あんなに美人なのによぉー  ひっでー話だなそりゃ!
 そんな奴がいるなんてな〜 どこのどいつにやられたんよ?俺が仇取ってやるから」
「   …  」
「マジよーそんな奴が今も悠々と生活してるなんて許せねーよなぁ おまえもそー思うだろ?な?な?」
「ぇ あ  ハイ 」
「ああぁあああぁぁああ???!!何なんつった?ハイっつった今?ねぇ?おまえ」
「! イ いえッ    あのっ」
「ほんと口の聞き方なってねーなぁ おまえ知障だろ?生まれつきの 
 あったま悪そーだもんなぁww あれだろ、障害者手帳とか持ってんだろ?俺見たことねーから見せてw」
「  い ぇ   持ってません…」
328書いた奴天才だよ:2007/05/22(火) 00:05:57 ID:LR/A9fzm

「なぁんだよそのリアクション。  つまんねー   おまえほんとつまんねー
  おもろいのはその知障カットだけかよ
  wwぶふっww知障カットてなんだよwwwマジ笑えるwwwうけんだろ?wwww」
「  …   」
「 やっぱおめーつまんね 」
 男は立ち上がると、拳を灯里の頭上に振り上げた
「ひっ!! 」
 反射的にオールから手を離し、頭を抱える灯里
「うっそー! ビビんなってw俺優しいからんなことしねーしww」
「 っ  ヒグ  」
 目に涙を浮かべ、その場に座り込んでしまった
「 あ  あ!   やっべー!  おい!早くあそこまで行けガキ!」
 男は船着場もない岸を指差し言った
「 は!ハヒ! 」
 灯里はすぐさまオールを手に取り、全力で岸に向かって漕いだ
「はぁはぁはぁ ここっで ハァハァ いいで すか?」
「あーオケオケ」
 そう言うと灯里に背を向け何やらしだした
 ジョロロロロロ〜
「ふぃ〜 あぶねー 漏れそーだったわぁ〜」
「! あわ、あわわ! な、な、なにを///」
 一気に顔を赤面させる灯里。だがその理由は、辺りを通り過ぎるゴンドラの痛すぎる視線のためだ
「やめてください! お、おトイレならすぐ探しますから!///」
「はぁ〜 ダメダメ、出ちゃったもんは止まんねーもんね〜ww」
 ジョロロ…チロ チロ
「あー出た出たぁ、よし、行くか」
 こちらに向けられる軽蔑の眼差し。中には仕事中のウンディーネもいる
 灯里はあまりの恥ずかしさで泣き出し、顔を上げることが出来ない
 可能なら今すぐアクアの裏側まで行ってしまいたい
「 …ぅう  もう イヤですっ   なんなんですかぁ 」
 うつむいたまま動くことが出来ず、ただポロポロ涙を流す

「   あ 」
 男がつぶやく
「ションベンしたらウンコしたくなってきた」
329名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:06:09 ID:nHMvMNXH
ARIAカンパニーオワタ^^
330名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:06:47 ID:BjMnAPP7
わざわざ違うIDでの連続投稿……暇な奴……。
331名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:06:48 ID:LR/A9fzm

「  ええぇ?!  」
「あ”〜 腹いてぇ エスカルゴ生で食ったのが当ったっぺー」
 わけのわからないことを口走る男にただ動揺する灯里
「 あわ、あわわ  お、おトイレ探しましょう!」
 灯里はすぐさま岸を蹴り陸を離れた。
 一刻も早く人目から離れたいのと、この男ならその場でやりかねないと本気で思ったからだ
「あー? おい、なんだよ、 ゴンドラの上でしろっての?おまえモノ好きだなw俺の脱糞シーン見たいんですか?ww」
「ちっ、違いますっ!/// 」
 人目を避けるため細い水路に漕ぎだしたが、向かう宛てがあるわけではない。
 激しい緊張状態のまま男を乗せここまで来た灯里は、知らず知らず普段使わないルートを行っており、完全に道に迷っていた
「 す、す、すぐ探しますから!」
 明らかに動揺している
「探すっておまえ、ぜってーテキトーだろ。 つーかこんな人気のねーとこに便所なんてねーっつの、アホか」
「あわわっ すみません…    道に  …迷って しまいました   」 
「はぁああぁあ?! やっぱかよおめー  ほんとどーにもなんねーカスだな、もー死ねば?」
 男はジっと灯里を睨みつけている。        だがその視線は、なにやら嘗め回すようにも感じられた

「しゃーねー、この水路のもーちょい奥まで行け。 もう野グソしかねーwwうぇぇwww」
「 だ、大丈夫です!きっと近くにありますから!」
「おまえねー、道迷ってんのになんでんなこと言えんの?俺がどんだけ我慢してんと思ってんだ?
 マジねー肛門がハチ切れそうなんですけど  w肛門様がww言ってみようかぁ こ・う・も・んwwwはいどうぞwww」
「  ス み ませ ん…」
「だからよ?おれぁ優しいからよ?野グソでいいですよ〜って言ってんのwwおk?」
「  ハ イ   ほんと うに …ごめんなさい  」
 灯里はこのとき、心から申し訳ないと思った。この男は最低だ、それは間違いないだろう
 だが、道に迷うのは明らかに自分の失態であり、ウンディーネにあるまじき行為だ
 あまりに情けない自分に失望した
 ほんとうなら、待ち合わせ場所にこの男が来たときに逃げてしまえばよかったのだ。灯里以外ならきっとそうしただろう
 しかし、どんなこともアクアがくれる宝石の欠片であると信じている灯里は、困難に当っても逃げることはない
 そんな灯里のチャレンジ精神とムクな純粋さが、見事裏目に出てしまった
   左手の袖で涙をぬぐう灯里 

 水路は狭く、両岸に高く生い茂る木々が人が入っていないことを物語っている
 ゴンドラで行ける所まで入ってゆく、薄暗い水路の奥へ…
332名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:07:41 ID:LR/A9fzm

「   ここまでが   限界です 」
 水路とゴンダラとの隙間は片側で50aほどしかなく、灯里はここでゴンドラを止めた
 岸が舗装されてたのは途中までであり、今の場所はもはや水路というより小川のようだった
「 あの… 私はここで待っているので  」
「 おーう 」



「    …?  」
 灯里が適当な木にゴンドラをロープで固定してからも、男は座ったまま動こうとしない
 ただ灯里をジロジロ見ているだけだ
「  あ、 あの  大丈夫なんですか?   その   おなかの具合は…   」
「 ん? あー  へーきへーき、腹いてーってのはウソだから気にすんなw」
「え?  ウ、ウソ?  だったんですか??  」
 灯里は一瞬キョトンとしたが、すぐに自分がからかわれていただけだと思った。そういう男なんだと
「 ウソって・・・  も、もうからかうのは止めてください!」
 灯里は勇気を出し強く言葉に出した。人の気もしれないで弄ばれた事に感情が爆発したのだ
「 あ   い え   …こんなことしても  意味ないじゃないですか   」
「あ? あぁ、メンゴメンゴw   つかさー、その服ってつくづくキャバ嬢だと思うのは俺だけ?ww
「 ??  きゃば じょう?」
「おまえ名前は?何歳? 」
「 え?  あ     水無 灯里です     15歳です…けど」
「15?!マジかよwwおまえ15なの?www」
「?   …はい  」
 男のよくわからない質問に答えてはみるが、これも自分をただからかっているだけなんだ
 早く戻ろう、次の予約もあるし、なによりこれ以上男と一緒にいるのがイヤだ
「    …あの、おなかの具合大丈夫なのでしたら、もう戻りますね 」
「へ〜15ねぇ、ガキのくせにイイケツしてんなぁwこりゃ安産型ですねww」
「 な、なんですか!  そーゆうのは止めてくださぃ 」
「おっぱいもあるんだわ以外にw こんなエロイ体で15はねぇだろwwなぁ?フヒヒw」
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:08:08 ID:tJQNR8b7
ウザイんだが、これ荒らし?
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:08:25 ID:Q3SUaQ26
ハイハイ
スルースルー
335まじ天才:2007/05/22(火) 00:08:37 ID:Pfx2j7qh
       !( ゾクッ ) 
 このとき感じたのは、馬鹿にされているのとはまた別の嫌悪感だった
 男のニヤついた視線に鳥肌が立つ
「15じゃあ処女かなぁww」
 グンッ 
 男は立ち上がると灯里の裾を両手で掴み、思い切り引っ張った
「!? きゃあ!」
 ドカッ! 
 ゴンドラの中で仰向けの状態に倒れた灯里は頭を打ち、視界が定まらない
「ん… うう  」
 頭がボーっとするが、すぐに目が覚めることになる
「ふひ!いいケツwww」
 男が灯里の尻をガッシリ掴んだ
「俺ちゃんが処女かどうか確かめたるわwww」
「!! き kヤああぁあ!」

  鳥のさえずる深緑の中、灯里の叫び声が木霊した
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:09:05 ID:BjMnAPP7
>>333
だと思う。
IDで識別できるから専ブラであぼ〜んするのが吉。
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:09:48 ID:RXrjCn5f
個人経営大打撃なのでは
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:09:58 ID:LR/A9fzm
       !( ゾクッ ) 
 このとき感じたのは、馬鹿にされているのとはまた別の嫌悪感だった
 男のニヤついた視線に鳥肌が立つ
「15じゃあ処女かなぁww」
 グンッ 
 男は立ち上がると灯里の裾を両手で掴み、思い切り引っ張った
「!? きゃあ!」
 ドカッ! 
 ゴンドラの中で仰向けの状態に倒れた灯里は頭を打ち、視界が定まらない
「ん… うう  」
 頭がボーっとするが、すぐに目が覚めることになる
「ふひ!いいケツwww」
 男が灯里の尻をガッシリ掴んだ
「俺ちゃんが処女かどうか確かめたるわwww」
「!! き kヤああぁあ!」

  鳥のさえずる深緑の中、灯里の叫び声が木霊した
339名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:11:55 ID:RXrjCn5f
ステキな作品だけにたまりませんな∀
340名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:14:27 ID:RXrjCn5f
すばらしいの一言
続きが読みたいです
作者さん!
341名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:26:46 ID:M6gKb61W
アニメサロンかVIPでやれ
342名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:33:39 ID:XhokIOi0
ID:LR/A9fzmは犯罪犯しそうだな
343あぼーん:あぼーん
あぼーん
344あぼーん:あぼーん
あぼーん
345名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:37:25 ID:RXrjCn5f
やばいねw
346あぼーん:あぼーん
あぼーん
347あぼーん:あぼーん
あぼーん
348名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:42:09 ID:RXrjCn5f
熱烈なARIAファンだよwwwwwwww
349あぼーん:あぼーん
あぼーん
350あぼーん:あぼーん
あぼーん
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:45:38 ID:RXrjCn5f
泣けますね。
ARIAカンパニーもこれでおしまいだと思うと。
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 00:46:43 ID:LR/A9fzm

「ようモミ子、おめかしして買い物か?」
「あ   暁 さん 」
「久しぶりだな、最近見なかったがどうした?」
「 ぁ  ぁの  … えと 」
「? どーした  なんか暗いぞモミ子よ」
  あれ?      おかしい    言葉が続かない
「??  おい、貧血か?」
「  ぃ  え   …  」
「どうした?気分が悪いならあの喫茶店でも入ろうぜ、俺様も喉が渇いてたとこだ」
 暁が灯里の手をとった瞬間、すぐさま振りほどいた
「? モミ子 …一体どうしたというのだ?」

  
  灯里は怖いのだ     暁ではなく、男が
 体が勝手に男を拒否する  灯里もこの瞬間それに気づいた
「モミ子よ?  おーい 」
「   ゴ メンナ サイ! 」
  ドン!  ダッ
「!  モミ子!」
 灯里は駆け出した、全力で
 後ろを振り向くことはない
「  ハァ! ハァ ハァ ハァ! ハァ 」
 大きな公園の中まで走ってきていた こんなに全力で走ったのはどれくらいぶりだろう

「  ハァ ハァ  ハァ」
 暑い…  息が切れ汗が止まらない。  
 あたりを見渡すと目に届く位置にトイレがある
 水を求め歩き出すと、後ろから走ってくる音がした
   タッタッタッタッ