>>972 超俺解釈だけど
あの期に及んで祐一は「冬休みの最後の日にカチューシャをあげた女の子」の復活を持ち望んでいた
木から落ちて意識不明の女の子が何年も迎えに来てくれるのを待っているのに
心のどこかで幻想の中に居る方を望んでいた
カチューシャを見て現実から目を背けて夢を見つづけていることに気が付いた
あの後の迎えに行くシーンはあゆの目覚めのイメージ映像だと思うけど
カチューシャを見つけるのもイメージ映像なのかな?
>>972 本当ならあゆのことを思い出した時点で気付いているべきだった。と、本人が思っているから。
あゆを助けてやれなかった。でも、せめてプレゼントは渡した。幸せな笑顔が見れた。
祐一はこの期に及んでまだ、ありもしなかった幸せな記憶に縋り付いている。
そしてそれがあゆの回復を遅らせて、挙句舞に指摘されるまで気が付かない。
本人がそれを一番許せなかったのだろう。
声優さんのことなんてまるで知識がなかったけれど、
この作品でいろいろな素晴らしい声優さんを知ることが出来てよかった。
特に皆口裕子さんを知れたことには大感謝。
祐一が最後まで忘れていたこと、
それがカチューシャをあゆにまだプレゼントしていなかったことだったんだね。
舞は、そのことを思い出させるためのきっかけを与えてくれた。
祐一がそれを思い出すことで、初めてあゆとの約束を果たすことが出来たんだ。
すごく納得できた。
思い出すまでにずいぶん時間が掛かっちゃったね。
祐一は、自分が幻のあゆの記憶(幻想)にすがり付いて、
大切なことを思い出すのを忘れていたことを、痛切に悔やんだのだろうな。
あのボロボロのカチューシャを見て。
そうだね、祐一は現実と直面することを決心した。
心の中でも現実を理解し始めたし、体でも理解し始めていた。
体で99.8%ぐらいまでは理解できていたんだろうな。
それでも100%とは行かなかったのかも知れない。
そんなときにあの"学校"に落ちていたカチューシャ=冷酷な現実を見つけ
そのカチューシャが現実の欠片の最後のピースとなって、完全に現実を痛感させられた
って感じかな。酒の勢いだが。
でもあのカチューシャを見つけるには、
冬が終わっていなくてはいけなかったんだ。
雪が溶けて、初めて祐一の忘れていたものの姿が地表に姿を現したんだから。