交響詩篇エウレカセブン 共生後336代目

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483名無しさん@お腹いっぱい。
#じゃあ貼ってみます.一応監督ゴメンナサイと言い訳しつつ
#文章の前半

交響詩篇エウレカセブン
第51話「ニュー・オーダー」に関して


この作品はソニーミュージックアニメフェスティヴァル06’用に作ったもので、
基本的にテレビシリーズと「直接」繋がるものではありません。
サブタイトルが「ニュー・オーダー(新しい規範)」とされているのは、
その名の通りエウレカセブンという作品の「新たなる形」の1つという意味です。
故にテレビシリーズには無かった設定であったり、キャラクターの行動原理で、この話は描かれています。
今回の公演の基本的な舞台構成は「ミュージシャンのLIVEの合間」の
「ナレーションを中心とした朗読劇」という、ファンサービスの要素が物凄く強いものです。
という訳で、本来であれば、いわゆる総集編的な構成で行くのが筋なのでしょうが、
しかしはなからそうするつもりはありませんでした。
「交響詩篇エウレカセブン」は50本で完結した物語です。(後悔した部分が無かったとは言い切りませんが)
そこで描かれたものに関して、僕自身、納得しています。
しかし、あの物語はあくまでも「50本」という時間をかけて作った流れの上での物語であり、
それこそ1コマでさえも切り取ってしまえば、本質的な「エウレカセブン」を失ってしまうという気持ちが、僕の中には強くあります。
切るくらいなら、全く違うものにして、違った感情を現してみたい(……職業演出家としては失格な発言であるのかもしれませんが)と。
最終回を作り終えた後、そこまで自分が追い込まれていたことを、僕は否定しません。
と同時に、基本的に「ナレーションを中心とした朗読劇」というフォーマットに、映像とは異なる魅力があったのも事実です。
映像を演出することを生業としている人間である自分が、映像を(まともに)使わずにお客さんの感情を揺さぶることが出来るのか。
一見、非常に慎重になっても仕方がない選択に思えるのですが、僕にはある種の(そして楽観的な)確信がありました。
そして、それを突き詰めて考えてみたい。そう思って作ったのが、今回の「51話」です。