もしタカヤがワープした世界が舞乙の世界だったら

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21テンプレらしきもの
【タカヤ−閃武学園激闘伝−】(たかや-せんぶがくえんげきとうでん-)

作:坂本裕次郎
いくつかの読みきりの中から読者人気の最も高かった作品を連載化する
「金未来杯」という企画で優勝し、週刊少年ジャンプにて連載された作品。
読み切り時はラブコメ色の強い作品であり、特にヒロインである「白川渚」は
所謂ツンデレな性格と主人公に胸を押し当てつつ放った
「あててんのよ」というセリフが萌えオタたちの心をがっちりと捕らえ、
萌えスレが7スレ目までいくなど読み切りのヒロインとしては異常な人気を獲得し、
金未来杯優勝の大きな要因となった。しかし、いざ連載が始まって見ると、
ラブコメ色は完全になりを潜めヒロインは劣化&空気化、
格闘漫画としての要素が強くなってくるが、作品の出来は極めて酷く
・コミックスタジオという漫画製作ソフトの素材を
 コピペしただけのあからさまな手抜き背景
・格闘技を全く知らないため格闘描写が目茶苦茶、
 取材すらしていないのが丸分かり
・建築家がノミとハンマーで戦う(建築家と大工の区別がついてないと思われる)
 突っ込みどころが満載の展開
・主人公補正強すぎで、主人公はどれだけ
 相手の攻撃を食らっても倒れないのに相手はワンパンで沈む
・主にバキからのあからさまなパクリ
・不愉快な印象しか与えない崩し絵
などが次々に指摘され、スレは糞漫画愛好家に席巻された。
本来ジャンプであれば10週で打ち切られてもおかしくないクオリティだったが
仮にも金未来杯優勝作品という肩書きのため、打ち切られないばかりか
不自然に高い掲載順、異常に多いセンターカラーなど
編集部から露骨にプッシュされ、それがまた顰蹙を買った。
殴り合ってたかと思えば唐突に萌え路線に走ったりなど
迷走を続けながらも連載は続いたが、「閃進会」という
トーナメント戦が終了した次の週、突然主人公が異世界にワープし、
格闘技を捨て魔石から作り出す武器でモンスターと戦うという
大幅な路線変更をし、タイトルも「タカヤ-夜明けの炎刃王-」と改めるという
かつて無いテコ入れを開始する。しかしテコ入れ後も、
重要アイテムがドラゴン(かなりふざけたデザイン)のハナクソだったりと
どうしようも無い展開が続き、人気が巻き返すことなく
テコ入れ後わずか10話であっさりと打ち切られた。
漫画としては明らかな失敗作と言わざるを得ないが、
実力の無い作家が無理矢理連載を続けさせられるとこうなる、
という貴重なサンプルと言えるかもしれない。