半分の月がのぼる空 〜七日月〜

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241名無しさん@お腹いっぱい。
 突然ですが、あっしの感想タイムとなりました。よろしく頼むぜ皆の衆、イェーイ!!
 ・・・さて、リオウ送還にゼオン台頭と風雲急を告げる第148話。
 冒頭は敵を締め出すだけのゼオンの措置に「?」であった(別に締め出さんでも、前回のザルチムみたいに簡単に全滅させりゃOKじゃん)。
 だがやっぱこれ、「鉄壁の障害物を取り払うみんなの友情と努力」を描くためのシチュだろな。
 事実、それはかなり興奮できる作りになっている。
 馬組、黒馬組、テッド&ジード、そしてリーヤ&アリシエと、これまでガッシュと友情を育んできたキャラたちの一致団結振りが心地よい。
 これはシチュ的には昭和41年の『サイボーグ009』ラストで、009、003、007、006が一致団結してブラックゴーストの基地から脱出する場面に酷似。
 タイムサスペンスとも相俟って、破れぬ壁を突き破るという手に汗握る展開となっていた。
 ただ本当にこの場面が良かったのは、各キャラに「ガッシュを思う気持ち」が表れていたことだ。
 リーヤにそのことをきかれてティオが赤面する場面は顕著だろう。
 リーヤたちは同性の友情として立ち上がり、ティオは異性の気持ちも含んで奮起する。
 最終回に向けてのテンションをあげるにはうってつけの場面であった。
 ちなみに、黒本組の台詞はここだけだった筈・・・。にも拘らず、わざわざ渡辺久美子&うえだゆうじを録音現場によんでるのは凄い。 あとサウザーの背後にエリーが妹みたいにくっついてるのは芸コマやね。

 さて、話をちょいと戻してゼオンとデュフォーの衝撃の正体。
 ゼオンの正体はガッシュの双子の兄弟であり、デュフォーは人間らしさを失った実験体・・・
 ありきたりの設定かもしれないが、少年向け活劇作品としてはまさに「王道」であり、当然帰結すべき展開であった。
 人間が本来克服せねばならない「憎悪心」を剥き出しにする敵役、それはひたすら受け手に夢や希望を与える本作において実に相応しいラスボスだろう。
 しかも秘められた強大な力を振るう敵、それによって主人公チームが絶体絶命に追い詰められるというのも王道だ。
 「テンプレに乗せられたパターン番組」と嘲笑したいならすればいい。
 だが、ひたむきに「王道を行く番組」というのは子供向け活劇には必要不可欠なのだし、この『金色のガッシュベル!!』という作品は3年間担って来たのだ。
 その点だけは忘れてはならないと思う。
 なお清麿がゼオンの案山子に当り散らす場面・・・、ファウード突入直前の伏線回収にはちと感心した。
 
 感心した場面といえば、ガッシュ救出のために、仲間一同が駆けつける場面か。
 一組、また一組とガッシュの周りに集結する辺りは、友情と団結の本作らしい場面だ。
 特に、敵が「 雷 帝 ゼ オ ン 」でありながら、挑発的な態度で応戦する「 無 敵 フ ォ ル ゴ レ 」は、まさにフォルゴレのキャラを原点に戻してくれている。
 こういう場においてヘタレキャラにも見せ場を作ってしまう辺りも、本作の懐の深さを伺わせる(黄本組と、モモン、さらにパピーにキースと、色物キャラがゼオンの足元をすくう痛快振りを見せてくれると予測してるが・・・、果たして当たるか?)。

 あとここにきてスポットが当たったのがリーヤとティオだ。
 前者は「因縁のあるザルチムとの再戦がお流れになった」分を補って余りある活躍を見せてくれた。
 主人公を庇ってキャラの一人が犠牲になるというのも王道。
 そしてそれに即発されて、ヒロインキャラが奮起するというのも王道だ。

 思えばこのファウード内での戦いでは、次々と仲間が消えていった。
 ウォンレイ、アース、そしてリーヤ・・・(チェリッシュもか)。
 そういう「犠牲」を背負い、強敵に立ち向かう姿は素直に感動を呼ぶ。
 さらにはティオが第15話をはじめとして過去のことを回想しつつ、読めなかった新呪文を発動させる辺りは見事なヒキだ。
 「ゼオンとの決着は?」「あの新呪文は?」「ファウードは止められるのか?」といった気になる要素を再来週に回した今回の引きは、全話中、もっともヤキモキさせる場面ではないか?
 ちなみに予告編ではネタバレほとんどなし。
 原作つきでありながら、こういう予測不可能な最終回というのも少し珍しい気がする。

 3年間注目し続けた番組だけに、壮大な完結を見せてくれるよう期待したい。
 なお次回の自分の感想は、この3年間の中で最も長いものになるであろう。ヨロシク。
242名無しさん@お腹いっぱい。:2006/03/12(日) 22:08:01 ID:LCi6ydJo
 突然ですが、あっしの感想タイムとなりました。よろしく頼むぜ皆の衆、イェーイ!!
 ・・・さて、リオウ送還にゼオン台頭と風雲急を告げる第148話。
 冒頭は敵を締め出すだけのゼオンの措置に「?」であった(別に締め出さんでも、前回のザルチムみたいに簡単に全滅させりゃOKじゃん)。
 だがやっぱこれ、「鉄壁の障害物を取り払うみんなの友情と努力」を描くためのシチュだろな。
 事実、それはかなり興奮できる作りになっている。
 馬組、黒馬組、テッド&ジード、そしてリーヤ&アリシエと、これまでガッシュと友情を育んできたキャラたちの一致団結振りが心地よい。
 これはシチュ的には昭和41年の『サイボーグ009』ラストで、009、003、007、006が一致団結してブラックゴーストの基地から脱出する場面に酷似。
 タイムサスペンスとも相俟って、破れぬ壁を突き破るという手に汗握る展開となっていた。
 ただ本当にこの場面が良かったのは、各キャラに「ガッシュを思う気持ち」が表れていたことだ。
 リーヤにそのことをきかれてティオが赤面する場面は顕著だろう。
 リーヤたちは同性の友情として立ち上がり、ティオは異性の気持ちも含んで奮起する。
 最終回に向けてのテンションをあげるにはうってつけの場面であった。
 ちなみに、黒本組の台詞はここだけだった筈・・・。にも拘らず、わざわざ渡辺久美子&うえだゆうじを録音現場によんでるのは凄い。 あとサウザーの背後にエリーが妹みたいにくっついてるのは芸コマやね。

 さて、話をちょいと戻してゼオンとデュフォーの衝撃の正体。
 ゼオンの正体はガッシュの双子の兄弟であり、デュフォーは人間らしさを失った実験体・・・
 ありきたりの設定かもしれないが、少年向け活劇作品としてはまさに「王道」であり、当然帰結すべき展開であった。
 人間が本来克服せねばならない「憎悪心」を剥き出しにする敵役、それはひたすら受け手に夢や希望を与える本作において実に相応しいラスボスだろう。
 しかも秘められた強大な力を振るう敵、それによって主人公チームが絶体絶命に追い詰められるというのも王道だ。
 「テンプレに乗せられたパターン番組」と嘲笑したいならすればいい。
 だが、ひたむきに「王道を行く番組」というのは子供向け活劇には必要不可欠なのだし、この『金色のガッシュベル!!』という作品は3年間担って来たのだ。
 その点だけは忘れてはならないと思う。
 なお清麿がゼオンの案山子に当り散らす場面・・・、ファウード突入直前の伏線回収にはちと感心した。
 
 感心した場面といえば、ガッシュ救出のために、仲間一同が駆けつける場面か。
 一組、また一組とガッシュの周りに集結する辺りは、友情と団結の本作らしい場面だ。
 特に、敵が「 雷 帝 ゼ オ ン 」でありながら、挑発的な態度で応戦する「 無 敵 フ ォ ル ゴ レ 」は、まさにフォルゴレのキャラを原点に戻してくれている。
 こういう場においてヘタレキャラにも見せ場を作ってしまう辺りも、本作の懐の深さを伺わせる(黄本組と、モモン、さらにパピーにキースと、色物キャラがゼオンの足元をすくう痛快振りを見せてくれると予測してるが・・・、果たして当たるか?)。

 あとここにきてスポットが当たったのがリーヤとティオだ。
 前者は「因縁のあるザルチムとの再戦がお流れになった」分を補って余りある活躍を見せてくれた。
 主人公を庇ってキャラの一人が犠牲になるというのも王道。
 そしてそれに即発されて、ヒロインキャラが奮起するというのも王道だ。

 思えばこのファウード内での戦いでは、次々と仲間が消えていった。
 ウォンレイ、アース、そしてリーヤ・・・(チェリッシュもか)。
 そういう「犠牲」を背負い、強敵に立ち向かう姿は素直に感動を呼ぶ。
 さらにはティオが第15話をはじめとして過去のことを回想しつつ、読めなかった新呪文を発動させる辺りは見事なヒキだ。
 「ゼオンとの決着は?」「あの新呪文は?」「ファウードは止められるのか?」といった気になる要素を再来週に回した今回の引きは、全話中、もっともヤキモキさせる場面ではないか?
 ちなみに予告編ではネタバレほとんどなし。
 原作つきでありながら、こういう予測不可能な最終回というのも少し珍しい気がする。

 3年間注目し続けた番組だけに、壮大な完結を見せてくれるよう期待したい。
 なお次回の自分の感想は、この3年間の中で最も長いものになるであろう。ヨロシク。