数日前、このスレでそうめんの話が出たせいか知らないが
のりこが昼にそうめんを茹でた。
ガラスのボールに氷と水を入れ、白いそうめんを泳がせる。
薬味は葱と茗荷、それに山葵を少々。
のりこは山葵は苦手なので一瞥したのみ。
あれだけあったそうめんが粗方なくなったころ、気がついた。
のりこは一束に数本入れられている色付のそうめんを除けている。
「また変な拘りを見せるなぁ」
片付けるつもりで色付をまとめて取り、一気に啜る。
「味なんかかわんな・・・・」
のりこが固まってる。
と思ったら、次の瞬間ぼろぼろ涙をこぼしてる。
そういえば、お楽しみは最後にとっておく奴だったっけ。
「なあ、晩御飯・・・」
「いらない」
だめだ。完全に拗ねちまった。
俺はZippoをテーブルに置き、厨房に立つ。
まったく、二食続けてそうめんは厳しいな。
備蓄のそうめん束から色付を選り分けながら
俺は、どうやってのりこを食卓までつれてくるか考え始めた。