もっとも〜っと!おジャ魔女どれみ★彡21

このエントリーをはてなブックマークに追加
俺は#デビューで時々ネタがわからなかったので無印を借りて観た。
確かに面白い。もともと俺は理屈っぽいしネクラなので、
も〜っとの日常話は好きなのだが、それとは全く異質な面白さが無印にはある。
それは、日常で魔法が使われるドキドキワクワク感(言っててハズい)に他ならない。
ドレミはベースとなる世界設定(人間界のほう)がしっかりしており、
実際にそこに子供達の「日常」が存在していると感じさせる点で優れている。
しっかりした日常の中に、それを引っかき回す「魔法」が登場するからワクワクする。
しかし、その日常を引っかき回す「魔法」とは何だろうか。
箒で空を飛ぶことや、可愛いポロンで極上ステーキを出すことが魔法だろうか?
否。どんな力も、それが当たり前であるなら魔法ではない。
かつては飛行機やテレビも魔法のアイテムだったはずである。
魔法とはすなわち日常ではありえない、超常の力に他ならない。
しかし、どんな超常の力もやがては日常となってしまうものである。
実際、「奥様は魔女」の魔法なんか、全然魔法に見えない。
無印から#、も〜っとへと進むにつれおジャ魔女が今のような形になったのは
「魔法少女モノ」の宿命に他ならないのだろう。
加えて、少女達の精神的成長はおジャ魔女の大きな魅力の1つであるが、
日常の社会の一員として成長してゆくためには必然的に魔法が否定されて行く。
かつてミンキーモモが辿った道をおジャ魔女もまた歩み始めていると言わざるを得ない。