萌えるということ

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43萌え無しさん
さてここで、『萌え』の形態について主にアニメ作品を中心にして、も
う少しみてみよう。

1.王道の『萌え』
最も基本的な『萌え』が、そのキャラの性格やバックグラウンドなど、
そしてストーリーの中で実に魅力的に描かれていることに対して発露
する恋慕の情である。これは実際の恋に非常に近い物であり、想像に
難くないと思う。
しかし、最近の『萌え』旺盛の中ではこれは少数と言っても良いかも
しれない。
44萌え無しさん:2001/06/20(水) 18:20
2.仕方なく『萌え』る
特定のキャラに人気が出ると、制作者側はサービスカットなどで、より
そのキャラを魅力的に描くようになった。
そういった『萌え』シチュエーションが増大する中、破綻がおこる。
最も大事であるはずのストーリーがつまらないのだ。ストーリーは大し
たことが無く、その中では魅力的ではないが、『萌え』シチュエーション
は多く存在する。今までの作品であれば、ストーリーが面白くない時点で、
ダメ作品として消えて行くだけであった。しかし、ビデオが拡がり、取り
あえずチェックすると言うのが基本なるにつれ、こういった作品に時間を
費やすことが多くなってきたのだ。そこで以下のような考えが生まれる。
「俺って、ビデオまで回して何時間もつまらない物に時間を費やした変な奴?・・・」
「ま、まあ、XXちゃん可愛いから観ておくか。つーかXXちゃん可愛いか
らそれで良しだろ・・・うんそれで良いんだ!」
こういう考えが浮かぶと、つまらない物を観ているのでは無いと言うこと
を否定するためにひたすら良いとこ探しに向かいはじめる。ほんの1シーン、
1カットでも気に入った箇所を探す。もしくは無理にでも気に入る。
そのことの方がずっと無駄であっても。

観ないと言う選択肢は無い。アニメ鑑賞は趣味であり、なんといってもやはりアニメが好きなのだ。
『萌え』ることによってなんとか急場を凌ぎ、良作が出るのをひたすら待つのである。
45萌え無しさん:2001/06/20(水) 18:20
3.もう何も期待しない。とにかく『萌え』る
しかし制作者側は、「ストーリーが大したことなくても、『萌え』シチュエー
ション入れとけば、それで良しなのか?」
と勘違いし安易に『萌え』シチュエーションのみで固めた作品を大量に送り出す。
まっとうな制作者も「ちゃんと作って
も今の連中『萌え』しかみてねーじゃん」と創作意欲をそがれる結果となっている。
不幸はいつまで経っても終わらない。

最近はストーリーが良い作品が少ない。が、なんと言ってもアニメが好きだ。アニメ
を見続ける為にはもう『萌え』るしか無い。いや、もう「『萌え』があればそれで良い。」
もうやけである。
いかに『萌え』があるかが、作品の優劣である。そう『萌え』こそアニメだ。

これが、これまでの流れだ。そして、こういった流れを知ってか知らずか、初めから
「『萌え』こそアニメ」の中でそだった世代が、いまアニメ界を席巻しつつある。