ディズニー映画「アトランティス」は盗作なのか!?

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NHKは怒らないのかディズニー制作「酷似アニメ」

 90〜91年にかけてNHKで放送されたアニメ『ふしぎの海のナディア』。かの『エヴァンゲリオン』を生んだ制作会社ガイナックスの庵野秀明監督らによるこのSFスペクタクルアニメは、今なお、世界中に根強いファンをもつ作品だ。ところが、
「6月8日に全米公開されるディズニーの新作『アトランティス 失われた帝国』が、同作品に酷似している」
 欧米や日本のアニメ愛好家のそんな声が、ネット上で沸き起こっているのだ。
「ナディアとアトランティスを詳細に比較する英語サイトがあり、日本語にも翻訳されているのですが」
 あるアニメファンが言う。「不思議な力を秘めた青いクリスタルのペンダントを持つ褐色の肌のヒロイン、といったキャラクター設定から、物語の細かな点まで、そっくりなんです」
 両者ともジュール・ヴェルヌの『海底二万里』を下敷きにしているから共通点が多いのだ、という反論もあるが、
「ヴェルヌ作品には登場しないのに酷似する点も。これは説明できません」(同)
 こうした指摘について、ディズニー映画を製作するブエナ・ビスタ日本支社は、
「この映画は6月4日に最初のプレミア上映があったばかり。出回っている話は噂の域を出ない話でしょう。中身をみてからご判断いただきたい」
 と、やけに強気だ。だが、鮮明な画像や詳細なプロット入りでの比較分析を、単なる噂と片づけるのは、
「ハリウッドメジャーの傲慢と言われても仕方がない。ディズニーは、小学生が卒業記念にプールに描いたミッキーの絵を塗りつぶさせるなど、自らの権利保護には異常なほどうるさい。一方で、『ライオンキング』と『ジャングル大帝』の一件のように、引用や剽窃が指摘されても“全部、うちのオリジナル”と強弁する。今回こそ、ナディアの版権をもつNHKは、きちんと調査し白黒をつけるべきでしょう」(映画ジャーナリスト)
 そのNHKは、
「プレミア上映も見ていないし、対応はこれから検討する」(経営広報部)
 と何とも悠長な答え。だが、『ナディア』は受信料で作った、しかも日本アニメ界が世界に誇る作品。海老沢会長の強面でディズニーを一喝してほしいものだ。

http://www.webshincho.com/shukanshincho/20010614/tempo.html