ディズニー版ナディア 映画「アトランティス」

このエントリーをはてなブックマークに追加
414名無しん
さて、こんな所に「ラピュタ」なんていう項目があるのを不思議に思った人は多いでしょう。「ナディアにラピュタなんて出てきたっけ?」と。そう、
直接は出てきません。ただ、裏話として読んでみて下さい。

ナディアの出発地点は実は「天空の城ラピュタ」なのです。宮崎駿氏が書いた企画原案書から「ラピュタ」が出来上がった一方で、NHK が TV
シリーズ案としてガイナックスに演出やキャラクターデザインを頼んだということだったのです。NHK から依頼された時点で、ストーリーはほぼ
決まっており、その内容はラピュタに非常に似たものでした。実はその当時の監督は庵野秀明氏ではなくキャラクターデザインの貞本義行氏
でした。貞本氏はラピュタに似ているという事で、独自の路線を NHK に提案しましたが残念ながら受け入れられませんでした。そんなことが
あり、監督を辞退した貞本氏の後ガマとして庵野氏が浮上しました。庵野氏に依頼がきたときはもう「独自路線」などと言える状況ではなく、
「ラピュタ路線」を了承したのでした。
以下、絵コンテ集 第1巻 庵野氏の言葉からの引用

こうして私にとっての「ナディア」は、「ラピュタ」とそっくり同じという所からスタートしたのである。この時、何をどんなに頑張っても所詮は「ラピュ
タ」と一緒という絶望感から抜け出すための方法論の一つとして始めたのが " パロディ・引用(ひらきなおり)" だった。つまり、「パロディが勝
てるのはパロディだけだ」という発想。

以上、引用終わり。
この後「ま、冗談はさておき」という文があり、この気持ちの真意のほどは分かりませんが、このような成り行きがあったことは事実です。それ
にしても庵野氏、相当な悩んだようです。