「な、なんだよ!そんな言い方はないだろ、のっぽくん!確かに俺には
持ち歌あるけどさ、妹と歌っててソロじゃないし…出番が少ない者同士、
仲良くやろうぜ!」
「そうだぞぉ!トラハムくんも仲間だぞ。仲間はずれなんてかわいそうだぞぉ!」
「ほ〜…出番が少ない、ですか…じゃあ、
>>537の『とっとこ仲良し!
トラハム兄妹!』てのは何ですか、トラハムくん…」
「あ、そ、それは…いいじゃないか!俺にも主役回があったって!」
「みんなはどう思いますか?」
「…ごめん、トラハムくん…やっぱりキミとは仲良くできそうにないヨ…」
「歌もあって…出番もある…トラハムくんはやっぱりボク達とは違うぞ…」
「という訳です。さよーならー」
「そんな…俺だけ…仲間はずれかよ…今まで、友達だと思ってたのに…」
「ムニャムニャ、のっぽくん…あんたほんとに鬼だよ…ムニャムニャ…」
「…なまじ、持ち歌なんかがあったばっかりに…しかもソロじゃないのに
…友達まで無くしちまった…あんな歌…あんな歌なんか、無かったら
良かったのに…」
「くる、くる、くる、くる、手をつないで〜くる、くる〜♪…あ、お兄ちゃん!」
「…なんだよ…」
「…あのね、わたし、お兄ちゃんに謝らなきゃいけない事があるの…」
「どうしたんだ…?いきなり…」
「あのね、あのね…わたしね、マフラーちゃんの歌を聞いて凄く羨まし
かったの…。なんでわたしにはソロの歌がないんだって…。でもね、
わたしにはお兄ちゃんとの歌、『なかよしくるるん』があるんだよね…
それに歌は、一人で歌うより好きな人と一緒に歌った方が絶対に
楽しいよね!それなのにわたしったら…。ごめんね、お兄ちゃん…」
「……!」
「ねえ、お兄ちゃん、久しぶりに一緒に歌おうよぉ!…あれ?お兄ちゃん、
なんで泣いてるの?ど、どうしたの?ねえ、お兄ちゃん、ねえ…」