第XX話「とっとこお昼のメロドラマ」
ロコ「木村くん、わたし・・・できちゃったみたい」
木村「ぶふぉっ、ゴホゴホ、じょっ冗談はよしてよ
春名さん」(こぼれた珈琲を拭きながら)
ロコ「わたし・・・わたし木村くんの子供が産みたい」
木村「ちょっと落ち着いてよ春名さん。春名さんな
ら分かるよね・・・僕らはまだ小学生なんだ。
世間の目だってあるし、こんなこと許されな
いんだ。今ならまだ引き返せる、中絶しよう、
春名さん」
ロコ「いやよ、そんなの。大体あの時木村くんが・・・
わたし、わたし嬉しかったのに。ふえ〜ん」
木村「春名さんだって、もう子供じゃないんだ・・・分
かるよね。このままじゃ取り返しのつかないこ
とになる」
ロコ「いやよいやよ、そんなのいや」
カナ「木村くん・・・ロコちゃんを泣かせたわね」
木村「い、岩田さん・・・これには深い訳が・・・」
カナ「今まで、ずっと我慢していたけれど、わたしの
ロコちゃんに手を出しておいて、何が世間の目
よ・・・今日という今日は、殺してやる!!」
(ナイフを握り締めながら)
ロコ「カナちゃん。お願いやめてっ」