「ペルセウスって、タイショーくんみたいでちゅね!」
「そ、そうかな。エヘヘヘ…」
「そうですね。ペルセウスは『ゴルゴンの首を持ってきてやる!』
と大見得切ってゴルゴン退治に向かうものの途中で後悔して
メソメソ泣く程のヘタレだし、ポリポリ、ゴルゴン倒せたのだって
そのヘタレ具合に同情した神様達がくれたアイテムのおかげ
だし、ポリポリ、自分を捨てたお祖父さんとせっかく和解できた
のに、そのお祝いの宴会の余興の円盤投げで間違って
お祖父さんを殺しちゃった大マヌケだし、ポリポリ、いやぁ、本当
にタイショーくんみたいだ、はっはははは!ポリポリ」
「のっぽくん、あんた、鬼なのだ…」
「くそー、俺のジョイフル気分にケチつけやがって!それに
いつまで俺が持ってきた木の実食ってんだ、のっぽ!それ、
一応オレのだぞ!返せ!」
「か、返して下さい!!ボ、ボクはその実がないとダメなんだよぉぉ!
なんでもしますから!タイショー様ぁ!う、ぐぐぐ…ハァハァ」
「…なんや、その実、中毒性があったみたいやな…わいらは
一口で吐き出したからなんも問題なかったみたいやけど…」
「…長老…あんたも鬼なのだ…」