電脳冒険記ウェブダイバー

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673三次元人
>>391にあるような、第3話で感じられた疑問点、
> 「ナイトは一度データに戻さないと回収できないから、構わず攻撃してくれ」と
> グラディオンが一言言えば済む話だろーに。

という疑問に関して、今回は一定の回答が示されたと言えますね。
アオイちゃんが察していたように、
グラディオンには昔の仲間に剣を向けることに、どうやらかなりの葛藤があるという訳ですね。

それに「只のプログラムに過ぎなかった自分は、ケントと出会いを経て特別な存在へと生まれ変わった」
と認識するようになったグラディオンにとって、
自分の同族であるウェブナイト達が「プログラムの状態に戻され」て回収される姿を見るのは、
なかなか辛いものがあるのではないだろうかと想像してみたりします。

結局のところ、血肉を持たず、固有のハードウェアすら持たない、
広大なネットワークを巡回するデータだけの存在でしかないウェブナイトにとって、
リセット前とリセット後の存在が同一の存在であることを示す拠り所というのは
何もなかったりするのであります。
悪に染まったウェブナイトの「人格」をリセットし、
プログラムの状態に戻すと言う作業は、「死」ではないのか……というのはまあ、
ある意味古典的なテーマではありますが。