やっぱりおジャ魔女どれみ♯がすき!パート4

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493アマンダ・リー
346さんの勝手に続き。

ついにその日がやってきた。
美空市の四方に極秘に配置された毒ガスが放たれる日が。
某月某日午前0時0分。命令が下され、一斉に毒ガスが発射された!!
その時・・・・・・。
美空市の中心から周辺のティターンズ部隊に一塵の風が吹き付けた。
当然ティターンズ側に毒ガスが直撃し、多数の死者が出た。
しかしこの作戦の総司令官、シーマ・ガラハウ中佐は薄笑いを浮かべながら、事態を傍観していた。
傍らにいたJ・Mことジェリド・メサ中尉は怪訝そうに中佐を見つめていた。中佐はこうつぶやいた。
「ふっふっふっ、甘いねぇぼうや。ついに魔女の女王は虎の尾を踏んでしまったのさ」
「と申しますと?」「だからアマチャンなんだよ!!魔女は攻撃魔法と心を変える魔法は使ってはいけない事、
おまえも勉強したはずだろ!!その掟を女王自ら破ってしまったんだ、もうわかるだろ?」
ジェリドは目から鱗が落ちる思いがした。「ふっ、このシーマ様にケンカ売ったこと、後悔させてやるよ!」
シーマは高笑いを浮かべながら、退却していった。

シーマの予想通り、魔女界では大変なことが起こっていた。いくらおジャ魔女と美空市の人間を救い、自分達の
秘密を守るためとはいえ、女王自ら掟を破ってしまったのだから。
魔女界は女王支持派と反女王派、そしてこれを期に人間界を侵略しようとする勢力に分かれて内戦状態に突入し、
カオスの様相を呈していた。勢力的には女王派が一番小さかったが、濃い緑の髪とやけに影の入った顔をしたある人物の
活躍もあり、なんとか生きのびていた。しかし・・・・・・
「あたしは故あれば寝返るのさ!」数発の銃弾が女王の身体を貫くのだった・・・・・・。

シーマは5枚の写真を眺めていた。「さぁて、今度はこいつに楽しませてもらおうかねぇ・・・」

そんなことがあったことも知らずに、おジャ魔女達は今日も平和に過ごしていた。
しかし、ひとりだけ例外がいた。それはおんぷだった。彼女は最近周囲で不幸にあっていた。
父は謎の列車爆破事故によって肉の塊になり、母もそのショックでキティちゃんになってビルの上から飛び降り、
その他の周囲の人々も全員失踪したり、冤罪により投獄されていた。
とにかくおんぷは9年の生涯の中で初めて怯えを知り、逃亡していた。だが、そんな彼女の悩みも今終わろうとしていた。

「探したよ、お嬢ちゃん!おまえの正体は知っているんだよ。うれしいねぇ、楽しませてもらってさ!」
この一言ですべてを悟ったおんぷは、変身して声の主と対峙した。しかしどうやって戦えば良いのか・・・
おんぷはその術を知らなかった。シーマの銃口が火を吹く!!だが、おんぷの身体は見習い服に守られ、銃弾を通さなかった。
「ええい、なんて硬いんだい!この化け物がっ!!」愕然とするシーマ。一瞬の隙をつき、ほうきに飛び乗り
大空へと逃げようとするおんぷ!だがそれはすべてシーマの作戦だった。
「甘いんだよっ!!!」シーマは、ほうきを狙撃した。
おんぷは声にもならない断末魔の叫びをあげながら、海へと墜落していった・・・。
こうして稀代の小悪魔の生涯は終わった。だがよかったのだ。海の藻屑と消えたことにより、
ぐちゃぐちゃに変形して原型を留めていない顔と腐乱していく自らの姿を誰にも見られずに
すんだのだから・・・・・・。