↓からの転載
http://www.iijnet.or.jp/bowwow/1326.html12月3日(日)夜6:30、フジテレビ系列では
いつもどおり
アニメ「サザエさん」が放送された。
そしてそれが終わって
夜7:00からの1時間半は、
BSデジタル局「BSフジ」で
BSバージョンのアニメ「サザエさん」特番が
放送された。
題して、
「BSフジ開局記念番組
サザエさん 宇宙からおめでとうスペシャル」
である。
画面は、16:9のワイド画面。
BSフジと、最新デジタルテクノロジーをテーマにした
2つの長編作品がオンエアされた。
1話めは、「いつもお茶の間の片隅で」。
カツオとサザエがチャンネル争いをしていて、
テレビを壊してしまう。
修理にに来てもらったけれど、
もう部品もないような古いカラーテレビなので
買い換えざるを得なくなった。
波平が大きな電気屋に行くと、
BSデジタルテレビを勧められて、チンプンカンプン。
そこで、ノリ助の雑誌記事取材を兼ねて、
サザエさん一家は、
お台場フジテレビ社屋内のBSフジを訪れることになる。
BSフジの社員から
詳しくBSデジタル放送のしくみを教えられたのち、
フジテレビの資料室で
DVD化された膨大なアニメ「サザエさん」のエピソードから
四季おりおりのギャグ総集編を見る。
後日、
やがてBSデジタルチューナー内蔵の
最新のテレビが届いた。
画面の比率と中身は違うけど、
いままでと同じウッディなカラーリングに、
カツオは拍子抜け。
その夜、物置に置かれた古いテレビに
静かに別れを告げる波平だった。
このテレビは、サザエが生まれる直前に買ったもの。
サザエ、カツオ、ワカメたちを
25年間も茶の間の隅で見守っていた、
回転チャンネル式のカラーテレビなのである。
買い換える前の、
25年間使ってきたカラーテレビ。
新しく届いたBSデジタルテレビ。
波平がリモコンを持っている。
ちょっと待った!
サザエさんの家のテレビは、
すでに回転チャンネル式のテレビなんて
無かったはずだ。
その証拠に、この日(12月3日)、
地上波で放送されたサザエさんの1話めにも
テレビが出ている。
ほら、回転チャンネルなんか、ない。一応、アニメの「サザエさん」の家は、
かつて東芝が単独提供をしていたときから、
テレビと冷蔵庫と洗濯機だけは、
最新の東芝製品を使っていたのである。
(エアコンは、作風に影響を与えるため存在しない。)
その流れで、
地上波のサザエさんの家のテレビは、もう
回転チャンネルなんかついていないし、
冷蔵庫も3つの引き出し型、なのである。
ウソはいかんぞ。
そもそも、ブラウン管の寿命からして、
25年も もつテレビなんて考えられない。
途中でまだメーカーに部品があるうちに交換したかもしれないが、
25年のうちには
少なくとも2回、同じ部品を交換することもあり、
メーカーとしてはかなり無理である。
いま24歳のサザエさんだから、
テレビを買ったのは、いまから25年前。
1975年のことだ。
なんと当時を回想する映像には、
新しいテレビ目当てに押しかける波平の会社の同僚たち
のエピソードが描かれている。