トムとジェリー

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1母を訪ねて名無しさん千里
トム&ジェリー
2母を訪ねて名無しさん千里:2000/11/26(日) 08:26
ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。トムは自分の
命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、こっそりジェリーの前から
姿を消しました。ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかった
のです。
トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです。
トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは悲しみはしませんでしたが、
退屈になるなと思いました。
トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。胸の奥が不思議に
チクチクはするのですが、それが何なのか、 ジェリーにはよくはわかりません
でした。トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩
相手でした。
そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。トムよりのろまで体も
小さい猫です。喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、今度は
この猫を喧嘩相手にしようと考えました。そこでジェリーは、穴のあいた三角
チーズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、その猫に罠をかけることに
しました。いつもトムにしていたように。
ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの近くに来るのを
待っていました。そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます。
ジェリーはしめしめと思いました。いつものように、自分がねずみ取りにひっ
かかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。
うふふ。手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。
でも、その猫はトムではありません。猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリ
ーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、目にもとまらぬ速
さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。ジェリーはいつもトムから
逃げていたように逃げましたが、トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつか
れてしまい、体をガブリと噛まれました。ジェリーも噛みつき返しましたが、
トムより体が小さいはずの猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てる
わけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、わざと
ジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。トムの
大きな優しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。
かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っている
トムがいました。
「また喧嘩ができるね」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」
3魁!名無しさん:2000/11/26(日) 10:37
コピペだけど、いい話だよねそれ
4母を訪ねて名無しさん千里
>2
すまん泣けた!

「富む&ジェ利ー」の声は「西はじめ&一休さん」でインプットされてるので
今の再放送はイマイチ面白みに欠ける。あの絶妙なアドリブと
とぼけたナレーションがバツグンだった!
黒人の太ったお手伝いさんはともかく基地外博士(!)は
絶対放映できないよな。