1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
書いてくれる人キボンヌ
2 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/11(火) 20:25
鳳凰幻魔拳
3 :
前回のあらすじ:2000/07/11(火) 21:51
「メタビーをもっと強くしたいんでしょ。なら私の言うことを聞いてくれなくちゃ・・・」
そう言い放ったナエの前には、大切な部分を手で隠しただけのイッキの姿があった。
「メタビーを強くするために、アナタの脳波を測定する必要があるの。
脳波をはかるためには、全部服をぬいで全身にセンサーをつけなくちゃイケナイの。分かるでしょ。」
「メタビーを強く・・・」その言葉を聞いた瞬間、自分の体に訪れている変化も忘れ、イッキは手を動かした。
「カワイイわ・・・」思わずつぶやくナエ。
イッキの手の下に隠れていたソレは、憧れのお姉さんの前で、裸になるという異常事態で興奮したためか、
屹立していたのだった。そう、少年らしい慎ましやかな大きさで。
「じ、じゃあセンサーを取り付けるわね。」
ナエは少し上ずった声でそう言うと、イッキの体にセンサー取り付け始めた。
足、頭、手、胸・・・ただ、取りつけるだけの行為なのに、そのたびにイッキの顔は快楽に歪み、
その屹立は、大きくなっていく。
「フフ、悪い子・・・。こんなに硬くして・・・。」
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/11(火) 21:52
そう言ってかわいく膨らんだ突起を右手で優しく包み込む。
「くっ!!」
イッキの体が一瞬ピクッと反応する。
「ここをこんなふうにしちゃう悪いコには、特別製のセンサーを取り付けなきゃいけないわね…」
「…と…特別製って…?」
「こ・れ? 」
口元に人差し指を持っていき、トントンと軽く唇を叩く。
「えっ!?」
次の瞬間、ナエの唇が震える小さなペニスを捉えた。
ちゅくっ……
「!!」
亀頭に被さった皮の上から先端部をすっぽり含み、舌でシェイクするように刺激し始める。
ちゅるちゅるちゅる…
「あっ…ナ、ナエさん…そんな…きたないよ…」
目前で繰り広げられている信じがたいナエの行為に体が硬直するイッキ。
抵抗しようとしても思うように体が動かない。
そして10秒と経たないうちに…。
「ナ、ナエさんちょっと待って、あっ!…」
びゅくっびゅくっびゅくっ……
背中を電気が走ったような感覚が襲い、続いて下半身に今まで経験した事の無い形容し難い快感が訪れた。
(あ…なんだろう…すごく…きもちいい……)
ちゅぽん…
口の中で激しく脈動する勃起に気付き、慌てて口を離すナエ。そして尚も跳ね続けるペニスと自分の口内に残る感覚を確認し、あることに気付く。
「イッキくん…精通まだなんだ…」
5 :
むひー:2000/07/11(火) 22:00
えっ?
続き書けって…?
6 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/11(火) 22:23
あほ
7 :
逝くっ!:2000/07/11(火) 22:32
つづきぼ〜〜ん\(^ー^)d
マジかよ・・・
「ふふ、そうだったんだ。でも、イッキくんぐらいの歳じゃ、確かにそうよね・・・」
ナエはちょっと残念そうに呟くと、まだとろけきっているイッキの口に自分の唇を重ね合わせた。
今までイッキのそれを含んでいた彼女の口と舌。それを、イッキのそれととろとろと絡ませる。
「ふわわ・・・」イッキはその濃厚なキスに、また痺れたように喘ぎ、まだ剥き出しの下半身を
びくびくと震えさせた。
「イッキくん、可愛いわ・・・ふふ・・・」
(ああ・・・もう・・・何だか・・・)
イッキは霞がかった、ふわふわと飛んでいるような、でもこれまで感じたこともない凄い気持ちよさに、
もう何もかも忘れてしまうようだった。(・・・でも、気持ちいい・・・)
ナエが糸をひきながら唇を離した。「ふふ、ちょっと待って・・・」
「え、な、なに・・・?」
「うふふ・・・。悪い子には、もっと高性能な特別製センサーが必要なのよ・・・」
そう言いながら、ナエはツナギの上半身をはだけ、空色のTシャツ姿を露わにすると、
そこから二つの豊かな膨らみをまろびだした。女特有のほのかな芳香が少年の鼻腔をくすぐり、
イッキはその光景に顔を真っ赤にした。「あっ、なっ・・・! そん----!」絶句。
「こうしてあげる・・・」
ナエはその胸にイッキの顔を押し付けると、乳房をむにゅむにゅと動かした。
頬から伝わる柔らかい感触に、イッキは喜んでいいのか困らないといけないのか分からず、
ただ脳裏に昔のかすかな思い出の中にある母・チドリの乳房を思い出し、
それをぼんやりと考えながらなされるがままにそれを堪能した。
「どう? 私のおっぱい、大きくて気持ちいいでしょ? うふふ、でもね・・・」
ナエはイッキの顔から胸を離すと、徐々にしゃがみ込んでいき、イッキのペニスを目の前にした。
「こっちの方がもっと気持ちいいのよ・・・」
ナエの乳房が震えている突起を包み込んだ。そして、そのまま上下に動きはじめる。
「あ、あ、あ・・・!」
一動作しごかれる度に下半身から来る甘いうずきが大きくなっていき、イッキは立っていられず、
後ろの脳波観測用の機材装置によろよろともたれかからねばならなかった。
「あう、ああ、うあああああ----・・・!」
前編・完 中編へ続く(?)
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/12(水) 03:35
さらに、つづきぼ〜〜ん Ъ(^ー^)/
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/12(水) 04:07
>4
>そして尚も跳ね続けるペニスと自分の口内に残る感覚を確認し、あることに気付く。
>「イッキくん…精通まだなんだ…」
って、ナエさんはどうして分かったんですか?
イッキはまたイッたようだった。ぐったりとその場にへたり込み、はあはあと息を荒げて
いる。ナエは最初のフェラチオの時の唾液でぬらぬらと濡れている胸を妖しく揉みしだいた。
「まだよ・・・イッキくん・・・」
「え、も、もう止めてよ・・・」
「なに言ってるの、まだ悪い子なの? まだ、ここはこんなになっているのよ・・・」
そう言って、ナエは直立し続けているイッキのペニスを握った。ビクンと動く。
「おれ、おれ・・・」いつもは気丈に感じられるイッキの「おれ」が、今では弱々しい子羊の啼き声のように響く。ナエの背筋にぞくぞくしたものが這い上がった。
一端手を離すと、ナエはツナギとTシャツを脱ぎ捨てた。白い脚とスポーツパンツが空気に
触れる。
「あ・・・」ナエの肢体を茫然と眺めるイッキ。言葉とは裏腹に、まだその気は失われて
いないようだった。
ナエはイッキの頭上、つまり機材装置に尻をつけると、するするとストライプのパンツを
脱ぐ。あそこから糸がひいた。
「ふふ、さっきのキスの時みたいね・・・。私のココ、もうこんなになってるわ・・・」
露出したソコを指でいじくると、クチュクチュといやらしい音がする。
「ねえ、イッキくん、見て、私のオナニー・・・」
さすがに女性の性器は見たことがないイッキは、ねっとりと愛液をたらすナエのソコを、
我を忘れて眺め続けた。ナエの指使いは次第に早くなり、彼女の声も甘く上擦ってきた。
「ああっ、ハアッ、ああ、あああっ!!」
ナエの肢体は桜色に染まり、胸に咲く小さな蕾をつまむと歓喜に震えた。
「あくぅぅ、気持ちいいわ、ハァン、貴方に見られて気持ちいいの、イッキくん・・・」
「な、ナエさん・・・ナエさん・・・」
イッキはナエの嬌態を眺めながら、いつしか自分の手でペニスをしごいていた。
13 :
>11:2000/07/12(水) 04:17
ちなみに、第三回から書いてる私ですが、第一回、第二回の人とは違います。
だから、本当のところは分かりません(笑)。
14 :
ナエさん@お口いっぱい。 :2000/07/12(水) 04:21
もっと、つづきぼ〜〜ん v(^ー^)/
15 :
ナエさん@下のお口もいっぱい。:2000/07/12(水) 04:26
いいの♪いいの♪リレー18禁小説つづきぼ〜〜ん p(^ー^)q
16 :
むひー:2000/07/12(水) 04:28
>11
イッキくんがイッちゃったのに射精しなかったからです。
ちなみに私は第2回目のみ書いています。なんかリレー小説みたいになってきた…。
「つづき頼む」と書くとだれか続きを書いてくれるみたいです(笑。
17 :
むひー さんたち@もっと過激な描写をいっぱい。:2000/07/12(水) 04:39
つづき頼むよ、つづきぼ〜〜ん (^ー^)ゞ
ナエがよく使っているガレージ。シャッターが閉まり、観測機材が各所に置かれた
空間内には、それらとはまったく性質の異なる、脳がとろけるような甘美で濃密な空気が
漂っていた。
「入れるわよ、イッキくん・・・」
仰向けになったイッキにまたがって騎乗位になったナエは、痛々しいほどにまで勃起した
ペニスを手で誘導し、洪水のように愛液を流す秘所にずぶずぶと入れた。熱く濡れた媚肉
を割り、幼い突起が粘膜に包まれた。「あぅぅぅ!」二人の声が重なる。
「ナエさん! ナエさん! おれ、おれ・・・!」
「気持ちいい? これが最後の特別製センサーよ・・・
(本当はもう一つあるけど、まあいいか)」
そして、ナエは腰を動かし始めた。ぬらぬらと蠢く尻。これまでの興奮も相まって、
一回出し入れするごとにいやがうえにも快感は高まっていった。
「いいっ・・・いいわっ!」
「ナエさん、ナエさぁん----」
無我夢中でセックスする二人。
「ああっ、いい、いいっ! アアン、ハアアンッ! いくっ、いっちゃう! いっちゃう!
イッキくんのペニス、気持ちいいわっ!」
本当に気持ちよくなると、あそこの長さや太さなど関係ないものだ。ナエはいつしか
我も忘れ、みだらに腰を降り続けるようになった。「アソコがアソコが熱いのぉ!!」
ジュプッジュプッと淫猥な音がガレージ内に充満する。精子もまだ出来ていない男の子
を犯していると考えると、快感が何倍にも膨れ上がる。ナエの表情は恍惚に弛緩し、
口端から涎が垂れ流れた。
「あああうう、あぅふぁふあ〜!」イッキの方ももう、声にもならないようだった。
「いくっいくっいくっいくぅっ!!!!!」
「ああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
その時、二人の背すじがエビ反りのようにピンと張りつめ、のけぞったナエは痴呆のように
口をぱくぱくさせながら虚空を見つめた。凄まじい快感が体中を走り、脳内を突き抜ける。
しばらくすると、ナエは力が抜けたように下のイッキにもたれかかった。二人とも、じっとり
とした汗を浮かべていた。
「良かったわ・・・イッキくん」ナエは微笑みながら言った。
何が良かったのか、もううっすらと分かり始めていたイッキは、自分も微笑みを返した。
「おれも・・・」
そうして、二人はしばらくの間笑い合っていた。
完
第一回と第二回を書いた人には、
勝手に続きを書いちゃってすまんこってす。
あと、ナエさんがよく使うガレージも勝手に作っちゃいました(笑)。
こんなんでいいの?
20 :
ありがとうございました:2000/07/12(水) 05:03
また、明日も書いてきぼ〜〜ん m(_ _)m
まさか明日もサーバーが落ちないようにきぼ〜〜ん (^ー^)/~
21 :
伐る伐る:2000/07/12(水) 05:17
HNなしでお高くとまるのもなんなので、つけました。
「かるかる」です。
>20さん
どういたしまして、こちらこそ読んでくれて感謝です。
ただ、「やるな! というかやれないんだよ!」って声があがるかも
知れないんで、その時はすまんこってす。
>むひーさん
結構面白いですね、こういうの書くの(笑)。
22 :
>21:2000/07/12(水) 05:55
こんにちは。みなさんにきぼ〜〜んなレスを求めるつづきぼ〜〜んと言います!
削除されないうちにログとっときます。かるかるさん!また会いましょう!
\(^ー^)/
23 :
伐る伐る:2000/07/12(水) 06:03
ふと思い当たっちゃいました。
>22さん
会いたいのは山々なんですけど、もうひとつ、
「ナエ×イッキ」で立て続けに書くのはむずいっす(笑)。
24 :
つづきぼ〜〜ん:2000/07/12(水) 06:32
(゜ー^)ヾ エヴァでもアイカでもなんでもつづきぼ〜〜ん!
みなさんがよろこびそーなものなら、なんでもつづきぼ〜〜んですぅ!
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/12(水) 06:36
メダロットキャラでなきゃ、やだぁ〜〜( ̄ε ̄
26 :
伐る伐る:2000/07/12(水) 06:46
まだ起きてますっつーか今日は休みなのでこうして夜更かしたんですが。
朝ですね(笑)。なにやってんだか、俺。
自分もメダロット希望です。
てーか、ここ「ナエ×イッキくん」スレだし(笑)。
27 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/12(水) 06:52
ナエさんが、イッキとアリカ(orカリンちゃん)に
性の手ほどきをするやつなんてどうっすかね?
ていうか読んでみてぇ〜〜
28 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/12(水) 06:53
>26
おやびんも混ぜてくれ〜〜
小説最高だったぞ!
29 :
>27:2000/07/12(水) 06:54
そこまで指定するのなら、まず自分でレッツトライ。
30 :
つづきぼ〜〜ん :2000/07/12(水) 07:08
(^▽^)〉新しいスレッドでメダロットの別のキャラでやるというのは
どーですか?どーせ、周りはどんどんスレが増えてきてますし。
1つや2つ増えてもかまわないですって(笑)
それよか、カオ文字のパターン誰かおしえて〜〜(泣き)
>30
周りがやるから自分たちも、って考えはどうかな?自制しようよ。
32 :
>30:2000/07/12(水) 07:12
やめとけ。バカ厨房がクソエロスレ乱立したおかげで、真面目なスレと
共存をはかっていたエロ愛好者はすんげー迷惑したんだよ。
俺たちはここに進んで隔離されてるということを理解するように。
33 :
つづきぼ〜〜ん:2000/07/12(水) 07:33
(Τ^Τ)そーでしたぁ。軽率な発言、平にご容赦を〜〜
厨房の毒気にあてられるとこでしたぁ(ぐすぐす・・・)
ところで顔文字は?(笑)
34 :
>33:2000/07/12(水) 07:37
というより俺はお前がそのクソ厨房だと睨んでるんだけどな。
クレクレくんなところとか。まあここでおとなしくしとけ。
>34
同感。いい加減ウザイし。
>33
顔文字知りたきゃ顔文字板へ逝け。
いや、初心者板の方がいいかもな(ワラ。
36 :
はづきぽ〜わぽわ:2000/07/12(水) 07:53
まあまあ。
あんま気にすんなよ>33
37 :
33:2000/07/12(水) 08:10
あちゃー、怒られてしまいました。どうも、ごめんなさい。
ところで33はスレ乱立させてる厨房とは違いますよ。
わたしゃ間違っても名無しさん@お腹いっぱいなんてタイトルのスレは
たてませんからね。さっき見渡して見て呆れてしまいましたよ。
36さん、フォローありがとうございます。じゃ!
闇の中に、一人の女性の裸体が浮かび上がっていた。
(--------はっ・・・)
ナエが気付くと、そこは冷たい石壁に囲まれた見知らぬ暗い部屋の中だった。
(ここは----どこ? ・・・)
意識がまとまらない頭でぼんやりと考える。どうしたんだろうか、私。なんで----
ひんやりとした空気の感触にふと我が身を見やってみると、なんと一糸まとわぬ姿だった。
胸も乳首も、もちろんそれより下も剥き出しである。
「ええっ?!」思わず声が出る。なんでなんで?!
しかも、両手両足には金属の重い鎖の枷がはめられている。バネでも仕掛けられているのか、
ちょっと引っ張るとそれはすぐにジャラジャラと嫌な音をたてて元に戻ってしまう。
天井から淡い光がナエを照らし出している。おかしい。なんで、あの照明は私の方を向いて
いるの? 淡くともその逆光が邪魔になり、部屋の様子がほとんど分からなかった。
「お目覚めだね」
不意に声がした。若かった。そう、イッキくんぐらい・・・だけど違う。すごく冷え冷えと
した、この部屋の空気なんか生暖かく感じるぐらい----。ぞくっと震えてしまった。
「誰?」
「コクリュウ」あまりにも素っ気ない返事。
「!! まさかっ・・・?!」
「ナエさん。あなたはボクたちの邪魔をし過ぎたよ」
「なっ----! それは、貴方達がイッキくんに----」
「とっても目障りなんだ。そんなに真のロボトルの在り方を否定してゲーム感覚に拘るなら、
せいぜい楽しむんだね」
「な、何を?」
「今からする事」
それきり声は黙ってしまった。出ていったのだろうか? 分からない。徐々に目は暗さに
慣れてきたが、それでもここがやはり部屋で、ところどころに物影が幾つかあるのが何とか
確認できるぐらいだった。
そのうちのひとつの物影がゆらりと動いた。人間らしい。光の中に足を踏み入れてきた。
「ひっ・・・!」
ナエが驚いたのは、それが身長二メートルもの野獣のような大男だったからではない。
その股間に、図体と同じぐらい立派な逸物が、やはり隆々と天に突き上がっていたからである。
いくら気丈なナエでも、これから起こるだろう事のおぞましさに、その心は恐懼に打ち震えた。
「い、いやーーーーーー!!!」
闇の中にナエの悲鳴が虚しく木霊した----
前編、終 中編・丙に続く
>35
>顔文字知りたきゃ顔文字板へ逝け。
>いや、初心者板の方がいいかもな(ワラ。
やめてくれ、顔文字板を顔文字依頼板としか思ってない厨房が、
顔文字依頼スレがあるのに新規で依頼とかして新規スレ立てまくったり、
作らないと逆ギレしたから職人が消えて今顔文字板に全然新作は無い。
それに今頼んでもつくらん(一応顔文字でコテハンだ)、他の職人さんも
基本的に自分が作りたいものしか作らないよ。
クレクレ厨房うざい。
闇の中に、一対の男女が絡み合って浮かび上がっていた。
恐怖に駆られたナエに待っていたのは、意外にも大男の優しい愛撫だった。大男は女体を
知り尽くしているようで、ナエの性感帯を次々に見つけだしては、執拗に愛撫を重ねていく。
「あっ、いや、やめて----あっ、ああっ!」
許せない敵であるデスメダロット。そんな彼らに今、私はレイプされている。そう考えると
悔しくて仕方ないのに、これからどうなるのか怖くて仕方ないのに、からだは大男の指が躍る
毎に悦楽に陥ちてゆく。ナエは口惜しさに涙を流した。紅潮した頬をつたう雫を、大男の舌が
喉元からなぞるように舐め上げた。そして、そのままナエの耳の中、そして裏をいじくる。
「ふぁ、ふわぁぁ----!」あがってしまう嬌声。
「どうした、女。無理矢理されて、嫌じゃないのか? ここはもうぐっちょりだぞ」
そう言って男はことさら深く指をナエの媚肉にうずめ、中をかき回した。グチョグチョと
淫靡な音がたち、ナエのはしたない体液が内股を伝って足元に流れ落ちる。
「ああっ、ああっ、あああああ〜〜〜っ!!」
ナエは堪えられず、からだをくねらせた。(こんな、こんな----)
ふと、大男の愛撫が止んだ。「え?」とでも言うように、ナエは大男を見た。
大男は光の外へ出、再び戻ってきたときはキャスター付の小さなテーブルを押してきた。
その上には、針の並べられた盆と火の点いているバーナーがあった。
「そ、それで何をするつもり?」
「分かんねぇか? お楽しみだ」
大男は下卑た笑いを浮かべながら、テーブルの上にある盆から器用に針を一本だけつまんだ。
その尖端をバーナーで炙る。じりじりと灼けていく針に、ナエは言いしれぬ恐怖を憶えた。
「や、やめて・・・」
「なんだ、分かってんじゃねぇか」
大男は先っぽが赤く灼けた針を持ち上げ、ナエに近付く。
「やめてぇ!」ナエはじたばたと暴れたが、手足の枷がそれを身じろぎ程度に封じた。
「いやだね」
大男はナエの乳房の一つを片手で乱暴に握り絞った。
「痛いっ、やだぁー!」
そして、同じぐらい尖った乳首に、灼熱の針が横からツプッと通された。
「!!!!!!--------」
声にならない絶叫。快楽で敏感になったナエのからだには、それは普通の何倍もの激痛に
なったのだ。痛みのあまりつま先立ちになり、からだを限界まで突っ張らせるナエ。
「へっ。言っとくが、ピアス穴開けようってわけじゃねえからな。
針はまだ、こんなにあるんだぜ。下からでも、斜めからでも、そしてここにも----」
大男はナエの局所に手をやり、濡れた秘裂を分け入って紅玉のような肉芽を弄んだ。
「通してやるよ。へっへっへっへっへ!」
「いやぁ・・・やめて・・・やめて・・・」
闇の中にナエの悲痛な泣き声が、染み入るように消えていった・・・
中編・丙、終 中編・丁に続く
sage
42 :
35:2000/07/12(水) 23:17
>39
悪かった。まあ33みたいなのは、どこいってもうざがられるわな。
まさに厨房を地で行くようなやつだし。しかも自覚がないから
余計にタチが悪いときた…。
闇の中に、男に責め苛まれる女性が浮かび上がっていた。
針通しによる拷問が続くうちに、ナエは痛痒が徐々に愉悦になっていくのを感じた。
知らず知らずのうちにその口から苦悶の喘ぎ声が少なくなっていく。変わりに出てきたのは
甘い吐息だった。「あは・・・うう・・・いやぁ・・・あぁ・・・」
大男もその変化に気付き、ニヤリと口端を歪めた。
「へ・・・どうやら痛覚が麻痺してきたようだな」
大男は黒い鞭を取り出した。「今度はこれで楽しませてやるぜ」
ヒュッ! と空気を切り裂き、鞭が容赦なくナエのからだに襲いかかった。つややかな白い肌
に赤いみみず腫れが奔る。「ヒイッ!」。二撃。「アヒィッ!」。三撃。「はぐぅっ!」
だが、ナエはもう痛くなかった。痛みの変わりに、鞭で叩かれる度に甘い疼きが全身を駆け
巡る。それは禁断の快楽であった。時折鞭が針が刺さったままの乳首にも当たり、鮮血が小さな
花びらを咲かせ、刹那に散ったが、それすらもナエの性感を高めていく。
「あぐぅ・・・ああ・・・もっと・・・もっとぉ・・・」
「へっ、淫売だな・・・。淫売は淫売らしく、ケツ降ってもらおうか」
ナエは針を抜かれ、鎖も外されたが、もう逃げる気力も体力も残っていなかった。大男に
押され、ふらふらと倒れ込む。部屋の陰から、さらに二つの人影が光の中に入ってきた。両方と
も一人目に見劣りしない野獣のように精悍な巨漢だった。「俺達を相手によぉ」それが三人の
うちだれのセリフだったかは定かではない。そんなことはどうでもいい。ただ、これから起こる
であろう淫欲の宴の想像に、ナエのからだは悦びに疼くのであった。
その時。暗がりにあってナエ達のいる場所からは見えなかったドアが突然、ドガァン! と
激しい音を立てて破れ飛んだ。大量の塵埃が流れ込こんでくる。
「ナエさんっ!」
ナエの意識は急激にはっきりしてきた。「イ、イッキくん?!」
ぽっかりと空いた戸口を潜り抜けて入ってきたのは、イッキとメタビーであった。
「メタビー様もいるぜっ! オラオラァ、テメエらナエさんに何してやがるっ!」
怒髪天を衝く勢いでメタビーが突進して来て、マシンガンに反応弾、バックドロップと驚きに
慌てふためいていた男達をあっと言う間にのしてしまった。げに恐ろしいのはメダロットの性能
である。
(ちっ----)部屋の隅でそれを見ていたコクリュウは、軽く舌打ちをした。
(デスメダロットは持ってきてない。これは貸しにしておくよ、イッキくん・・・)
そして、コクリュウはさらなる闇の中に身を沈め、姿を消した----
中編・丁、終 後編・丙に続く
そしておもむろにひっそりsage
あ、「伐る伐る」じゃ「きるきる」なんで、
「苅る苅る」になりました(笑)。
ナエはやっと、光の中へ戻ってきた。
忌まわしい監禁室から脱出した三人は、夕暮れの河川敷の道を帰路に就いていた。
「それにしてもデスメダロットの奴ら、許せねえな! 俺達じゃなく、ナエさんを酷い目に遭わ
せるなんてよ!」メタビーはこう憤慨しているが、ナエが何をされていたか本当の事までは
分かっていない。人間の美醜感覚程度は持ち合わせても、人間の性交についてまではさすがに
知っていないのだ。
橋を渡るところで、ふとナエの足が止まった。
「どうしたの?」イッキが不思議そうに訊いてくる。「やっぱ、どっか具合悪いの?」
「うん・・・ちょっと。ねえ、悪いけどメタビーを先に帰してくれないかしら」
「? う、うん・・・」
イッキがメタビーに先に帰るよう告げると、一悶着あったものの、結局メタビーは一人で家に
戻っていった。
「ったく。で? 言うとおりにしたけど」
「アリガト。こっちよ・・・」
ナエはイッキの手を引き、芝生の斜面を降りて橋の下まで移った。そこだけ一足先に夜になって
いるかのように薄暗いところであった。
キョロキョロしながら、イッキは不安げに言った。「な、なに、なんかあるの?」そうして視線
をナエに戻すと、イッキはぎょっとした。あの部屋を出るときにいつものツナギに着直したナエ
が、それを脱いでいるのである。
「だ、だめだよナエさん! こんなところで----」
「我慢できないの、ねぇ・・・。さっきの男達にやられて・・・からだの疼きが取れないの・・・
ねえ、イッキくん----してぇ・・・」
全裸になったナエは、イッキに近付いていく。イッキは困惑して後ずさったが、それは橋の支柱で
行き止まりになってしまった。妖艶に微笑むナエの豊かな胸が迫ってくる。ナエはイッキのからだ
に自分のからだを絡ませた。イッキの頭を両手で包み込み、唇を奪う。蕩けるような甘さがイッキ
の意識を支配していく。「な、ナエさん・・・」。ナエはイッキの股間をズボン越しにまさぐり、
円を描くように愛撫した。
「やりたいの・・・イッキくん・・・どうにかして・・・」
興奮に瞳を潤ませ、さらにからだを寄せるナエ。そんな二人の向こうでは、夕陽が街にゆっくりと
沈んでいく。
再び、闇が降りてきた----
後編・丙、終 後編・丁に続く
ひっそりsage〜
楽しい?
sageって書いても上がらないだけで、特別下がらないよ。
>苅る苅るクン
闇の中に、ナエとイッキが抱き合っていた。
ちゅばっ・・・ちゅばっ・・・。淫靡な音を立てて、ナエがイッキの陽根をフェラチオしている。
「あぁ----」イッキが切なそうに喘いだ。「ナエさん・・・おれ・・・もう----」
「うふ・・・もうイッちゃうの? いいわよ、イッても・・・」そう言うと、ナエはさらに激しく
男性器をしゃぶり出した。彼女のポニーテールも大きく揺れる。
「ああっナエさんっ!」
イッキが叫ぶのと同時に、陽根がひとしお元気に脈動した。「うっ!」ナエは感じない筈の感覚が
口内に現れたのを確認し、それに気付いた。ゴクンと喉を鳴らし、美味しそうにそれを飲み込む。
そして微笑んだ。「イッキくん、精通したんだ」。その口端から、僅かに飲み残しの白濁液が顎を
垂れ伝った----。
「イッキくん、しましょ・・・」
ナエは支柱に手を当てて四つん這いになり、自ら肉襞をかきわけて秘穴を示す。そこはすでに濡れ
そぼり、誘うようにひくひくと蠢いていた。
イッキは未だ元気を失わない己の逸物を掴み、ナエの秘所に当て、ずぶずぶと媚肉に埋没させた。
「あああああっ!!!」歓喜に打ち震えるナエ。
ナエの膣(なか)は熱くうねり、イッキの男性器を擦り上げる。それだけでイッキはイきそう
だった。「うあぁ、ナエさんの中、凄いよ・・・」
「ああ----イッキくん、動いてぇ・・・」ナエはねだるように双臀を揺らした。
イッキは腰を動かし始めた。「ああっ! いいぃっ!」ナエもイッキの律動に合わせて動き出し、
二人はひたすらに愉楽をむさぼる。ナエの白いからだが紅潮してゆき、じっとりと汗が浮き出て
きた。一突きされるたびに、ナエは堪えきれずに嬌声をあげた。
「いいのっいいのっああっあふぁっっ! 熱いぃぅうあぁああ〜っ!」
「ナエさんっ、ナエさんっ」イッキの若いからだはただただ激しさを求め、打ちつけるようにナエ
の孔内を突きまくる。ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ。「うふぁあああ----ナエさん・・・
ナエさんのも熱い・・・あぁぁ----」。
やがて、イッキの腰の動きが徐々に激しさを増してきた。ああ----気持ちいい----気持ちいい----
何か、頭がぼうっとする----ああ----なんか----来る----
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ!」
イッキの呵責ない動きに、ナエも昇りつめる寸前になる。イッキは夢中になり、獣のように激しい
ピストン運動を繰り返した。イッキの勢いに押されるかたちで、ナエのからだが柱の方へにじり
寄っていく。尻が持ち上がり、ナエは両腕を伸ばして柱につけ姿勢を支えようとするが、それでも
イッキは嵐のようにナエを翻弄した。
「ああああああああああーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
二人は同時に絶頂を迎え、ナエの膣には勢いよく白濁液がぶちまけられた----
エクスタシーの波が去り、ぐったりと草むらに横たわったナエは、
「今日はありがとうね・・・」
と言ってにっこりと笑い、イッキのほっぺにチュッとキスをした。
夜の帳が降りた草むらの中では、静かに虫が鳴いていた・・・
後編・丁 完
50 :
苅る苅る:2000/07/13(木) 01:56
終わりました。バックドロップ出せて良かったです。
48さん、ご忠告ありがとうね、知らなかった。
知らずに下げ続けてました(笑)。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 03:01
sage
>苅る苅る氏
お疲れサマでした。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 09:45
エロ漫画・・・・
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 10:04
エロ小説・・・
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 10:11
>53@`54
おまえら学校はどうした?えっ、俺も??
56 :
>55 :2000/07/13(木) 10:21
学校は極道(きわめみち)高校>54
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 15:29
昼下がりの部屋で堪能させていただきました。
次回はイッキ・メタビー・ママの近親相姦3Pをきぼーん。
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 15:44
いいスレだ。あげとこう
59 :
苅る苅る:2000/07/13(木) 18:30
メタビーはどうやって絡ませたらいいんだろう(笑)。
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/13(木) 18:46
メタビー×ロクショウ=メダロットやおい
61 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 11:02
メダルを人質に脅迫ネタきぼるんるん。
メダルざくざく挿入ネタもきぼるんるん。
絶頂時にメダル排出される女子メダ一発ネタきぼるんるん
夏落ちで、使うはずだったネタ放出。だれか書いて
ここは6時越えてもそんなに荒れそうにないな、
ところで、メダの小説きぼーん、それだけ
学校からの帰り道。イッキ達と一緒に並んで歩いていたアリカが、
「ねえ、イッキ。昨日、ナエさんとこ行ってたでしょ」
と、唐突に言ってきたので、
「いいっ?!」イッキは思わず大仰に驚いてしまった。「な、何で知ってんだよ?!」
「昨日、偶然見かけちゃったのよね、イッキたちがナエさんトコに入っていくの。な〜に慌てて
んのよ。----ははーん、さてはアンタ、ナエさんが目当てなの?」
「イッキさん、どうしたの?」と、ブラスもきょとんとした様子で訊いてくる。
「な、なわけねーだろ。もっと強くするために、メタビーに改良を加えて貰ってるんだよ」
「ええっ?! それ、ホントっ?!」
アリカはびっくりしたようにメタビーの方を向いた。
「ああ、そうだぜ」メタビーは自慢げに答えた。「この間は、なんか同調を良くするとか何とか
で、イッキも脳波測定したらしいしな」
「それ、結構凄いじゃない! 私たちも見に行っていーい?」
「ええ?! そ、それは----」返答に窮するイッキ。メタビーを強化しているのは確かだ。
今はティンペットのフレーム構造にいじくれる余地がないかどうかを調べている。だが、そうす
るためにメタビーのメダルを取り外しているとき、それ以外にやっている事と言えば----
「ん?」アリカが気付き、怪訝そうに言った。「なに赤くなってんの? 変なイッキ。まあ、
それはともかく----。今日も行くの?」
「いや、次の予定は明日だ」と男らしく直答してしまうメタビー。
「じゃ、見に行ってもいい?」アリカは目を輝かせてイッキに尋ねた。「ほらほらブラスも!」
とアリカが言うと、ブラスも腕を胸の前で組み目をウルウルさせてイッキを見つめる。
「あ・・・いや・・・じゃ、じゃ、まあ、ナ、ナエさんにも訊いてみとくよ」
そう言うことで、その場を取り繕うイッキであった。
「----と、いうわけでさ。アリカのやつ、言い出したら聞かない奴だしなあ・・・はあ・・・」
ここはナエのガレージ。夜、こっそりと独りで家を抜け出たイッキは、明日のアリカがついて
来るかも知れない事を、溜め息まじりにナエに話していた。
「そうだったんだ」ナエは可笑しそうにそれを聞いている。
「連れてきてもいい?」と、イッキは乗り気でない調子で尋ねた。
「あら、私は別に構わないわよ」ナエはいたずらっ子のように目を細めて、ちょっとだけ意地の
悪そうな微笑みを浮かべた。綺麗な白い歯が口の隙間から覗く。「困ってるのは、イッキくんの
方じゃないの?」
「そ、それは・・・」イッキは真っ赤になって俯いた。
「アリカちゃん、かあ。あの子でしょ? オーバーオール姿でカメラ持った、気が強そうだけど
可愛い----」その時、ナエの瞳が妖しくゆらめいた。「----そうだ。・・・それじゃあねえ、
イッキくん」
「え?」イッキが顔を上げた。
「耳を貸して・・・」
ナエはその紅い唇をイッキの耳もとまで寄せると、ひそひそと何かを囁いた。
前編、終 中編・丙に続く
「えっ、OK?! やったね、らっきぃ! 記事の見出しは『世界大会準優勝メダロッター天領
イッキ、秘密の特別改造?!』で決まりね!」
「新聞に載せるつもりかよ・・・」溜め息をつくイッキ。
昨日と同じ、学校からの帰り道。アリカは愛用のカメラを握ってうきうきとし、ブラスはそれを
嬉しそうに見上げている。イッキとメタビーはやれやれといった調子でお互いに肩をすくめた。
「アリカ、ナエさんトコ行っても邪魔なことするなよ」とメタビーが突っ込みを入れると、
「大丈夫よ、任せて!」と、アリカは親指を立てつつウィンクというきめポーズ。
「本当かよ・・・」メタビーはげんなりした表情で呆れた。
が、その横にいるイッキが、翳のある奇妙な顔つきでアリカのはしゃぎようを見つめていたこと
には、誰も気付かなかった。
ナエのガレージに到着したアリカは、駐車場を改造した自営のメダロット工場といった感のある
空間を、「へえ〜なかなか凄い設備ね」の一言で片づけた。イッキもそうだが、なんでこんなに
淡泊なくせに突っ込みが鋭いのか----その割りには世界大会では大げさなセリフを連発していた
が----はどうでもいいことなので遙か彼方にうっちゃって。
ガレージの奥から、ナエが女神のように輝く微笑みを浮かべながら出てきた。「いらっしゃい」
「あっ、ナエさん。お邪魔します。今日は、メタビーを強化改造してるって聞いたんで、それを
スクープしに来ました」
「そうなんだ。あら、その子も連れてきたのね。確か、ブラスちゃんだったっけ?」
「こんにちは」ブラスはちょこんとお行儀良くお辞儀した。
「あっ、そうだ! ついでに貴方の調子も診てあげるわ」
「えっ、ホントですか?」と、ブラスが驚いたように、でも嬉しさを帯びた声音で言う。
アリカもびっくりする。「そ、そんな、悪いですよ」
「いいのいいの、せっかくだから。遠慮することないのよ」
「じゃあ・・・お言葉に甘えて」そう言って、アリカとブラスは嬉しそうに目を交わし合った。
その後ろで。メタビーはふと、隣のイッキが沈んだような表情をしているのに気付いた。
「どうした、イッキ?」
「えっ? あっ・・・何でもない」
「ふーん? 変な奴」
「じゃあ、作業準備を始めるわね。準備が終わったら呼ぶから、イッキくんとアリカちゃんはそ
れまで奥でお茶でも飲んで待ってて」
「はぁーい」アリカは何の疑いもなく返事をした。
「こ、こっち」
イッキがぎこちなく奥の方を指をさし、アリカを案内して消えた。
中編・丙、終 中編・丁に続く
・・・・・・・・・
(・・・あれ・・・わたし・・・)
アリカは眠りの淵から目覚めの時を得た。何とか希薄になりがちな意識をかき集め、うっすらと
目を開く。まずそこに飛び込んできたのは、ベットの上で仰向けになった自分の裸体だった。
わずかに膨らんだ小さな胸、まだまだ未発達だが確かに女性を感じさせるほっそりとした輪郭を
描くからだ、そしてまだつるつるのあそこ。
「はっ、はだかっ?!」
アリカは今こそ意識をはっきりさせ、起き上がろうとした----が。腕が動かない。見やると、ア
リカの両腕はそれぞれの側のベットの柱に紐でくくりつけられていた。
「なっなっなっ?!」あまりの出来事に混乱するアリカ。
そんなアリカの頭上にぬっと現れたのは、同じく裸になったナエだった。アリカの両脇のスペー
スに手と膝をつき、のしかかるような姿勢である。いやでもナエの胸を彩る二つの乳房がアリカ
の目に入った。
「な、ナエさんっ?!」唖然としたようにアリカが瞳孔を開く。
「おはよう」優しい声でナエは言った。「お目覚めの気持ちはどう?」
「どうって----!」アリカは絶句した。「これ----な、ナエさんのし、仕業----」信じられない
ように、アリカはたどたどしく呟いた。
「アリカちゃんがあんまり可愛いから、つい悪戯したくなっちゃったの・・・。安心して。別に
酷い事をするわけじゃないから」
「ブ、ブラスは・・・」
「あの子なら、作業場でメタビーと一緒にメダルを抜かれて大人しくしてるわ。大丈夫、さっき
の言葉は嘘じゃないから。検査もちゃんとやるわ」
「し、信じられない・・・こ、こんな事は止めて下さい!」
アリカは彼女らしく、きっとナエを睨んだ。が、ナエにはその瞳の奥で恐怖心が揺れ動いている
のがわかった。ナエは笑みを崩さず、吐息をつくように、ゆっくりと唇を動かした。「い・や」
ナエの手がアリカの下の部分に伸びる。「ひっ」とアリカは脚を閉じようとしたが、ナエに胸の
突起や首すじ、太股などを撫でられると、「あっ、やっ、くすぐったい・・・」と思わず力を抜
いてしまい、太股が持ち上がり開いてしまった。ナエの手が蛇のようにアリカの股の中に入り込
む。ナエはまるで淡雪に触れるかのように、力をまったく入れず繊細な手つきでアリカのからだ
を愛撫していった。「やっあっああっ、く、くすぐったいよぅ・・・」。だが、アリカは笑い出
すようなことはしない。その代わりに変な気持ちが、アリカの中で僅かずつ芽生えていく。(あ
あ・・・なんか・・・ぼうっとしてくる・・・)アリカは徐々に頭が霞みがかっていくのを感じ
た。ぼうっとしながら、(気持ちいい)そう考えて、アリカはハッとした。なんで、そんな事考
えちゃうの?! わたし、今----
「や、やめてぇ・・・」アリカは拒絶の気持ちを声に出したつもりだったが、口から出てきたの
は甘い喘ぎ声だった。
「ふふ、そんなにいい・・・? 良かったわ、悦んでもらえて」
「そんな・・・そんな、違う・・・」頬を羞恥に染めながら、アリカはイヤイヤと首を振った。
「遠慮しないで・・・もっと愉しませてあげるわ----」
ナエはアリカにおおいかぶさった。
その光景を、イッキは部屋の隅っこにある椅子に座りながら見ていた。ここはナエの寝室。アリ
カに振る舞ったお茶には、即効性の睡眠薬が入っていたのだ。イッキはもう、ナエには逆らえな
かった。イッキは上気した面持ちで、二人が淫らに絡み合うのを眺めた。アリカ・・・アリカ・
・・小さい頃からの幼なじみ。それが今、目の前でナエさんに犯されている。ナエさんの熟れた
手管に性をはっきりと意識していなかった無垢な少女が身悶え喘ぎ、からだを紅潮させて、段々
と快楽のぬかるみにはまろうとしている。
アリカがナエの容赦ない淫らな責めを受けるさなか、イッキはズボンの中からペニスを抜き出し
て、自慰行為に耽るのだった・・・・・・
中編・丁、終 後編に続く
●第十四回 アリカ悦落 後編・丙
何十分経っただろうか。アリカのじっとりと汗ばんだからだは桃色に染まり、密壷から流れ出る
愛液は内股をぬらぬらと濡らしていた。顔は快楽にゆがみ、幾度揉まれたかわからない胸は淫蕩
に上下している。「ああ・・・」切なげに漏れる吐息は、聞く者の脳髄に甘美な刺激を与えた。
そんなアリカに、ナエは満足そうに頷いた。「そろそろね・・・イッキくん」
呼ばれて、それまで己の逸物をしごいていたイッキは、はっと我に返ったように立ち上がった。
「な、なに・・・?」
「貴方の番よ。アリカちゃんに女の悦びを教えてあげなさい」
おれが・・・おれが。イッキはまるで暗示がかった人間のようにふらふらとベットに近寄った。
「イッキ・・・」懼れと情欲がないまぜになって潤む瞳が、これまで無邪気に遊んだり、喧嘩し
たり、いがみ合ったり、仲良くしたりしていた少年を見やる。そして、その少年の股間にそそり
立つモノも。「な・・・なにするの・・・」
イッキは答えなかった。黙ってベットに乗り、アリカの足元まで来る。「アリカ・・・」
イッキは仰向けのアリカの股を割って入り、両脚を持ち上げた。アリカは逃れしようとしたが、
力の入らないからだでは抗いようもない。アソコが丸見えになる。熟成していないはずの女性器
の周りでは大量の淫液がねとついていた。「いやあ・・・やめてぇ・・・」
「アリカ・・・アリカ・・・いくよ・・・」イッキの瞳には生気がなかった。まるで夢遊病者の
ように。だが、その奥底では薄黒い欲望の火が焚きつき、下の己はますます猛り膨らんでいた。
「イッキ・・・イッ----ひぐぅっ!!」
その瞬間、イッキはアリカの媚肉に熱いおのれを埋没させた。何かを裂くような音。「はぐうぅ
・・・!」アリカの背中が弓なりに突っ張る。「痛ぁい・・・!」アリカは激痛に涙を流した。
「頑張って、アリカちゃん・・・」すぐ隣りで様子を見ていたナエがアリカを励ます。
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
徐々にアリカの奥に入っていくイッキ。「凄く・・・きつい・・・アリカのなか・・・」。愛液
に赤いものが混じる。そして、ついにイッキのペニスは根元まで没入した。
「アリカ・・・おれのが全部、アリカの中に入ったよ・・・」
後編・丙、終 後編・丁に続く
「イッキ・・・痛いの・・・もうちょっとゆっくり・・・」アリカは涙を流して呟く。
だが、もうすでに歯止めの利かないイッキは、熱病に冒されたかのように腰を振り始めた。
「ひっ、あぐぅっ、いやぁ、やだぁ・・・!!」
ナエは一旦止めようとしたが、先程までの念入りな愛撫が功を奏したのか、痛がるアリカの様子
の中に変化の兆しが顕れたのに気付き、途中まで伸ばした手を止めた。
「ひぐぅ、はっ、あふぅ、あ、あ、あはぁ・・・」イッキにからだを揺すぶられるアリカの悶え
声に、徐々に甘い喘ぎが混じり出した。(ああ・・・やあ・・・なに、これ・・・)イッキのモ
ノがアリカの密壷の肉襞に擦れるたびに、からだ中に甘い疼きが駆け巡り、それが狂おしい吐息
となってアリカの口から漏れる。
「あふぅ、ああっ、ひっあっあっ、い、いやぁ、あぁ、んんっ! っはっ、ぃぃ、はあ・・・」
嬌声を上げるアリカに、無心に腰を打ち続けるイッキ。知らず知らずのうちに、その出し入れは
スムーズになっていた。密壺からはとめどなく愛液が溢れ出て、グチュッグチュッと淫猥な音が
部屋を満たしていく。(あうぅ・・・あ、あ、あ、頭が・・・とろける・・・)快感が絶え間な
い漣のようにアリカのからだ中を乱れ狂い、いつもの勝ち気な表情はもうどこにもなかった。淫
欲に耽る獣。女の味を知った肉壁がうねり、さらにイッキのモノを締め上げる。「アリカ・・・
気持ちいい、アリカ・・・」イッキはうわごとのようにそう何度も呟いた。
いつの間にか、アリカの縛めが解かれていた。アリカはイッキの頭に腕を、腰に脚を絡ませ、彼
を受け入れていた。イッキはアリカの尻を持ち上げ、さらに深いところまで穿ち貪ろうとする。
「きゃうっ! ああぅっ、いぃ! いい、いいぃ〜」もはや情欲一色に染まったアリカ。よがり
声を上げる口からは涎が垂れ落ちる。二つの若い性は、ただただ互いの命と肉を求め、貪欲にそ
れに喰らいつき合った。徐々にイッキの動きが速さを増してくる。
「アリカッ、アリカッ、アリカッ、おれもう!」
「イッキ、イッキ、イッキ〜!」
二人の言葉はもう意味を成してなかった。次の瞬間、イッキが一際大きくグラインドして、アリ
カの腰に強く打ち付けた。
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」絶頂にビクンビクンと跳ねるアリカ。
そして、小刻みに震えるばかりで息を荒げたまま動かなくなった二人だったが、しばらくすると
イッキがペニスを引き抜いた。栓が開いたように、アリカの中から白く濃い液がどろどろと流れ
出てくる。
「アリカ・・・」イッキは囁くようにそっと言った。
が、アリカからの返事がない。よく見てみると、アリカは失神していた。
「ふふ、頑張ったじゃないの、イッキくん」
「な、ナエさん・・・。・・・これで良かったのかな」イッキはまだ夢から醒めていないかのよう
な暗い表情で、失神したアリカを見つめる。
「大丈夫、彼女はきっとわかってくれるわ・・・」
ナエは穏やかにそう言うと、イッキのからだを後ろから掻き抱き、優しげにその頭を撫でた----
アリカの安らかな寝息が聞こえてきた。
後編・丁 完
ぬおおおおおおおお、裸で縛り付けられているアリカ萌え。
凄いぞおおお
妄想爆発です。
おやびんを出してくれ。
貴方は天才だ。
画面拡大して読むのが一番楽ですね(苦笑)。
>70
どうもありがとう。
おやびんの前にカリンを出そうかな、
とか思っているんですが、どうでしょう?
おやびん先の方がいいですか?
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 13:33
>72
おやびんをさきに、、、それより、カリンとの絡みが良いかも。
おやびん×カリンきぼーん
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 23:16
見たぞ見たぞ今日の魂!!
大勢の旧作ファンのみなさん、ご愁傷さまでした。
そして全国72人ぐらいのナエファンの皆さん、おめでとうございます!!
うー、しかしナエさんのあんなことやこんなことって…バカイッキ! なぜ約束破ったー!!
俺なら絶対に破らんぞ!!(所詮はガキか…)
それにしてもナエさん貧乳萌え〜!!
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 23:28
>74
おやびんが、おやびんがぁぁぁ
アニメの方がエロネタ振るような真似をして
どうすんだよ>魂
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 23:51
>76
バカモノ!! そこが魂の凄いところだ!!
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 23:51
ここのスレにはむしろ必要な情報か!?
初潮を迎えた割合(93年調)
小5まで 小学6 中学1 中学2 中学3
18% 50% 80% 92% 92%
身体の変化が現れた割合(93年調)
小学5 小学6
乳房の膨らみ 81.6% 93.1%
性器まわりの発毛 27.7% 56.8%
おまけ、精通を迎えた割合
小5まで 小学6 中学1 中学2 中学3
8% 25% 65% 88% 95%
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/14(金) 23:55
イッキくん小5だっけ?
あれ・・よく読んだら小説の後半の方で射精してる・・。精通迎えちゃったのかなイッキくん?
80 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/15(土) 01:47
ツナギの上をはだけてイッキくんを挑発するナエさん萌え!!
81 :
名無しさん:2000/07/15(土) 01:58
メインヒロインのナエさんを貧乳に設定した事については、
スタッフの漢気を感じました。
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/15(土) 03:08
?なんでメダロット魂でこんなにスレが立つ?
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/15(土) 05:40
うあ、メダロット魂のくせに熱いスレ。
これは、保存だな。
いやっ、ナエさんは着やせするタイプかもしれない! >74、81
とゆーか第四、五回の中でパフパフやってるし、貧乳だとどないせう? 困る(笑)。
しかしまあ、妄想だし・・・。妄想っつーことで、本編のアレさまで持ち込む危険を避けた方が良いかも。
2話目でアリカがナエの店を知ってしまって、すでにズレが起きたし(笑)。
>79
無印が始まった時は確か勝算。でも、トシのハナシはしちゃいやんな気も。
ええ、迎えましたとも。でなきゃ面白くないし。
おやびんかおやびん×カリンか〜。
あぼーん
あれれ、削除されるのですか。
仕方ないですね、内容が内容だったし。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/16(日) 07:26
あれ、カキコ無し?
カキコ無しって・・・このスレは削除されたんじゃないの?
あぼーんは正真正銘だし。??
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/16(日) 16:17
証明age
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/16(日) 20:03
>苅る苅るさん
初心者板参照です。
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/16(日) 20:12
なに消されたの?
気になる〜!!
92 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/16(日) 22:07
試しでアゲ
あぼーんの内容が気になるけどsage
sage付き潜行中
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 01:47
あげなきゃね
96 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 01:52
どういった内容の小説が消されたのか教えてください!!
97 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 01:53
age
メダルはメダロットの魂である。メダルを破壊されることは、何事にもまして耐え難いことで
ある。また、いくら粗暴で無慈悲なメダロッターであっても、メダルまで壊そうとする者は今
まで皆無だった。メダルはメダロットの心、たとえなりふり構わなくなっても、そこまでは決
してやってはならない事は、メダロッター達の暗黙の了解だったのである。だから当然、メダ
ルを巡る攻防などというのは、一般メダロッターの戦略には無かったのである。
デスメダロッターが現れるまでは。
珍しくキクヒメがペッパーキャットだけを連れて一人で街中を歩いていた時、ビルの谷間の脇
道から、「返してよ!」という悲痛な叫び声が聞こえてきた。何だ何だと思いながら振り向い
てみると、なんとギンカイの姿がキクヒメの目に飛び込んできた。相変わらず品の悪いニヤつ
きを浮かべながら、一つのメダルをつまんでいる。だが、彼のガンデスペラードは無傷で立っ
ている。そのメダルは恐らく、ガンデスペラードの足元でズタボロになって倒れているコーマ
ドックのものなのだろう。そして、そのコーマドックのマスターが、ギンカイの周りでしきり
に跳ね飛びながら、「返して! メダルを返して!」と騒いでいる幼い少年だろうことを、キ
クヒメはとっさに判断した。
「ギャーギャーギャーギャー五月蠅せえ!」
ギンカイが吠え、幼い少年を突き飛ばした。少年は堪らずに勢いよく尻餅をつく。
「お前みたいな弱いメダロッターのメダルなんざ、こうしてやるぜ」
ギンカイはメダルを放り上げると、「ガンデスペラード! 粉々にぶっ壊しちまえ!」と高ら
かに宣言した。
「やめてーーーーー!!!!!」少年の心かぎりの絶叫がビルの壁に反響する。
が、ギンカイの命令は実行に移されることは無かった。
「おんどりゃなにさらしとんじゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
激怒のオーラを燃え立たせたキクヒメが、ペッパーキャットと共に怒濤の勢いで突っ込んで来
たからである!
「どりゃああああっっっっっっ!!!!!!!」
「たあーーー!!」
キクヒメとペッパーキャットが華麗に跳び上がる。空中で瞬時に形成された鋭い飛び蹴りは、
ギンカイとガンデスペラードの両方に狙いあやまたず命中した。さすがバレエを習っているだ
けのことはある、美事としか言いようのない素晴らしい飛び蹴りであった。
「うげぎゃふうっ!」派手に吹っ飛ばされるギンカイとガンデスペラード。
着地も申し分なく決めたキクヒメは、すかさず、
「少年、大丈夫かい? 後は私たちに任せて早く逃げな!」と素早く言い放つ。
「お、お姉さん有り難う!」少年は喜びを感謝ににじませながら、メダルとコーマドックを大
事そうに持ち上げて表通りに走っていった。
ギンカイがふらふらと立ち上がる。怒りに目を濁らせながら、「て、てめえ・・・! 巫山戯
た真似しやがって! また泣かされてえのか?!」とキクヒメを睨んだ。
「はん! 弱い者いじめしか能のないヘタレが、いっちょまえに吠えるんじゃないよ」
凛とした涼やかな顔にきりりとみなぎる覚悟。恐れるものは何もない威勢のいい態度と歯切れ
良く聞いていて気持ちのいい啖呵。これぞおやびんと仰ぎ尊ばれるキクヒメの本領発揮であっ
た。主人公なにするものぞ。新番の豹変なにするものぞ。ブラボー。素晴らしい。喜悦に涙が
滂沱と止まりません。これこそまさしく魂のあるおやびんです。
「言うじゃねえか」ギンカイが憎々しげに唾を吐く。「そこまで言うんだったら、覚悟はいい
んだろうな。今度は完全に叩きのめしてやるぜ。----とは言え、ここでこれ以上騒いだら邪魔
が入る。こっちへ来な」と、ギンカイは手招きしながら歩き始めた。
「ペッパーキャット」
「はい、おやびん」
「悔しいけど、あいつのメダロットとの性能差は歴然だ・・・また負けるかもしれない・・・
そしたら、今度は----それでも、ついてきてくれるかい?」
「おやびん・・・。私はおやびんを信じてます。おやびんの行くトコだったら、どこまでもつ
いていきます!」
「へっ・・・」キクヒメは嬉しげに鼻をこすった。「野暮なことを訊いてすまなかったね。そ
れじゃ、行こうか!」
ペッパーキャットが深く頷く。キクヒメは双眸に闘争の炎を燃え上がらせると、勇ましく足を
踏み出した。
ギンカイがキクヒメを案内したのは、人気の無い所にあるビル建設途中跡地の中だった。鉄材
が中途半端な高さまで組まれている段階で建設は止まっており、完成後どのようなビルになっ
たかまで知るよすがはない。
その真下中央まで来て、ギンカイはキクヒメの方に振り向いた。
「ここなら邪魔は入らねえ・・・たっぷりと可愛がってやるぜ」
「ハッ、そのセリフ、そのまま返してやるよ」キクヒメは不敵に笑った。
「一度負けてる奴が、随分と威勢が良すぎるぜ?!」
「てめえこそあんな戦いで勝ったって思ってんだったら、そのクサレたドタマをルルドの泉に
でもブチ込んで治してきなこのウスラチンカス野郎が!」
−ナレーション−
説明しよう! ルルドの泉というのはフランスピレネー山脈の麓にある町ルルドに湧く
泉で、これまで多くの病や怪我を治し、バチカンにも認められた“奇跡の泉”である。
ちなみに、メダロットとはまったく何の関係もない!
「五月蠅え! 言わしておけば!」ギリギリと歯ぎしりしたギンカイがばっと腕を上げた。胸
の高さまで持ってきたデスメダロッチから命令を送る。
「ガンデスペラード! デットジャンゴをお見舞いしてやれ!」
合図も無しの、突然の戦闘開始。だが、そんなデスメダロッターの常套手段は、キクヒメはも
う十分に承知していた。
「すぐ近くの鉄骨の裏に隠れろ、ペッパーキャット!」
ペッパーキャットが横っ飛びに跳んでデットジャンゴの銃撃をかわしながら、鉄柱の一つの裏
に隠れた。鉄材に当たって銃弾が跳ね散らかされる。
「よぉし! ここは格好の障害物になる柱が無数に立ち並んでいる、その背後を回りながら徐
々に近付いていくんだ!」
「くっそぉ! 当てろ、当てるんだぁ!」焦燥の汗を垂らしながら叫ぶギンカイ。
ガンデスペラードは鉄柱から鉄柱へ跳び移るペッパーキャットを、その間隙を狙って銃撃する
が、ペッパーキャットの素早い動きに着弾が間に合わない。
「ちっくしょお、スピード重視にカスタマイズしてやがるなあ・・・!」
「その通りだよ! ペッパーキャットのスピードはダテじゃあないよ!」してやったりと、キ
クヒメはニンマリした。
やがてついにペッパーキャットがガンデスペラードから最も近い鉄柱の裏に回り込んだ。ペッ
パーキャットの機動力を以てならば、一瞬で相手に殺到できる距離である。
「くっ・・・ガンデスペラード! そこで柱は終わりだ。次に出てきやがる時はもう攻撃しか
ねえ。だが、相手は接近専用らしい、向かってくる瞬間を射てはそれでジ・エンドだ!」
確かにギンカイの言う通りだった。攻撃するためには姿を現すしかない。が、飛び道具の無い
ペッパーキャットでは----
その時、キクヒメはアドヴァンスのヴァーチャルアイを通じて、ペッパーキャットの足元に鉄
の棒が落ちているのに気付いた。(そうだ、これを囮に使えば・・・)キクヒメはアドヴァン
スにそっと囁いた。「ペッパーキャット、足元に落ちている鉄の棒を拾いな・・・それを片側
からほおり投げた直後、自分はその反対側から出てデスメダロットの懐に駆け込むんだ。ここ
は薄暗い。奴らが騙される可能性は充分にある!」
ペッパーキャットは鉄の棒を拾って頷いた。「わかった・・・!」
彼女がその少年を見かけたのは、送迎用のリムジンの後部座席の窓越しからだった。壊れたメ
ダロットを重そうに抱えながらも決して離さず、それでいて泣きながら歩いている。器用な少
年さんね、と思いながらも、彼女の口は運転手に「止めて下さい」と告げていた。
少年は自分のすぐ脇の車道にピンク色のバカ長い自動車が停まったのに気付くと、少なからず
ぎょっとして立ち止まった。
その車から、一人の少女が降りてきた。髪の左右をポニーテールにまとめた、たおやかで可愛
い少女だった。少年より年上らしく上背がある少女は、丁寧に少年の目の高さまでしゃがむと
にっこりと微笑み、少年に問いかけた。
「何かあったんですか?」
「よし、今だ!」
キクヒメの声を合図にして、ペッパーキャットの手から鉄の棒が投げられた。
ギンカイが叫ぶ。「来たぞ、射て!」ガンデスペラードがそちらに正面を向ける。
その刹那、反対側からペッパーキャットが飛び出した。
「なにぃ?!」ギンカイは完璧に騙されたようだ。彼のデスメダロットは愚かにも鉄の棒を射
っている。「ガ、ガンデスペラード! 逆だ!」だが、ガンデスペラードがようやく射撃を止
めた時にはもう、ペッパーキャットはデスメダロットに到達していた。キクヒメが叫ぶ。「最
大出力のサンダーだ!」
ペッパーキャットがガンデスペラードをはっしと掴み、あらん限りの電撃を浴びせる!
「グゲギグゴゴ」ピストル頭のデスメダロットは悲鳴とも聞こえる奇妙な機械音声を発した。
ようやくペッパーキャットが放電を鎮めると、ガンデスペラードはプシュー・・・と身体中か
ら煙を立ち上らせた。目の発光が霞み消えてゆく。
ギンカイが腑抜けたように呟いた。「ガ、ガンデスペラードが・・・?!」
「やあったぜ!」キクヒメは嬉しさのあまり拳を突き上げながら跳ねた。「勝った! デスメ
ダロットに勝った!」
だが。その時、キクヒメの耳に信じたくない物音が滑り込んできた。ウィィィィーン・・・と
ガンデスペラードが再び起動を始める鈍い音が。目の発光が力を盛り返したように元に戻る。
「なっ?!?!」キクヒメは驚愕のあまりに目を瞠いた。デスメダロットが再び動き始める!
今度はギンカイが笑う番だった。「どうやらツキはオレにあったようだな! やれ、ガンデス
ペラード! 目の前の邪魔物にメガバレルだ!」
ガンデスペラードの頭部が火を噴いた。ガゴォォン! と激しい音を立てて、メガバレルはペ
ッパーキャットに直撃した。「キャー!」ペッパーキャットは空中に放物線を描きながら、数
メートルほどの距離を泳ぎ、ガシャン! と地面に激突した。うつ伏せになって上を向いた背
中からメダルが放出される。
キクヒメのアドヴァンスからは警告音と共に無機質なアナウンスが流れていた。「頭部ダメー
ジポイント100、機能停止」
「そ、そんな・・・」キクヒメは呆然と呟いた。
「ヘッ、所詮こんなものか」ギンカイは傲慢さを隠そうともせずに言った。「よし、ガンデス
ペラード。メダルを拾ってこい」
「----!!」キクヒメはハッと我に返った。奴らにペッパーキャットを殺される! 考え終わ
らないうちにもう、キクヒメの脚は動いていた。「ペッパーキャットォッ!」無二の友達に駆
け寄るキクヒメ。たとえボディが壊されても、絶対にメダルだけは守らなければ! あたしの
せいだ、こんな事になってしまったのは。だから、絶対に何としてもメダルだけは----!
が、その時、ギンカイの顔に凄絶な笑みが走った。「ガンデスペラード。命令変更だ。----あ
の人間の脚を狙ってデットジャンゴだ・・・」。悪魔の命令を下すデスメダロッター、そして
何の躊躇いもなくそれに従うデスメダロットがそこにいた。
短い射撃音が鳴った。次の瞬間、キクヒメの脚を激痛が襲いかかり、「あぐぅっ!」キクヒメ
は駆けていた余力で地面に勢いよく転がり、盛大に砂塵を舞わせた。
「くっ・・・うう・・・」右足を見ると、紫のズボンに幾つかの穴が開き、黒い染みが拡がり
つつあった。動かそうとすると、いや、動かさなくとも血流が脈動する毎に痛みが全身を駆け
巡る。足に触った手に血がべったりとくっついた。あいつら・・・メダロッターを・・・人間
を撃ちやがった!
「っつううっ! ----くそう!」キクヒメは歯を食いしばって痛みを耐え、ペッパーキャット
に向き直った。脚をなるべく使わず、上半身を這いずらせながら近寄っていく。ペッパーキャ
ット・・・ペッパーキャット・・・!
だが。キクヒメとペッパーキャットの間にのっそりと黒い塊が割り入って、キクヒメの行く手
を遮った。銃口をキクヒメの頭に向けたガンデスペラード。そして、その後ろで、ギンカイが
悠々とペッパーキャットのメダルを拾っていた。
「------------!!!」キクヒメの声にならない哀叫。
「ケケケ、残念だったな、キクヒメさんよ。ジ・エンドだ」ギンカイが嘲笑う。「華々しく登
場したわりには、最後はあっけなかったな」
「ああっ・・・ペッパーキャット・・・」キクヒメは震える腕を上げ、血に染まった掌を仰向
けに広げてそれをギンカイに向けて差し出した。そこに乗せる珠玉を渇望するように。「お願
いだ・・・メダルを返してくれ・・・」
「ハハハハハハハ! こいつは傑作だ! メダルを返してくれだって? さっきまであんなに
良かった威勢は一体どこへ行ったんだい、スクリューズのリーダーさんよ? 傑作過ぎるぜえ
ぇっ?! フヒヒヒヒヒヒヒ! ギャッハハハハハハハハ!」
「あたしの・・・負けだ・・・謝るから・・・ペッパーキャットを・・・返してくれ」俯いた
キクヒメの頬に、ひとすじの悲哀と屈辱の証明が流れ落ちた。
「返す・・・ああ、こっちの方かい」ギンカイはわざとらしくペッパーキャットのボディを指
した。「でもよお、もう動かなくなったガラクタは片づけねえと環境に悪いよなあ〜」
「やめろ!」
「ガンデスペラード、メガバレルで片づけてやんな」
「やめてくれっっ!!」
「え、なに? あっそうか。こっちの無用物から先にして欲しいってことね」ギンカイは己の
掌中にあるメダルを弄んだ。「じゃ、こっちから粉々にしますか」
「やめてえーーーー!!!!」キクヒメは泣き叫びながらガンデスペラードに取りすがった。
「お願い、もうやめてえ! お願いだから、ペッパーキャットを殺さないで! その代わり、
何でも言うこと聞くから! もう逆らわないから! イッキやメタビーの情報でもナエさんの
情報でも何でもまた持ってくるから! お願い、ペッパーキャットを殺さないでェェ!!!」
ギンカイのメダルを弄ぶ手が止まった。「何でも言うことを聞く? そいつは本当かい?」
「聞く・・・何でも言うこと聞くから・・・何でもするから・・・お願い・・・」キクヒメは
足の痛みも忘れ、地べたに土下座した。「お願いします・・・どうか、メダルを壊さないで下
さい・・・」
ギンカイが歩み寄ってくる足音が聞こえる。ガンデスペラードが脇に下がり、代わりにギンカ
イの足が現れた。キクヒメは涙に暮れた顔を上げた。ペッパーキャットのメダルを握ったギン
カイが侮蔑も露わな表情で見下ろしていた。
「メダルを・・・」
「へっ・・・よく見れば、なかなかイイ玉じゃねえかよ」ギンカイはキクヒメの顎を持ち上げ
て彼女の顔をしげしげと眺めた。汗と埃にまみれほつれたロングヘア。その黒髪が、流血と悲
傷のせいなのか血の気が引いて白くなった肌にまとわりついている。それもいいが、何よりも
敗北と屈服に打ちのめされ涙に潤んだ瞳が、ギンカイの背筋をゾクリとさせた。嗜虐心が鎌首
をもたげてきた。
「じゃあ、そうだな・・・まずは」ギンカイは色欲を浮かべ、舌なめずりした。「俺の息子で
もしゃぶってもらおうか」
「息子を・・・しゃぶる?」
「こいつのことだよ」ギンカイはズボンのファスナーを下ろし、亀頭をポロンと取り出した。
「俺を気持ちよくさせろって事だ、嫌とは言わせねえぜ?」
「なっ・・・!」キクヒメはあまりのことに愕然とした。「こっ、この下衆野郎っ!」
「ああ〜ん? 何だ、その口の効き方は?」
ギンカイのローキックがキクヒメの脇腹にめり込んだ。「あぐうっ!」堪らず、キクヒメは
正座したままの姿勢で突っ伏した。ギンカイはその髪の毛を握り、ぐいっと乱暴に持ち上げ
た。「痛いっ!」キクヒメが悲鳴を上げる。
「これがこの世から無くなってもいいのかい?」ギンカイは片手に持ったメダルをちらつか
せる。
「でも・・・手が・・・」キクヒメが血と土に汚れきった両手を開いた。
「・・・。舐めろ。舐めて綺麗にしろ」
「えっ・・・?」最初、キクヒメはギンカイの今の言葉の意味が分からなかった。
「頭が回らねえのか。もう一度言うぞ。舐めて、綺麗にしろ」
反復されてやっと意味が飲み込めたキクヒメは、驚き喘いだ。「そんな、出来ない・・・」
「じゃあ、メダルは壊すかな」
「!! ・・・分かりました・・・」精神が打ち砕かれる時に音を発するのならば、この時
こそキクヒメのプライドという山がガラガラと崩れ落ちる音がしただろう。そして、それは
絶望という土砂に変わり、心を棺として振りかかり埋めていく音すらも。
キクヒメは静かに自分の手の平を舐め始めた。血と土の混ざり物を一舐めすると、その不味
さにうっと顔をしかめた。しかし、ゆっくりと口の中に持っていく。そして、ゴクンと喉を
震わして飲み下した。
「どうした、もっと頑張れよ。口内に残る砂利も唾液をたっぷり含んで飲み込むんだ」ギン
カイがニヤニヤしながら揶揄する。
キクヒメは無言で作業を続けた。血が舌をより赤く染め、白い肌をなぞる。口の中で砂利を
処理しているのだろう、大量に唾を飲み込む時もあった。ピチャ・・・ピチャ・・・とキク
ヒメが舌を使う音が断続的に響く。その音を聞くと、ギンカイの嗜虐心はどんどんと高まっ
ていった。(へへへっ、随分としおらしいじゃねえかよ、もっと虐めたくなってくるぜ)。
キクヒメがやっとのことで手を綺麗にし終えた頃には、出しっぱなしのギンカイの肉塊はギ
ンギンに昂っていた。
「綺麗に・・・しました・・・」
「よーし、じゃあ、俺のを握れ」
「はい・・・」生彩の欠けた瞳が感情無く目の前の毒々しく脈打つ物を捉えた。唾液に濡れ
た両手でそれを包むキクヒメ。「歯を立てずにしゃぶるんだぞ」とギンカイが言うと、キク
ヒメはそれを口の中に含み、棒アイスをしゃぶりように出し入れを始めた。「んむ・・・ん
はあ・・・」。ムチュ、クチュ、と起こる淫らな音。キクヒメの口腔の柔らかい粘膜の触れ
心地に、ギンカイは喜悦した。「おう・・・もっとだ・・・舌ももっと使え・・・」。キク
ヒメは再び、「はい・・・」と無感情の声を出し、舌を男根に絡ませながらフェラチオを続
ける。快感がうねりをもって襲いかかってきて、ギンカイは急速に射精感がこみ上げてくる
のを感じた。
「ううっ、で、出そうだ!」ギンカイはキクヒメの頭を掴み、彼女の都合などまるで考えず
自分が感じるまま前後に激しく揺らし始めた。キクヒメが苦しげにくぐもった呻き声を上げ
るが、気にも止めない。「で、出る!」その瞬間、キクヒメの口の奥深くまで肉塊を突き入
れた。「うぐぅ?!」キクヒメは口内で暴れる男根から、何か液体みたいなものが勢いよく
迸るのを感じた。
出すものを出し終わると、ギンカイは満足したように肉塊を引き抜いた。ようやく解放され
たキクヒメは、「げふっ、ぶはぁ」と咳き込みながら口中から白い液体を垂らし落とした。
「あーあー。せっかく俺が出してやったザーメンを吐きやがって。こりゃお仕置きかな」
「そんな・・・もう、許して・・・」普通の状態のキクヒメなら絶対に吐かない言葉。
「いーや、ダメだ。もっと遊ばせてもらうぜ」ギンカイは獣じみた興奮に煽られながら、キ
クヒメに手を伸ばした。
「そこまでですわ!」
突然、閑寂な鉄骨の残骸地に朗々とした声が響いた。ギンカイはびっくりして、興奮も一気
に冷めて慌てて周囲を見渡した。
「だ、誰だ?!」
すると、頭上で物音がする。仰ぎ見てみると、三階部分当たりの鉄骨に、黒いラバースーツ
に身を包み、赤いマフラーを風にはためかせた孤影が二人を見下ろしている! その顔には
ギンカイもテレビや新聞の挿絵などでよく見ている、特徴のある仮面が被られていた。その
脇にはセントナース型のメダロットがちょこんと立っている。
「ま、まさか・・・」ギンカイが絶句する。
「 遠い銀河の彼方から 数多の星々飛び越えて 青く輝く地球へと降り立った一条の流れ
星! 宇宙メダロッターエーックス! ですわ」
宇宙メダロッターXは、全身を使って「X」を象ったポーズをビシィ! と決めた。
「う、宇宙メダロッターXだとぉ?!」
(あ、あれは・・・カリン・・・)キクヒメはぼうっとする意識の中、宇宙メダロッターX
と名乗る人物が可愛いポニーテールをしているのを辛うじて判断した。
「今そこまで行くのでちょっと待ってて下さい」
宇宙メダロッターXは足元から縄梯子をバラバラバラッと放り降ろし、「んしょ、んしょ」
とそれを伝い降りて地上まで来た。間延びした緊張感の無い時間である。
「さて、そこの貴方。よくもいたいけな女の子に酷い行いをしましたね。その罪は償っても
らいますわ」そう言うと、カ・・・宇宙メダロッターXはギンカイに指を突きつける。
「へ、へっ!」ギンカイは虚勢を張った。「五月蠅え! 宇宙メダロッターだろうが何だろ
うか、俺様のデスメダロットで返り討ちにしてやるぜ!」
「その必要はありません」その時の宇宙メダロッターXの声音は、無慈悲そのものだった。
「皆さん、やっちゃって下さい」バッと手を上げる宇宙メダロッターX。
その合図と共に、何時の間に待機していたのか、鉄柱の陰という陰から「K」のイニシャラ
イズされた胸ワッペンを付けたSWATもかくやという特殊隊員達がわらわらと溢れ出て来
て、次々にギンカイに殺到する。ギンカイはあっという間に包囲されてしまった。そして、
ボコボコと殴られ始める。「いてっ! いたいっ! やめろぉ! やめてー! うわー!」
ギンカイの悲鳴が虚しく響き渡った・・・。
「キクヒメさん、大丈夫ですか?!」
駆け寄って身体を起こしてくれた宇宙メダロッターXに、キクヒメは弱々しい笑みを浮かべ
た。「あたしより・・・ペッパーキャットを・・・お願い・・・」言葉はそこで途切れた。
緊張の糸がほぐれたキクヒメが気絶したためである。
キクヒメが意識を回復したのは、見知らぬ豪華な寝室のベットの上だった。
(病院・・・?)
と最初に思ったが、どう見ても部屋の状態は私室である。ただ、やたら細長い造りでピンク
を基調にしており、おまけにベットまで細長いのは、持ち主の美的感覚を疑うところだが。
が、どれも富豪を匂わせる高級さが漂い、ベットなどうっとりするほどフカフカだった。
その時、すぐ近くにあったドアがガチャッと開いた。そして、柔和な微笑を浮かべたカリン
が入ってきた。
「カリン・・・」
「おはよう御座います、キクヒメさん。お身体の調子はどうですか?」
「えっ?」キクヒメは慌てて全身を調べ始めた。起きたときは気付かなかったが、カリンの
ものらしい肌触りのとても良い寝間着姿だった。怪我をした右足はきちんと治療がなされて
おり、清潔な包帯が巻かれていた。痛みもかなり引いている。ギンカイとの戦いのさなかに
できた擦り傷や切り傷といったものも目立たないほどになっている。「身体は・・・平気」
と、キクヒメはハッとした。「あ・・・ペッパーキャットは?!」
「あの子でしたら、大丈夫ですわ」カリンが輝かんばかりに微笑んだ。「秘密部隊の方々が
無事に回収してくれましたから。今はメンテを受けていますわ」
「ひ、秘密部隊って・・・」キクヒメは片頬をヒクつかせたが、何故か深くツッコんではい
けないような気がした。
「それよりも----」
カリンが枕の脇まで来て、心配げにキクヒメの顔を覗き込んだ。目と鼻の先にまで迫った、
可憐な美少女の顔。クリクリとした瞳、小さく整った鼻、白く透きとおる肌、柔らかそうな
唇。思わず、キクヒメは赤面してしまった。わずかに顔を引く。
「な・・・なに?」
「私、感動しました。キクヒメさんって、凄く思いやりのある人だったんですね」
「ばっ・・・ばっ・・・」キクヒメは首から上を思いっきり真っ赤に火照らせた。「あ、あ
たしは天下のスクリューズのリーダーだよ! おも、思いやりなんて、そんな・・・!」
「そんなことありませんわ、キクヒメさんは優しい人です」
「あ・・・あ、あのさあ・・・」
カリンが微笑みながらベットに乗り、ますます近付いてきたので、キクヒメは思わずシーツ
を手繰り寄せながら反対側に引いていった。困惑の笑みを浮かべて、「なんか、カリン・・
・おかしくない?」
「いえ、全然」首を振る。「このベットは私のベットですわ。それに私----」カリンのたお
やかな手が、そっとキクヒメの頬にそえられた。「私----キクヒメさんが好きですわ」
「いや、あの、その・・・好きっていうのは」
「もちろん、好きは好きですわ・・・」
カリンの唇がキクヒメの唇に触れた。「あっ・・・」キクヒメは何か言おうとしたが、それ
は漏れることは無かった。
カリンの舌技は絶妙だった。キクヒメの口腔の粘膜をねぶり、責め立て、唾液をからませ、
未経験のキクヒメはいいように翻弄される。キクヒメの表情が次第にとろんとしてきた。
「----んはぁ・・・」
カリンが唇と舌を離すと、つー----と糸がひいた。
「可愛いですわ・・・」先程まで純白の微笑みが輝いていた顔は、今は妖艶な笑みに満ちて
いた。
カリンはキクヒメの耳の裏に舌を這わせた。「はあぁっ・・・!」キクヒメが耐えきれずに
甘い喘ぎ声をあげる。「ふふ、敏感なのですね」カリンは耳から首すじにちろちろと舌を動
かしながら、キクヒメの寝間着の胸元のボタンを外した。ブラジャーはまだつけておらず、
年相応の膨らみの丘の頂上に蕾のような乳首が見える。「可愛いですわ・・・」
「か、カリン・・・もうやめて・・・」息も絶え絶えにキクヒメが上擦った声で言う。が、
その声はカリンの情欲に油を注ぐだけだった。「あん・・・とっても色っぽい声・・・」カ
リンは淫蕩に微笑んだ。
キクヒメの寝間着を巧みに脱がしながら、カリンは舌使いを再開させた。首すじから胸元、
乳首の周囲を責め、蕾をいじくる。キクヒメはじっとりとした汗を浮かべつつ喘ぎ悶えた。
「あふぁ・・・いや・・・いや・・・ああ! うはぁ・・・んんん! あふぁ、ああっ!」
さらに舌はくだる様子を見せ、カリンは寝間着の下にも手をかけた。「あっ・・・そこは・
・・」キクヒメは怯えたようにカリンの手を押さえた。
「だめ・・・?」カリンがちょっと寂しそうに問う。
「あたし・・・あたし・・・初めてだから・・・こんな・・・」キクヒメの目の端に雫が生
まれていた。
「そう・・・」カリンが残念そうな溜め息を吐き、手を離した。「無理強いはしませんわ」
「ごめん・・・脚も痛いし・・・」
「仕方ないですわ。その代わり」カリンはニッコリと笑った。それは普段の清純そのものの
笑顔だった。「今夜は一緒に寝ましょう」
キクヒメはこくんと頷き、「そうだ、そういえば、まだお礼を言ってなかったね・・・あり
がとう」と、自分の顔にも笑みを浮かべた。
「うふふ」カリンは嬉しそうに笑い、キクヒメの隣りに潜り込んだ。一つの枕を二人で分け
ながら、「私は何もしてませんわ。貴方を助けたのは、宇宙メダロッターXですわ」
「そうだったね、あははは」キクヒメも可笑しそうに笑った。「でも・・・ありがとう」
カリンはキクヒメの瞳の奥を覗き込むと、優しさを湛えた微笑みを返した。「いいえ、どう
いたしまして」
かくして、二人の乙女は寄り添いながら一夜を共に過ごした----
長くなってすみません。
タイトルの「菊姫先一杯(きくひめまずいっぱい)」は純米酒。そういうことっす。
「おやびん×カリン」じゃなくて、「カリン×キクヒメ」になってしまいました。
エッチは今回少ないです。おやびんは一番好きなキャラなので、お楽しみは後に
とっとくっつーことで(笑)。だめですか?
109 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 06:21
わ〜〜い、更新されてる!
苅る苅るさん、凄いです!
これからも、楽しみにしています!!
110 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 08:41
メダ魂にカリンは出てきません。
よってデスメダロッターとカリンの共存はありえないです。
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 09:19
>100
「無印」のノリで「魂」を描く方向でしたら、
ナレーションは「説明しよう!」じゃなくて、
「ルルドの泉、それは…」の方がそれっぽいのでは。
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/18(火) 10:57
ああ、あんまエロじゃない!!?
でも、オヤビンが格好良くて、可愛いから、良し!
カリン、出てこないとは限らないよね・・。
少しでも面白がっていただければ嬉しいっす。
妄想なんで、カリンとか宇宙メダロッターXとか出しちゃいました。
メダのエロはさすがに無理っす。次は千鳥さんかな、と思ってます。
111さん、有り難いご指摘でした。以後気をつけるっす。
無印>このスレ>>>>>>魂
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/19(水) 14:33
>114
ぶ!!(笑)
はーん、なんて面白いスレッドなんでしょう!!
魂に失望していた私にはここは素晴らしすぎます。
もう、エロとかなしで良いから続けてほしいです。>苅る苅るさん
つーか、カリン様萌え〜〜(笑
117 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/19(水) 19:46
このままうずもれさすのはもったいないスレだなあ・・。
誰か残さないの?
いや、サイトとして・・。
118 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/20(木) 00:02
妄想爆発やね!!
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/20(木) 00:17
苅る苅る様
魂の脚本書いてください(笑
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/20(木) 03:23
>119
激しくキボーン!
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/21(金) 14:02
ドジアリカ
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/21(金) 20:15
上げ
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/21(金) 20:44
今週も、キクヒメはダメダメロッターでした(笑)
ナエさんは、少し出番あり。
124 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/22(土) 02:41
あげ
オレッチ、ナマコ。つっても、海鼠じゃないよーん。れっきとした人間でこれが名前なのさ。
何か変に酒くさい名前が多いこの世の中で邪魔物扱いされそうなオレッチだけど、大丈夫さ。
なんたってオレッチは金持ちだからね。オレッチは最新のメダロットを沢山持ってるし、この
間も一千人前分ぐらいはあった出前の料金も余裕で全額支払ったしね・・・金払ったのは親だ
けどね。
でもでも、オレッチの一番いいところは、何と言ってもこのピュアなハート。この間の出前一
千人前分を押しつけやがった押し込み強盗のガキどもに盗まれたピュアマーメイドちゃんの澄
み渡った心に打たれたオレッチは、それまでもイイ男だったけど、もっと素晴らしい人間に昇
り上がっちゃったのさ。おまけに一人称が「ボク」から男らしい「オレッチ」に。他にも口癖
とか細かい部分で変わっちゃったかも知れないけど、気にしないでよ。みんなあの時のピュア
マーメイドちゃんとの至福の世界の中で、よりよい高みに揚がっていったんだ。凄いよ、オレ
ッチ。もう、断然無敵だよーん。
そんなオレッチだけど、聞いてよ聞いてよ、さらに飛び上がるほど嬉しいことがつい先日、幸
せに拍車を掛けるようにあったんだ。それは何かっていうと----運命の出逢いっていうやつさ!
そして、ね・・・。凄いよ、これが運命だよ、運命。運勢上向きだよね。もうオレッチ、俄然
人生が絶頂だよーん。
その日は最新メダロットの発売日で、オレッチはそれを買うために街に出掛けたんだ。えっ、
もっと一つのメダロットに愛情を注いでいるんじゃないのかって? それはそれ、これはこれ
さ。五月蠅いなあ、電波。静かにしてよ。んで、そこで道を歩いていたら出逢ったのさ・・・
そう、彼女に。
ああ・・・今思い出しても忘れられないあの佳人(ひと)・・・この世で一番美しい女性。オ
レッチは思わず用事も忘れて見惚れちゃったのさ。歳は幾つかな。大人ってことはすぐに分か
ったけど、あんまり美しいから、歳を読むことなんて不可能だったよ。透き通る綺麗な肌。煌
めく瞳。服の上からでもわかる柔らかい曲線を描くからだ、そして豊満そうな胸つき----うっ
ひゃあ、もうこれ以上恥ずかしくって言えないよぅ!
とにかくメダロットの事なんて頭から吹き飛んだオレッチは、早速彼女を尾行したね。何でか
って? そりゃ当たり前でしょ、住んでる場所が分からないことにはオレッチ達の関係は始ま
らないじゃないか! 幸い、彼女はオレッチには気付かなかったようで、しばらく歩いた所に
あったスーパーに入っていった。買い物か・・・ご飯の? こんな明るい時間から? その瞬
間、オレッチの脳裏に「主婦」という単語が連想された。そういえば、それらしいおとなしめ
の服装だったような・・・。うう〜既婚者かぁ〜。くっそぅ、相手は誰なんだ?! ああああ
憎らしい恨めしい羨ましい! あんな佳人を、あんな佳人を奥さんにしてるなんて! 当然、
夜だってあの佳人が----! あああああ〜〜〜〜〜〜!!! うおおおお〜〜〜〜〜〜!!!
あんまりな試練に地団駄を踏み道の上を転げ悶えまくるオレッチ。ふと気付くと、そんなオレ
ッチを周りで群衆が物珍しげに見物していた。お、オレッチの悲しみは物見遊山の代わりじゃ
ないんだぞ! オレッチは吠え立ててそいつらを追っ払った。人の不幸を面白そうに見るなん
て、なんて性悪な奴らなんだ。ああ、この傷ついた心を癒してくれるのは貴方だけだ・・・ま
だ名前も知らぬ佳人よ・・・貴方はいずこ----あ、スーパーの中か。
スーパーに入ったオレッチは、あの佳人の姿を探した。いた! 鮮魚コーナーで魚を目の前に
して目を移し移ししている。ああ、その横顔に浮かんでいるのはなんて悩ましい表情なんだ!
ああ・・・。オレッチは野菜コーナーの棚の陰でうっとりと彼女を眺めたね。悩んでいるのは
今晩のおかずかな? オレッチの今晩のオカズは貴方ですよ、グフフフフ・・・。
「あの〜」
五月蠅い!
「ちょっと・・・」
話しかけるな!
「もしもし〜?」
なんだよ! とオレッチは声のする方を向いた。見ると、スーパーの店員らしい野郎が困った
ような顔で突っ立っていた。なんだこいつは。オレッチは今、大事な時なのに、それを邪魔し
やがって。まさかこいつ、あの佳人をオレッチから横取りしようとしてる恋敵か?!
「今、取り込み中なんだよね」オレッチの声は自然に荒くなっていた。フフン、オレッチは戦
士さ。その時のオレッチの眼光は、アフガンの歴戦の傭兵よりも鋭かっただろうね。こんな野
郎には負けないさ。それが証拠に、そいつの次の言葉は気圧されたかのような呟きにしかなら
なかったからね。「あのう、他のお客さんの・・・邪魔なんですけど・・・」
「邪魔ァ? 邪魔なのはお前だ!」いい加減に腹が立ったオレッチは、そいつに真実を告げて
やったね。「お前なんかにあの佳人は渡さないぞぉ! せこい真似しやがって! 邪魔しても
無駄だ! お前みたいな俗悪な人間にあの佳人が見向くわけないだろぉ?!」
「え・・・は?」
「あっ、こいつ、わざとらしくすっとぼけやがって! フン、でも」オレッチはすぐに、この
野郎の性根を見切ったね。余裕の顔を見せるオレッチ。こいつはとんだ最低な軟弱男なんだ。
こんな手段しか取れないなんていい証拠じゃないか。「お前みたな弱虫はあの佳人を好きにな
る資格なんか無いね。あの佳人は----あれっ?!」いつの間にか、あの佳人の姿が鮮魚コーナ
ーから消えている! ど、どこへ行ったんだ?! くそぅ、これは悪の組織の陰謀か?!
「ああ、麗しの佳人よーーー?!」
元々こんな小物にかまっている気は毛頭無かったオレッチは、もう一度あの佳人をこの目に取
り戻そうと駆け始めた。恋の為に走るオレッチ。ああ、なんて絵になるんだろう・・・やっぱ
りオレッチって凄いよ。あの佳人に釣り合うのはオレッチだけだね。だから、早くオレッチの
瞳の中に入ってきておくれラ・マン!
彼女の姿はすぐに再発見できた。レジで精算をしている。ということは、もうすぐ店を出るん
だね、愛しい佳人。グフフ、オレッチは一足先に外で待っているよ。
外に出ると向かいにケーキ屋があった。甘い物に目がないオレッチは、そこでエネルギー補給
がてらにシフォンケーキを買ってぱくつきながら、ウィンドウ越しに彼女が出てくる刻を待っ
た。甘いお菓子が血糖値を上げ、否が応にもオレッチの興奮は高まる。ちょっと傍目には情け
ない興奮の仕方だけど。しかし、ここでも店員の視線が気になった。さっきからオレッチをち
らちら見ている。女だから、ひょっとしたらオレッチに惚れたのかも知れないな。フフーン、
でもダメだよ。若いけどお前みたいなブサイクじゃオレッチに釣り合わないし、第一オレッチ
にはもう彼女しかいないからね。だからそんな目で見てんじゃねぇよウゼェェェーーー!
と、彼女がスーパーから出てきた。ああ、次はどこへ行くの愛しい佳人。どこへでも一緒に行
くよ! 君のそばにはオレッチしかいないからね。オレッチはそんな事を考えながら、充分に
距離をとった上で尾行を再開した。念には念を入れないとね。
127 :
●第二十八酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 中編・壱:2000/07/22(土) 13:14
どうやら彼女は買い物を終え、帰宅の途につくようだった。魅力のある足取りで、商店街から
出ていく。その後ろ姿、特にうなじの白さやお尻の動き、官能的な太ももなんかにメロメロに
なりつつも、なんとか正気を保つオレッチ。ああ、ついに君の家が見れるんだね。それにして
もなんてオレッチを悩ますからだと所作だろう。背中でオレッチを陥落寸前にさせるなんて。
ああ、どこなんだ、早く家を教えておくれ。でないとオレッチ、我慢できないよ!
前を歩く彼女、その少し後ろを尾けるオレッチ。これは意味ありげだよね、君とオレッチのこ
の距離・・・そうなんだ、君はまだオレッチを知らない。オレッチもまだほとんど君の事を知
らない。それがこの距離なのさ。確かに今、この距離を一気に縮めてもいい。だけどそれは早
計過ぎるんだ。君は待ち望んでいるかもしれない。だけどまだこの距離を縮めるわけにはいか
ないんだ。この距離が縮むのは、全ての準備が整った後----君とオレッチの本当の出逢いを整
えた刻。そう、その時こそわずかな隙間だけを残した距離になるんだ。オレッチの目の前に君
の端麗な顔が迫る距離さ----くううー、堪んないよぅ!
幾つかの角を曲がりながら、やがて彼女は閑静な住宅街に入った。さらにしばらく歩いたとこ
ろで、その先の道端で井戸端会議をしていた見るも無惨なババア連がいたが、その連中が、
「あーら、天領さんじゃなーい」
と、彼女にダミ声をかけてきた。まさか----てめえら、彼女と同じ町内に棲みついていやがる
のか?! 彼女と知り合いなのか?! ううう嘘だろうてめえら邪魔だ失せろ! というか彼
女にとってまさにゴミだ、ウジだ、害虫だ! ああ、貴方もそんなに親しげにゴミに近付くん
じゃないーーー! えっげっああっ、その美しい顔に現れたのは、なんて、か、輝かんばかり
の笑顔! あああーーー素晴らしいーーー! でもでも貴方のその優しさは奴らにとって格好
の餌なんですよ?! う、嬉しいいやいけませんいけません! そいつら餓鬼畜生悪鬼羅刹は
貴方のその神々しい笑顔を貪ろうとしているんだダメですダメですーーーーー!!! 気を付
けて気を付けて気を付けて! しかし、彼女は天領っていうのか、これは収穫になったな。
オレッチは見つからないように電柱の陰に隠れながら、彼女の言葉を一言一句も漏らさないよ
うに耳を澄ませた。
「夕飯の買い物してきたの?」針金のようなババアが言った。
「ええ、そうなんです。今日はお魚にしようかと思って、ブリと、それにヒジキ」
ブリとヒジキですか。ヒジキ? どっかで聞いたような気がするけど、まあいいか。
「あら、そうなのォ」饅頭みたいなババアが相づちを打った。オアイソみえみえだぜ!
「そうそう、天領さん。今ちょうど話してたところだったんだけどねえ」今度は樽だ。
「え、なんですしょう?」
ああ、太陽のような微笑み!
「天領さんトコは、どう?」樽ババアはそこでわざとらしく声を低めた。薄気味悪いだけなん
だよ、この羅刹女が。「ほら、あっちよあっち。あっちの方。旦那さんとの夜の方は----!」
ナニ訊いてんだテメェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
「チドリさんもまだ若いんだし、もう一人ぐらい子供作らないの?」
針金キサマァァァァァ!!!!!! ち、チドリさんって言うのかああああああああ?!?!
ちょっとだけ許す。いや大いに許す。
「醸造さん、また出張に行っちゃったんでしょ? やれる時にやらないと、しっかり仕込めな
いわよぉ。頑張らなくちゃ」
豚肉饅頭も余計な事言うな! しゅ、出張?! ということは今独りなんですねェェェェ?!
あ、でも子供が一人って・・・子供だったら日中は学校ですね! やっぱり独りなんですねェ
ェェェェェェ!!!!!!!! うぐわぁっ、たったっ堪らーーーーーーーーーん!!!!!
貴方は、貴方は、そこまでしてオレッチのことを誘っているのかあーーーーーー!!!!!!
チドリさあーーーーーーーーーーーーーーーーんっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!
128 :
●第二十九酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 中編・弐:2000/07/22(土) 13:14
チドリさんはポッと可愛らしく頬を赤らめると、「やだわ、奥さん達ったら」と愛くるしげに
振る舞った。
それは凄く色っぽくて、凄く可愛くて。
あああっ、堪らないよその表情! 今すぐ抱きしめたいよおおおおおおーーーーーー!!!!
「醸造さん、そういった話しあまりしてこないから・・・。私は醸造さんさえ良ければ・・・。
でも、イッキだけでも私は構いませんわ。それにメタビーちゃんだっているし」
「メタビーちゃんって、あのメダロット? ちょっと、子供とは違うんじゃないかしらねえ」
「あら、そんなことないですわ。メタビーちゃんはイッキの大切な友達で、家族ですよ」
その時、オレッチはその場に立ち尽くした。あの時と同じだ・・・。あの時の光景がまざまざ
と瞼の裏に蘇ってくる。あの時と同じ感動が心に芽生えてくる。
何気ない言葉なのに、強調しているところなんてどこにもないのに。
その深く優しく満ち足りた声は、心の水面にさざめき渡り、染み入った。ピュアマーメイドち
ゃんは慈母のようにとても優しかったな。そして、この佳人も。チドリさん・・・貴方って人
は・・・なんて美しい心根を持っているんだろう・・・。愛。思わず、感極まってしまった余
波が両目の端から流れ落ちた。あせってそれを袖で拭く。
うううう・・・もっと貴方が好きになってしまいました! チドリさん! 貴方は、貴方は、
オレッチの心のママだあーーーーー!!!
で、益々張り切って尾行を続行するオレッチであった。おっと、ババア達に気付かれないよう
にちょっと迂回しないとね。
あれからもうしばらく歩いたけど、チドリさんはオレッチの尾行には最後まで気付かなかった
みたいだった。まったく変わらない様子でその家に入っていった。オレッチの屋敷にはデザイ
ンも大きさもさすがに敵わないけど、こぢんまりとしていてとても好感の持てる、彼女が住む
に相応しい暖かそうな家だった。玄関のすぐ上にある二階のバルコニーに洗濯物や布団が干し
てあるのが、妙に生活臭を漂わせているのが、なんかいい。
どうしよう・・・敷地に入っちゃおうか。家の中の彼女が見たい。でも・・・
オレッチは辺りをキョロキョロと見渡した。ラッキーなことに、他の人間の影などは見当たら
ない。オレッチ、日頃の行いがいいからな・・・これは天佑かも! よし、善は急げ、この隙
に入っちゃおう!
玄関の階段を登って門戸を潜ると左に芝生の前庭があり、サンルームタイプのガラス戸が突き
出ている。しかし、庭と道の高低差からして、塀を障害物として生かすには四つん這いのよう
な格好をしなければならないところがチョッチュ辛いね。チドリさんとの愛のためには何だっ
てやるけど。
で、そうして中を覗き込むと、そこは居間だった。とってもさっぱりしていて綺麗に片づいて
いるのが印象強い。ああ、チドリさんって清潔好きなんだね・・・。やっぱり思ってた通りの
佳人だ・・・。しかも、インテリアに直角三角形のテーブルなんて面白いね、テレビの上にそ
えた生け花もチドリさんのセンスだよ、きっと! その向こうに食卓、さらにその奥にキッチ
ンが見えた。
そして、キッチンにチドリさんはいた。買ってきた夕飯の材料をしまっているところだった。
でも、オレッチが見始めてからあまり時間が経たないうちにそれは終わってしまい、彼女は居
間を出ていってしまった。どこへ行ったんだろう?
と思っていると、今度は二階のバルコニーから姿を現した。布団をしまうのだろうが、オレッ
チは物凄く慌てた。あそこからだと玄関先も前庭も、つまり真下にいるオレッチは丸見えだ!
オレッチは急いでサンルームのガラス戸の真正面まで這って移動した。ああっ、ここも横部分
のガラス戸を透して姿がばれちゃう! ガラスは透明だし、ちょっと下を見て目を凝らせばす
ぐに----! どどどど、どうしようどうしようどうしよう?!
その時、ガラス戸のクレセントが上がっているのにオレッチは気付いた。開いている! 決断
は瞬時だった。オレッチは危険に置かれて弾ね飛ぶ虫のように素早い所作でガラス戸を開き、
中に身を滑らせだ。ここなら死角だ。奇跡的なことに音はほとんどしなかった。どうか見てい
ませんように見られていませんように見させるようなことはしていませんように--------!!
静寂な居間に、コッチコッチと壁に掛けられた時計の針の音が鳴っていた。
上ではチドリさんが動いている音がする。チドリさんの足音などに特別変化は無かった。・・
・気付いていない・・・気付いていないよ・・・。心臓がバクバクと荒太鼓のように鼓動して
いる。身体中に冷や汗が浮かび、一気に体温が低下したような気がした。軽いめまいがする。
(気付いてない・・・気付いてない・・・)オレッチは心中で呪文のように繰り返していた。
そして、当たり前の事にようやく気付いた。----チドリさん家に入っている?!
唐突な展開だった。思いもよらなかった出来事。でも、心は雀躍した。災い転じて福となすっ
てやつじゃないか?! オレッチはチドリさんの家に入ることが出来たんだ。あ、でも----チ
ドリさんは果たして独りだろうか。現在時刻は午後二時。昼下がり真っ直中だ。子供は? 旦
那は? 旦那は出張の筈。子供は----平日の今日は学校の筈! じゃあ、お客は? 他に人は?
寝たきり老人が居ないって確率は?
----そんなものたちは全て存在しないことにオレッチは全宇宙を賭ける!!!
つまり、今この世界は、チドリさんとオレッチの、二人きりなんだあぁぁぁっっっ!!!
これぞ天佑と言わずして何というのか?! 言うことは無い! これぞビックチャンス! 神
がオレッチに命令している。「天領チドリとお前は運命に結ばれているのだ・・・」と。え、
なに、そりゃ命令じゃないって? 五月蠅いよ、電波。オレッチにはこれで命令形なんだよ。
宇宙で唯一つのオレッチの文法ってやつさ! 将来帝王になるかもしれないような偉大な人間
は自分だけの物を持っているのさ。
オレッチの心は次第に落ち着いてきた。幸せだ・・・。二人だけの世界。二人だけの時間。君
とオレッチだけが見つめ合っている、桃色の空間・・・。ああ、オレッチは君の他には何もい
らないんだ! 君の髪、君のうなじ、君の背すじ、君の腕、君の手指、君の脇腹、君の腰、君
の脚、君の足指、君の目、君の鼻、君の耳、君の頬、君の唇、君の胸元、君の、君の、君の、
君のおおおおおおおおおおおおォォォォォォォォォォ!!! あ、やべ、鼻血が出ちゃった。
落ち着こう・・・。オレッチはテーブルの上にあったティッシュを取り丸めて鼻の穴を塞いだ。
二階に聞き耳を立てると、いつの間にか物音がしなくなっていた。というか、これぐらいの家
屋ならば一人でいる時の物音は比較的響きやすいだろうに、どこからもそれらしい音は聞こえ
ない。あれ? あれ? どうなってんの? やばい、妄想に浸っているうちにチドリさんの索
敵を怠ってしまった。どうしよう・・・。今、チドリさんは何をしているんだろう?
再び決断の時が迫っていた。このままここに居続けても何ら進展はしない。
オレッチは意気を鼓舞し、行動に出た。靴を脱いで持ち、居間のドアを開けて廊下に出た。チ
ドリさんとは鉢合わせしなかった。ちょっと残念。玄関を見た。チドリさんが履いていた靴は
ある。ということは、外には出ていない----と思う。思いたい。思わないと先に進めない!
ということで、オレッチは強引に家の中に注意を戻した。
そして、二階に上がる階段が目に飛び込んできた。階段・・・二階・・・どうしよう。上がっ
ちゃおうか。オレッチは二階の気配を窺った。依然、静かなままだ。下に降りてきた気配もな
さそうだ。これぐらいの家屋の内部構造だったら普通、一階は玄関、居間、キッチンと続けば
トイレと風呂場となり、後はもう一部屋あるかないかぐらいだろう。二階は三部屋ぐらいでそ
のうちチドリさんと旦那----できたら別々に寝てろ!----の寝室と、子供部屋に一つ使ってい
るぐらい、か・・・。しかし、こんな事考えても何の足しにもならない。いるか、いないか、
それだけさえわかればそれで済むのに!
・・・いない?
130 :
●第三十一酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 中編・肆:2000/07/22(土) 13:20
いない?!
否! 断じて否! いないわけが無い! オレッチのチドリさんがいないわけが無い!
神よ、オレッチのチドリさんはいますよね?! 「うむ、さすればお主は救われる」。おお、
なんという確信に充ち満ちた預言! これ以上の御箴言はありませぬ、我が魂が震え申した。
さすればオレッチはどこまでも突き割っていって進ぜましょう! 電波も今は遠いです。
まずは一階をくまなく調べてみよう。なに、往年のストーキング三昧で忍び歩きはとっくにマ
スターしている。だけどその頃は人間よりもメダロットにストーキングをかましていたなあ。
気に入ったメダロットはオレッチの物にしたかったし、実際そうしたからね・・・。え、金持
ちなのになんでわざわざそんな危険な真似したのかって? そりゃ・・・オレッチがしたかっ
たからさ。うう〜ん、魂がそれを欲求したっていうの? 上手く説明できないなあ・・・神の
啓示かもね。これ以上貧乏なガキの物としてつまんない日々を送るよりも、金持ちでナイスガ
イのオレッチのコレクションになっている方がメダロットにとっても絶対いいことだしね!
そういえば、チドリさんほどの女はついぞ巡り逢わなかったな。
奥にある風呂場、トイレ・・・と順々に調べ回った結果、チドリさんはいなかった。ホッとし
たような、ちょっとがっかりなような・・・。後は二階だけだ。
階段を目の前にして、オレッチはゴクリと喉を鳴らした。わかる・・・オレッチにはわかる・
・・。やっぱり、チドリさんは上にいるんだ。チドリさんと繋がっているオレッチにはわかる。
彼女の気配をかすかに感じる。ああ・・・この距離・・・この距離を今、縮めたい・・・縮め
なければ! チドリさん、待ってて下さい、今、貴方の運命の男がそこに行きます!
オレッチは動作だけは果敢さを感じさせる抜き差し差し足で、一段一段と登っていった。かっ
こいいと思うよ、ただちょっと間抜け感漂うけど・・・。この矛盾が堪らないんだよーん。
ついに、二階まで辿り着いた。廊下にはドアが三つある。位置的に、さっきのバルコニーに続
くドアは・・・これだ。オレッチはそのドアの前に立った。
オレッチはドアに耳を張り付けた。中から何か音はしないか・・・。すると----あった。
チドリさんのらしい、安らかな寝息が----
(ち、チドリさんが・・・寝てる?)
オレッチの血が瞬間的な興奮で逆流を起こしそうだった。
131 :
●第三十二酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 中編・伍:2000/07/22(土) 13:20
確かに、これはチドリさんの寝息だろう。若い女性の寝息だ。オレッチの牡の野生の勘がそう
告げている。彼女の寝息だ! そうだ、そうに違いない!
(ああ・・・ああ・・・)
オレッチはもう酩酊状態のような感奮に襲われ、気がどうにかなりそうだった。こんなに近く
に彼女がいる。それも、無防備な状態で----! なんて、なんて---------!!! オレッチ
はこの時、鼻に詰めたティッシュの許容量を超えた鼻血をだらだらと流していた。ああっ、い
かんいかん。オレッチはやっとそれに気付いた。幸い、興奮のあまり身体を後ろに弓反ってい
たため、流れた血は上着に吸収され、まだ床を濡らしていなかった。ここには拭く物が無いの
で、仕方なく上着の裾で血を拭い取った。用無しになった詰めティッシュも取り、上着でくる
んでドアの脇に置き、ついでに靴もその上に乗せておく。オレッチは上半身がTシャツだけの
格好になってしまった。こんな姿を見たら、チドリさんは何て言うだろう? もっとちゃんと
した服装にしないと不審がられるかな。上着、探そうかな。でも、そんなまだるこしい事で時
間を空費したくない・・・。オレッチはそう思い、上着は諦めることにした。なあ〜に、上着
どころかパンツまでもが不要になる時がすぐに来るのさ、オレッチとチドリさんの愛の時間が
ね、グッフフフフフ。
オレッチはドアノブに手をかけた。そして、捻った。
そろ〜っと少し、開けて、恐る恐る、中を覗くと。
そこにチドリさんが寝ていた。
部屋は十畳ほどの和室だった。目に付くものは衣装箪笥と隅の方に掛けてある物干し竿ぐらい
しかない。その中でチドリさんはバルコニーのガラス戸を開け放しにしたまま、しまい込んだ
掛け布団の上ですやすやと眠っていた。昼下がりの柔らかい陽光が部屋を優しげに満たしてい
る。暖かな日差しが部屋と布団をぬくくして、そのあまりの気持ちよさにお昼寝タイムとなっ
てしまったのだろう。道理で、これでは物音もしない筈だ。
オレッチはその光景をうっとりとして眺めた。チドリさんはその寝顔に至福の笑みを浮かべて
いた。なんて明るい顔なんだろう。なんて心安らぐ光景だろう。
(チドリさん・・・なんて清らかな佳人なんだ・・・)
だけど、オレッチは同時にどす黒い衝動が湧き上がるのも感じていた。スカートからは魅惑的
な脚が惜しげもなく伸ばされ、悩ましくはだけたブラウスの胸元からはきめの良い肌がうっす
らと汗で光り、ブラジャーが少し覗いていた。これにさしものオレッチも参った。なんて男に
情欲を抱かせる格好なんだ! 発見したのがオレッチだったから良かったものの、もし他の男
がこれを見たら----許せない! そいつはきっとバラバラにしてやる。
チドリさんは快眠しているようだった。でもまあ、昼寝は昼寝だから、少しでも物音を立てれ
ばすぐに起きるかもしれない。慎重にいかないとね。よし、まずはあのバルコニーのガラス戸
を閉めよう。バルコニーに続くガラス戸は普通によく見かける四枚張りの代物だった。そのう
ちの内側二枚が開放されている。
二人だけの空間は、誰にも邪魔されないようにしないとダメだ----オレッチは意を決して中に
入った。
部屋の気温は、普段だったらオレッチでも思わず睡魔に襲われてしまうほどちょうど良かった
だろう。しかし、今のオレッチには熱すぎるぐらいだった。熱い、汗が出てくる・・・。すぐ
そこに寝ている人がいて、しかもそれが気も置けない佳人で・・・。絶対に起こしちゃいけな
いように巧く行動しないといけない・・・。こんなせっぱ詰まった感覚は、かつてメダロット
を奪取する時にも感じなかったほど強烈だった。なんという背徳感だろう。イケナイ快感すら
憶える。甘美な痺れが身体中を走り回り、思わず脚の力が抜けそうだ・・・。だけど、ここで
挫けちゃいけない。ゴールはもうすぐなのだから・・・。
永劫にも感じられる焦れた時間が流れる。焦っちゃいけない、焦っちゃ・・・。途中まで来た。
ガラス戸はもうすぐそこだ。足音が立たないように気を付けないと。影がちらついてチドリさ
んの睡眠を妨げないように気を付けないと。そろっと----そろっと----
「ううーん----」
ギクギクギクギクギクギクギクゥーーーーーーー!!!!!!
132 :
●第三十三酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 中編・睦:2000/07/22(土) 13:21
その瞬間、オレッチは心臓が口から飛び出すかと思ったよ。全身が重度の緊張に強張った。こ
のタイミングでチドリさんが起きるなんて、考えたくも無い。だけど、見ると、それはただの
寝返りであった。ホッ・・・。単なるうわ言か・・・。
ガラス戸はもうすぐそこだった。残り二、三歩のスペースを無事に渡りきり、ガラス戸に手を
かける。まずは一枚目。慎重に、慎重に、音を立てちゃダメだ・・・よし、OK。続いてその
反対側の二枚目。抜かるなよオレッチ、頑張れオレッチ。すぐそこにある幸せのために! 刹
那主義万歳! オレッチに明日はねえ!
オレッチは巧くこの中間目標を達成できたと思う。クレセントをしっかりとかけ、ついでにツ
マミも下ろした。オレッチはすぐさまに後ろを振り向いた。チドリさんは依然、かわらぬ至福
の微笑みで寝ていた。何ら警戒心も無く。オレッチは取り敢えず、胸を撫で下ろした----で、
ギョッとした。さっきは全然気付かなかったけど、さっきの寝返りでチドリさんの脚の隙間か
ら下着が----下着が----純白のパンティー。
(は、鼻血噴くなよ〜オレッチ!)思わず、心の中で自分を叱咤する。
いよいよだった。
オレッチはチドリさんの足の指先までやって来た。チドリさんは淡い肌色のストッキングを履
いていた。ああ、なんて素敵な脚線美・・・。思わず頬ずりしたくなる。足の指もちっちゃく
て綺麗に揃っていて・・・。ああ、ああ・・・。オレッチは今すぐにも襲いかかりたくなる衝
動を何とか抑え、四つん這いの格好になり、チドリさんに覆い被さっていくように徐々に徐々
に擦り上がり、彼女のからだに影を落としていった。彼女の寝息がもう間近に聞こえる。服越
しに彼女の体温が感じられる。彼女はオレッチよりも何歳も年上なのだろうに、そのからだは
オレッチよりも一回り小さかった。これが女性のからだの大きさなんだね・・・。ああ・・・。
凄く、凄く抱きしめたかった。彼女のからだから芳しい香気が漂ってくる。それは太陽の匂い
と混じり合った、この世の至高の蘭麝だった。え、蘭麝? なんだっけこれ? まあいいか。
−ナレーション−
蘭麝とは、蘭の花と麝香との香りのことで、妙なる芳しい香りである。また、それが
転じて“よい香り”を表すことに使われることもある。こんな言葉をなぜナマコ君の
ような人間が知っていたかは定かではないが、ちなみに、この世の中には蘭麝酒とい
うお酒もあるから、メダロットとの関係はないわけではない、か----?!
とにかくとてもいいにおいなんだよ。それを嗅ぐオレッチは、だけど、劣情が身体中を侵して
いくのを抑えることができなかった。獣----チドリさんを眼前にして、オレッチはケダモノに
なろうとしている。なりふり構わない、本能の生き物に。
オレッチは、オレッチは、考えていたんだ。ここまでに考えていたんだ。チドリさんになんて
挨拶しようかと。オレッチをどう自己紹介しようかと。オレッチはオレッチのまま、白い歯を
覗かせた爽やかな好青年の笑顔を魅せて、
「あっ、こんにちは! オレッチ、ナマコ。家は一千人前の出前も楽々支払えるぐらいの金持
ちさ。お城のような屋敷に住んでいるんだ。オレッチの趣味はメダロットのコレクション。皆
からは羨望の眼差しが絶えなくて困ってるぐらい、沢山のメダロットを持ってるよ。それに加
えてメダロット知識もバッチリさ、レアなメダロットだってすぐに看破できるのさ! つまり
頭のキレもそれほどだってこと! 凄いよね?
ところで、帝王の宿星のもとに護られた曼陀羅級功徳の運命の出逢いってあるんだよね。あと
潜在彼我の距離って知ってる? それはオレッチと貴方。そう、貴方なんだ、チドリさん!!
宇宙開闢時空超越輪廻転生問答無用の時から愛してましたっつーか好きです付き合って下さい
あいつとは離婚して下さい貴方しかいないんです貴方だけなんですそしてそれは定説なんだ神
の法則なんだ心のママだゴットの事象の地平線ももう素足で逃げ出して新たなる難題がオレッ
チらの前に立ちはだかってもチドリさん好きだ一緒になってくれぁああ〜〜〜〜〜!!!!」
申し分ない完璧な殺し文句だった。こんな言葉で攻められたオナゴがどうしてオレッチに転ば
ずにいらりょーか。自分のほとばしる情熱が怖いぜ、フ・・・。
だけど。
本物の、偽り無い、まごうことなき彼女をこうして目の前にして、それは一辺に吹き飛んでし
まった。オレッチの二匹のケダモノが起きてしまったんだ。中と、下の。
133 :
●第三十四酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 後編・壱:2000/07/22(土) 13:22
オレッチは震える手を伸ばして、チドリさんの肩にかかっているエプロンの紐を取った。それ
をそっと肩から外す。腕の外側をじりじりと降ろしていく。チドリさんの胸から下を覆ってい
たエプロンが次第にめくれていく。ブラウス越しに息づく豊かな胸が現れだ。嫌でもそこに目
がいってしまうが、指先に集中力をかき集め戻し、次にブラウスのボタンを胸元から外してい
く。指先も震えが治まらない。チドリさん、まだ気付かないで・・・。
長い長い数分後、ブラジャー越しの艶めかしい胸が出てきた。まだ布に包まれていても、オレ
ッチの獣欲を刺激するには充分過ぎる光景だった。はやく・・・早くこの豊満な乳房にむしゃ
ぶりつきたい!
「うう・・・ん」
チドリさんがかすかに眉を寄せて、軽い呻き声を上げた。覚醒がもうすぐなのかも知れない。
さすがにここまでやれば、いくらなんでもまだ気付かれないとは言えないだろう。
今にも襲いかかりたいのは山々だったが、その前に口を塞がなければならない。それぐらいの
判断力はまだ残っていた。というか、今の状態は色欲に関係する回路が活発になっていて、返
って邪な観察眼が増しているのかもしれない。キスができないのは後ろ髪引かれる思いだが、
とにかく、大声を出されては終わりだ。オレッチは適当な物が無いか見回した。ふと視線を落
とした。あった。オレッチのTシャツ。絞って帯状にすればちょうどいいのではないか? そ
うしようそうしよう、オレッチは早速Tシャツを脱いで注連縄のようにぐるぐると巻いた。し
み込んでいた汗がちょっと垂れるが、気にしない。さて・・・。オレッチは即席の猿ぐつわを
握りしめ、チドリさんを見下ろした。チドリさんの唇に・・・これを巻く。出来るだけ素早く。
こんな物を口に当てれば起きてしまうんだ、作業は滞ってはいけない。途中でもたついて、も
しこれをはめることが出来なかったら、その時はきっと、チドリさんはありったけの声量で悲
鳴を上げるだろう。そしたら----終わりだ。オレッチはチドリさんとは結ばれない。天の託宣
は破れる。そして、チドリさんはオレッチを、オレッチを睨み付けてこう叫ぶだろう。
「変態! 強姦魔! ----止めて!!」
止めて! 止めて! 止めて! 止めて、止めて、止めて、止めて止めて止めてーーー!!!
拒絶の言葉がその朱唇から。オレッチとチドリさんを繋ぐ、運、命、が----!
それだけは絶対にダメだ。聞きたくない。させない。やらせない。やれるわけがない。やられ
ない。やらない。そう、やらないさ、チドリさんはやらないよ、オレッチ達は運命に結ばれて
いるんだ、運命は正しいんだ、オレッチは正しいんだ、どんなことしたってチドリさんはオレ
ッチを好きになってくれる・・・!
オレッチは大きく目を見開いた。瞳孔が凝縮していた。胸中では心臓が荒々しく耳障りな鼓動
を重ねている。その鼓動が身体が揺れる一因になっているのだから世話が焼ける。
(落ち着け!)オレッチは自分にそう強く命じた。鼓動が遠くなった。
それまでのオレッチは、密林の茂みの下を忍んで獲物に近寄っていく沈黙の狩人だった。
だけどこの刹那から、牙を剥いて獲物に飛びかかる躍動の狩人になるのだ。
オレッチは素早く腕を堕とした。
134 :
●第三十五酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 後編・弐:2000/07/22(土) 13:22
だが、それは呆気ないほど簡単に終わった。時間にして二秒もかからなかっただろう。
一方、口を塞がれたチドリさんが眠たげな瞼を開いたのはたっぷり五秒は経ってからだった。
「んむ----?」何をされているのかわかっていない、ぼんやりとしているチドリさん。
オレッチはもう我慢ができなかった。ブラジャーの中央を掴み、一気に引きちぎった。思い描
いて通りの形のよい乳房がぷるんと揺れながら出てきた。ああああああああああああああああ
チドリさんのおっぱいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!
「んんむむっっ?!?!」いくら優しいチドリさんでも、これでは驚くのも当然だ。
その間に、オレッチはチドリさんのおっぱいにむしゃぶりついていた。揉み、撫で、舐め、噛
み、夢中であああああ、ママだ、ママだ、ママだ、ママ、ママ、ママァーーーーー!!!!!
胸の谷間から上目遣いをしてちらとチドリさんの顔を覗き見ると、予想していた通りに怯えた
表情を一杯に浮かべていた。
「んんんんんんんんーーーーーーーーー!!!!!!!」
そして予想通り、全身を使って激しく抗い始めた。両手にありったけの力を籠めてオレッチの
身体を引き離そうとしている。「暴れないでよーん!」オレッチはそう言いながらおっぱいか
ら手を離し、その両手を掴み返した。布団の上でしばらくの間力比べが行われる。だけど勝っ
たのはやはり、男のオレッチだった。チドリさんの両腕を彼女の背中に回し、両手首を押さ付
ける。「ンンンッ!」チドリさんは痛そうに唸った。口のTシャツはきっちりとその役割を果
たしていた。あれだけの激しい動きの後でも少しも外れていない。オレッチ、自信持っちゃう
な。もしかして、縄師になれるかも。でも、当面はこの邪魔な手を縛らないと----あ、そうだ、
このブラジャー! オレッチは片手にまだ握っていたちぎったブラジャーを見た。チドリさん
の細い手首を縛るには充分な長さが残っている。オレッチはすぐさまに実行に移した。バタバ
タ動いてオレッチのやる事を妨害しようとするチドリさんには閉口したけど、後ろ手にした彼
女の手首をブラジャーの残りをきつく巻き付け、縛る。「ンンンンーーー!!!」チドリさん
の怯えた悲鳴。その綺麗な瞳からは涙がとめどもなく流れていた。
チドリさんの抵抗を弱めることに成功したオレッチの心に、いよいよ憧れの佳人のからだを思
う存分味わえる瞬間が来たことで感動の嵐が吹き荒れた。チドリさん、行きますよ! 貴方と
オレッチは結ばれる運命なんだ!
オレッチはまだボタンが一つ二つ掛け残っていたブラウスを一気に引き裂いた。お腹がでてき
た。可愛いおへそ。思わず舐めたくなったけど、それは後回しにして、オレッチは続いてスカ
ートに手をかけた。チドリさんがイヤイヤし、オレッチから少しでも遠ざかろうとするみたい
にからだをずらせながら逃げようとする。だけど、それは弱々しい動作だった。オレッチは簡
単にチドリさんを引き寄せた。
「チドリさん、逃げちゃいやだよーん」
オレッチは興奮に身を任せてスカートを降ろした。一瞬、さっき見た純白のパンティーが脳裏
をよぎる。それはすぐに現実に顕れた。両脚の付け根にある聖域が。彼女の脚は堅く閉ざされ
ていたが、オレッチはぐっと力を入れてそれを無理矢理こじあけた。そして、閉ざされないう
ちに身体を割り込ませる。オレッチはチドリさんの内股の量感の味わいに喜悦を感じた。チド
リさんがますます近くなった----
「んぇっ、んぇっ、んぇっ・・・」チドリさんは嗚咽を漏らしはじめたようだった。ああ、な
んで泣くの? でも大丈夫、すぐにそれは悦びのすすり泣きになるよ・・・
オレッチは恥毛がうっすらと翳るパンティーの上から局所をなぞり始めた。チドリさんがから
だをビクンとさせる。背けた顔がカアアー----と赤くなった。か、可愛い・・・。オレッチは
もう一方の手もおっぱいに出動させ、さらに指をせわしく動かし続けた。
135 :
●第三十六酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 後編・参:2000/07/22(土) 13:23
愛撫を続けていると、おっぱいの先っぽが尖ってきた。また、次第にジュクッ、ジュクッとい
う音がしはじめて、パンティーの局所部分がじわじわと濡れてきた。
「感じているんだね」オレッチがそう言葉をかけると、チドリさんの顔はさらなる羞恥に真っ
赤に染まった。「もっと感じさせてあげるよーん。チドリさんとオレッチは運命に結ばれた恋
人同士なんだよーん。繋がっているんだよーん。だから繋がるんだよーん」。その時、チドリ
さんが反応して、初めてオレッチの顔をじっと見てくれた。嬉しかったけど、その目に浮かん
でいた感情がわからないのが気になった。な、なに? チドリさん、ど、どうしてそんな目で
オレッチを見るの? 急に落ち着かなくなってきたので、オレッチはチドリさんのからだに集
中を戻した。パンティーを引き裂く。チドリさんの表情が変わり、再び恐怖が浮かんできた。
「怖がらなくていいんだよーん。優しくするよーん」オレッチは慰安するように言った。外気
に当たる媚裂をオレッチはうっとりと眺めた。そこはまだ使い込まれていないように鮮やかな
ピンク色をしていた。人妻のものだとはとても思えなかった。「綺麗だよーん・・・」
オレッチは顔を埋め、ピチャピチャとチドリさんのソコを舐めはじめた。すでに密壺の入り口
は開き、愛液がしっとりと出ている。オレッチは夢中で舐めた。チドリさんのラブジュースは
とても美味しい。チドリさんが堪らずに身悶え、オレッチの頭を股で挟む。「ン、ンンッ、ン
ンゥッ、ウウン、ウゥンムゥッ!」くぐもった声をあげたけど、それは凄く色っぽかった。
オレッチの下のケダモノはもう、ギンギンにテントを張っていた。
「チドリさん、オレッチもう・・・」
オレッチは上半身を起こしてベルトを外し、ズボンを下着と一緒にずり降ろした。元気に起立
した肉棒が飛び出してきた。獲物を欲しているかのように揺れ動いている。
「オレッチとチドリさんがいよいよ繋がるんだ・・・」
ほんの数時間前までは考えてもいなかった場面だった。こんなにうまくいくなんて、やっぱり
オレッチは正しかったんだ。
チドリさんはと見ると、横に目を落とし、畳を見つめていた。どこか遠い目だった。からだの
強張りは無くなり、ぐったりとなっている。抵抗は諦めたらしかった。それでいいんですよ、
チドリさん。運命を受け入れて下さい。一緒になりましょう・・・。
オレッチは肉棒を媚裂の前まで持ってきた。「チドリさん・・・!」。彼女は答えなかった。
構わずに狙いを定めた。
「運命だよーん」
下腹部を突き出し、ズニュウ・・・と挿入した。ああ・・・や・・・やった! つ、ついに、
オレッチは・・・オレッチはチドリさんと一緒になったんだああああああっっっっっ!!!!
チドリさんが眉をひそめたが、オレッチは気にすることなく、柔肉をかきわけてずんずんと奥
へと進んだ。彼女の密壺の中は熱く濡れうねっていた。最高だ、もうとろけそうだ・・・!
「おっ、お、おう、おう」オレッチは一時止まって、急速に高まる射精感を必死に抑えようと
した。が、我慢しきれなかった。だ、だって、チドリさんのが肉棒を擦りしめつけてくるんだ
もん! こ、これじゃ動かなくても・・・ああ!
その瞬間、オレッチの息子は辛抱堪らず、爆ぜた。「ぐううう----」ザーメンがチドリさんの
膣に勢いよく放出されていく。
やっちゃった・・・。でも、放出した後もオレッチのケダモノは、両方とも全然衰える気配が
なかった。それどころか、さらにいきり立って興奮する。チドリさんへの想いはこれぐらいで
果ててしまうほどヤワじゃないんだよーん!
オレッチはすぐに回復して、
「ち、チドリさあーん! いくよ、いくよ、もっといくよーん!」
と、本格的にピストン運動をはじめた。
136 :
●第三十七酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 後編・肆:2000/07/22(土) 13:24
チドリさんの密壺からは絶え間なく愛液が溢れ、熱い媚肉がねっとりとペニスを擦り、絡みつ
いてくる。チドリさんはすっかり感じているようだった。
「ンフゥ、ンンッ、ンファッ、ンンンン、ンンッ!」猿ぐつわ越しにも嬌声とわかるそれは、
肉棒を突き入れ抜き出す度に湧き上がる。チドリさんのからだは綺麗な桜色に染まっていた。
「感じてるんですね、感じてるんですね!」オレッチは興奮の極致だった。チドリさんが淫色
に染まっている。オレッチの責めに喘いでいる。チドリさんがオレッチの手の中で・・・!
オレッチはまさにケダモノそのものだった。ケダモノのように無性に腰を動かし、オレッチの
剛直は何度もチドリさんを貫いた。何回も体位を変えながらチドリさんを犯しまくった。オレ
ッチはその思いの丈をチドリさんの体内に流し込み、また彼女のからだをスペルマでベトベト
に汚した。チドリさんを思うがままに蹂躙し、征服した。最高だった。最高の快感がオレッチ
を駆け巡った。堪えらないほどの背徳、狂おしいほどの悦楽、砕け散りそうなほどの絶頂。オ
レッチは、オレッチはチドリさんを感じた。いやというほど深く感じた。
チドリさんは抑えながらもそれを享受している風にも見え、それがますますオレッチを発憤さ
せることとなった。
「母上いるか? ソルティの散歩終わっ----」
という声とともに、一体の黄色いカブト型メダロットが部屋の中に入ってきて----硬直した。
オレッチも硬直した。何とも言えない間が、お互いの間にちょっと流れる。
「な・・・な・・・てめえは誰だ! 母上に何してやがるーーーーーーーー!!!!!」
「えっ、あっ、ええええっ?!」
見覚えがあった。こいつ、あの押し込み強盗のガキのメダロットじゃないかあ! なんでこん
なトコにいるんだああっっ?!?!
オレッチは慌ててチドリさんから身体を離した。ぬぽん、と音がしてペニスが抜ける。
「あ、いや、これは・・・」
「まさかてめえ、デスメダロットか----?!」旧式カブト型メダロットは怒りも露わに拳を固
く握り震わし、オレッチを睨み付ける。こ、怖いよーーー!!
とその時、チドリさんがもぞもぞと動いた。
137 :
●第三十八酒蔵 千鳥鳴くなり君待ちかねて 後編・伍:2000/07/22(土) 13:24
チドリさんが動くと、するっと猿ぐつわが外れた。ええっ、なんでそんなに簡単に外れちゃう
のおっ?! オレッチは驚愕に驚愕が重なり、その場で動けなくなってしまった。
「メタビーちゃん」チドリさんが言う。「誤解しないで。この人は私の知り合いだから」
ええええええええっっっっっっっっ?!?!?!?! しかし、さらにチドリさんはオレッチ
の混乱に拍車を掛ける言葉を続ける。
「この人は体操のインストラクターさんなの。私この頃運動不足だから、体操してたのよ」
なんじゃそりゃあああーーー!!! オレッチは思わず心の中で絶叫した。く、苦しすぎます
よチドリさん! いえ、庇ってくれるのは信じられないほど嬉しいんですけどおっ?!
「え、そうなの?」旧式カブト型メダロットは今にもオレッチに飛びかかりそうな姿勢を解い
た。し、信じてる・・・。このメダロット、今の言葉を信じてる・・・。ホントかあ・・・。
「うん、でもちょうど今終わったみたいだから、もう帰るみたい」と、チドリさんは両手をつ
いて立ち上がりながら言う。両----手ェ?! 手の縛めもほどかれていた。な、な・・・?!
チドリさんは立ち上がると、オレッチにニコッと微笑みかけた。「それとも、まだ他に?」
「あっ、いえっ・・・これで終わりです・・・」オレッチはそう言うしかなかった。
あの後、チドリさんは自分をレイプしたオレッチの世話を甲斐甲斐しく焼いてくれた。鼻血と
はいえ血に濡れた上着を見ると、「夫の使ってない上着を貸してあげるわ」と言ってくるし、
メタビーと呼ぶ旧式カブト型メダロットには、「この事を人に知られるのは恥ずかしいから、
くれぐれもナイショね」などと釘を刺してくれるし、今度はオレッチが混乱する番だった。で
も、この場を済ませるには彼女の言いなりになっているしかなかった。
オレッチはチドリさんとメダロットに見送られながら、玄関から堂々と帰ることになった。
オレッチが毒気を抜かれたようにとぼとぼと去っていこうとするその背中に、
「またいらっしゃってね。くれぐれも、気を付けて、ね・・・」
「えっ・・・」
オレッチは驚いて振り返った。チドリさんは、微笑んでいた。慈母のような笑顔。だけど、オ
レッチには見えたような気がした。その目元と口元にわずかにほころぶ、淫蕩の色が。
オレッチはごくりと唾を飲み、無言で頷いた。そして、やっとのことで視線を離し、踵を返し
た。玄関の階段を降り、道に出て歩き始めても、オレッチの頭の中はチドリさんの事で一杯だ
った。チドリさん・・・貴方は・・・分からない・・・本当に分からない・・・貴方は、貴方
は一体・・・どんな人なんですか? まさか・・・まさか・・・オレッチは・・・
だけど、そんな中でチドリさんのからだを想い起こした時に湧き上がるオレッチの身体の正直
な反応に気付くと、オレッチは頭を揺すって迷いを振り払った。フフフフ・・・と笑いが起こ
る。そんなこと、どうでもいいじゃないか。オレッチはチドリさんと一緒になれた。そして、
これからだってきっと・・・。
チドリさんは世界一、いや宇宙一優しい佳人なのさ。こんなオレッチすら包み込んでくれる。
これが彼女のやり方なんだ。オレッチは暖かな子宮に回帰すればいい、何も考えない赤ん坊の
ようにね・・・。
こうして、オレッチの人生は薔薇色になったってわけさ。えっ、あれからチドリさんのトコへ
は通っているのかって? フフフ、それはご想像にお任せするよ。ただ、これだけは言える。
チドリさんはオレッチらの想像を遙かに上回る心の持ち主だっていうことがね・・・。
138 :
苅る苅る:2000/07/22(土) 13:25
まずは前回の訂正から。4のつもりで「睦」を使いましたが、こりゃ6っすな(汗
正解は今回のように「肆」で、お恥ずかしい限りっす(汗
ナマコはご存じの通り、無印のあいつっす。
性格がかなりヒートアップというかメタモルフォーゼ起こしてますが、
冒頭にもある通り、あんま気にしないで下さい。
というか、本文自体もあまり気にしないで読んでくれると・・・(笑
今度は前回にさらに輪をかけて長文となってしまいました。
自分で自分の首を絞めてどーすんですかねえ・・・
もっと短くまとめられるようにガンバリまっす。
独白調の文章で一部過剰な表現もありますが、
お気に障りましたら、大変申し訳有りません。低頭陳謝っす。
タイトルは古くの短歌からでした。
>109〜120
皆さん、アリガトっす。
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2000/07/22(土) 13:43
今度は、チドリさんだ!
イエ〜〜イイ!!
っていうか、長!!(笑)
さすがにウザいんで、回してくんないかなあ
回す・・・って?
ここの掲示板って、1と最新の10レスが一つの枠(テーブル)内に表示されますよね。
で、ワザと連続で書き込んで、見られたくない/見せたくない書き込みが表に表示されないように
する事を「まわす」というみたいです。
表示されている最新レスで長文が連続すると枠(テーブル)が大きくなって、
スクロールして他のスレを見る時にジャマになりますし、ページ自体も重くなります。
また、内容が内容ですので、目に入る事自体を不快に思う方もいらっしゃるでしょう。
そういう批判をかわすために、目立つ書き込みは裏へ「回」した方が良いのでは?
ということなのだと思います。
※143の「見られたくない/見せたくない」てのは「見られたくない/見たくない」の間違い。
書き込むときは、下げた方が良いって事ですね・・。
>141・143〜146さん
言われてみれば確かにその通り。いえ、今回も下げようとは思ったんですけど、
改ページが面倒くさくて・・・(笑
次からは面倒くさがらずに下げ続けるっす。
148 :
sage:2000/07/24(月) 10:12
>苅る苅るさん
すごくおもしろいです〜!!
これからもがんばってください。
キクヒメおやびんファンなので、おやびんの話を
ぜひ・・・!!(受けで)
下げるのもったいないスレですなー。
すまん、さげまちがった。
いまさら遅いけど下げます。
おおぼけしてもーた
メダロットに怪しいパーツつけた話をきぼー。
デスメダロットなら容赦無さそうだし
>とりあえず、メダロット二次小説のホームページ作りました。
>以後はそちらで書きますね。
マジすか?
それは、助かります!、っていうか大喜び!!
少しではありますが宣伝などもさせていただきます。
今までありがとう、ナエXイッキスレッド・・。
キミの勇姿は忘れない・・。
153 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/14(木) 02:01
151の人って、未だにまじめに魂の感想書いてんだな
なんかすごいと思ったよ
懐かしいスレだな
155 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/14(木) 10:21
なにもかも懐かしい・・・age
156 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/14(木) 12:32
消滅したかと思ってたよ、このスレ。
157 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/15(金) 07:49
なへたん
158 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/15(金) 23:07
絶好調
159 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 11:12
昧公のエロ小説って行間に昧公が見え隠れするようで気持ちわりい…
160 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 11:26
昧公のサイトの魂レビューは不自然きわまりないな
最初から魂肯定のニオイがぷんぷんする。
なんだよメダロットファミリーの一員って(笑)
第一無印が好きだったならああいう構成にするか?
なんで無印がサブ扱いなんだよ(笑)思惑がミエミエじゃん(笑)
なんで魂なんか肯定できるんだ?俺にはサッパリわからねえ。
掲示板はプロクシで書き込んでるみたいだし…
もしかして昧公ってふくなーじゃねえの?
あとメダロットのエロ小説、読みづらい上にヌけないのでもう書くな。
キャラクター達はてめえの性欲を処理するために存在してるわけじゃねえんだよ。
このスレッド立てたのもてめえだろ?(笑)
161 :
桃尻博士 :2000/09/16(土) 11:28
>160
こらこら、みんなが思っていることをそんなにずけずけ書くものではない。
もうすこし踊っている所を見ていたい人間もおるんじゃよ。
162 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 12:01
>160
俺もなんかオカシイオカシイと思ってたよ
おやびん掲示板でのなんか食い足りないというか
適当に単語繋いでるだけみたいな書き込みの違和感とか。
フタを開けて見れば、なーんだ、ただの変態だったか。
こんなクソスレッド立てやがって(笑)
それにしても藪医者は口悪すぎ。もっと言ってやれ(笑)
163 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 19:02
164 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 22:07
ぶっ!見てきたぞ!
おいおいなんだよありゃ(笑)
あれじゃ昧公がただの煽り厨房だって自称してるようなもんだ(笑)
さらしage
それはともかくとして、いくら2ちゃんねるだからってこういう
同人ネタ(しかも最低なエロ同人)をこの板でダラダラ書いてる
昧公はマジでどっか逝け、同人板にはお前と同等のオタ女がイッパイ
だからよ、感想でももらえや?
165 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 22:13
狂犬飼育はムツゴロウさんも難しい 投稿者:楼主@昧公 投稿日: 9月16日(土)18時27分16秒
あ、桃尻荒ら氏こと藪慰者さんですね、こん***(←お好きなように)。
いやあ、こんな辺鄙な場所にある酒場に来ていただいて、恐縮の至りです。
それにしても貴方は、一応は考えながら文章を頑張って書いてますよね。
視野狭窄で見苦しいですけど、それも貴方の売り所。
できればもうちょいと頭をひねって色んな事を書いて、
もっと面白がらせてくれれば幸いなんですけど、それでも、
貴方の言動はいつも楽しく眺めさせてもらっています (^_^)
あ、こんな場末の掲示板、別に荒らされたからといって
どうというわけでも無いですので(笑)、
今後も書き続けてくれれば、装いも新たに
「藪慰者狂犬動物園『嵐』」
とでも名付けて再スタートしますけど、どうでしょうかね?
掲示板の新たな活用方法にもなります。
書き込めなくなった方も、ROMしている人も、別の楽しみを得られますよね。
ダメかな(笑)。
P.S. あ、部屋にばかり籠もってちゃダメですよ。
恋人や気の合う友人と遊びに出かけたり、外で運動したり、
そうやってストレスを発散させなくちゃ。
物事を深刻に考え過ぎるようになります。
いやあ、それにしても楽しくなってきたなあ(笑)。
つうかやってくれ(笑)
でもHN相手だからといってそんなことやれば個人攻撃に
なるから告訴されてもしらんぞー、どーでもいいけど(笑)
166 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 22:26
わー、イタいねー。
167 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 22:32
妄想爆発というか昧公爆発だね、これは。
168 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/16(土) 22:48
昧公のあの自信はどっから来るんだ(笑)
169 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 00:18
昧公さらしage
170 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 01:08
変態昧公逝ってヨシ!
171 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 01:10
そろそろ昧公私怨うっとーしい。邪魔だからageんな藪医者
172 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:10
桃尻はあいかわらずばかですねぇ
173 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:11
というか、メダロット信者を総称して桃尻というのでしょうかねぇ
174 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:11
どちらにしろ、キチガイのあつまりですねぇ
176 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:11
味公ってだれなんでしょう
177 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:12
味公がキチガイだとして、自分もキチガイだと自覚のないメダロットしんじゃは病院逝きですね
178 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:12
チンポ臭そうです
179 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:13
しかし人が居ませんねぇ
180 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:13
もっとチンポの弄れる妄想小説をかいてほしいもんです
181 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:14
この調子でかきこめば、アニメ板がとっぷになるかもしれません
182 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:14
ハム太郎を食ってみたいですねぇ
183 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:15
アニヲタはシドニー五輪をみているんでしょうかねぇ
184 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:16
人が居なくなってしまいました
185 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:16
孤独ですねぇ
186 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 01:18
変態昧公あげ
187 :
桃尻博士 :2000/09/17(日) 01:21
昧公どん、もっとがんばれ!(ワラワラ
188 :
いやはやなんとも :2000/09/17(日) 01:32
ひろしはげんきですねえ
189 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 01:32
昧公よ、こういうのは同人板でやれよ…
なんでこのスレッド削除されねえんだよ。
190 :
桃尻博士 :2000/09/17(日) 01:34
>188
じゃろ?
下のムスコはもっと元気じゃぞい!
191 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 01:42
画像きぼ〜ん
192 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/17(日) 01:44
画像あるのか?
193 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 04:31
昧公がんばれ。生暖かい目で見守ってやる(ワラ
194 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 04:44
>>193 昧公私怨ウゼエっての馬鹿。もう藪医者ですら叩いてないつーのに。
時流に送れたダサ男逝ってよし
195 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 04:46
196 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 04:52
>194
打つ手なしの昧公が顔を真っ赤にして必死の書き込み。
>196
いや、でもマジでもうウゼエんで、昧公んちの掲示板でやってくれ。
そんなに引っ張るほどのネタじゃねえし。
>196
ダサ男必死で自己弁護(ワラ
199 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 05:11
昧公叩きだったけど、昨日の魂スレage荒らしの暴挙で
昧公叩きが一部の私怨だと解って、すっかり冷めた。
200 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 05:23
>199
昧公が名無しさんに化けて必死に論理のすり替え。
201 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 05:35
>>200 この書き方とノリ、時間帯に即レス・・。
桃尻博士(藪医者)ですね、あなた・・(藁
昧公って誰?
203 :
桃尻博士 :2000/09/18(月) 05:50
なんで叩かれてるのかが解らん。喧嘩してんのは藪医者だけじゃないの?
あらましきぼん
( ゚△゚)そんなことはしらん
>桃尻博士
どうもです。
207 :
桃尻博士 :2000/09/18(月) 06:31
多分アニメ板で同人活動やってたからじゃないの。>昧公叩き
208 :
>モモジリ :2000/09/18(月) 07:10
オマエノホエガキラワレテルヨ
209 :
>モモジリ :2000/09/18(月) 07:10
オマエノホエガキラワレテルヨ
210 :
>モモジリ :2000/09/18(月) 07:10
オマエノホエガキラワレテルヨ
211 :
>モモジリ :2000/09/18(月) 07:10
オマエノホエガキラワレテルヨ
オマエノホエガキラワレテルヨ
213 :
闇の狩人 :2000/09/18(月) 07:13
214 :
桃尻博士 :2000/09/18(月) 07:15
>212
慌ててsageてら(ワラワラ
215 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 07:17
くだらん事で回すな
216 :
母を訪ねて名無しさん千里 :2000/09/18(月) 07:20
めくら=モモジリ
−−−−−−−−−−−−−−終了−−−−−−−−−−−