渚カヲル
「あとは廃車して解体するだけだろ。
今年の年末で、ギンコ 1530番台の最終運行だからね。
何を言うんですか?
全速で走らせるのは危険です。
この車両は老朽車です。
今回のエンジン換装で老朽化が進んでいるものと思われます。
古い車両をいつまでも使い続けることはできません。」
渚カヲルは登坂性能が優れているので、その機動力を活かして、
「快速蟲師リレー号」の運行に参加したり、その他の臨時列車として参加したりして、
その都度に走行試験を行い、狩房線での本格的な運行に向けての準備が進められている。
将来、新しい車両を設計するための試験装置を搭載し、運行したデータログを取っている。
狩房線は急勾配がある上に、豪雪地帯を走るので、渚カヲルの足回りには、
砂撒き装置を装備した上に、死重を稼ぐための錘が搭載されている。
これは空転対策のためだ。
豪雪時は温暖地向けの設計であることが災いし、暖房能力が不足する問題があった。
※渚カヲルはもともと温暖地向けの車両。