ギンコ
「青函トンネルは、津軽海峡の地下にある海底トンネルである構造上、
常に海水を成分とする地下水が滲み出している。
通常はこれを排水ポンプで汲み上げることで、青函トンネルの状態を維持しているんだ。
もし、予備機含めて、排水ポンプが全停止してしまうと、最終的には青函トンネルは水没してしまう。
あと、長大な海底トンネルである構造上、湿度はかなり高い。
常に湿度が100%付近である。
実際にはそんなに蒸し暑く感じないのは、トンネル内は摂氏20度くらいの温度であるのと、
換気のために常に大きなルーフファンが回っており、微風が吹いているためだ。
海底駅は当然ながら禁煙。
極めて精度が高い火災報知機があるため、微弱な煙草の煙を感知しただけで
列車の運行が止まってしまうからな。」
青函トンネルや瀬戸大橋は、将来開発される北海道新幹線、四国新幹線のために、新幹線が通るように設計されているという。
青函トンネルの場合は、複線の線路ははじめから新幹線規格で設計されており、標準軌と狭軌との三線軌条となっている。
山形新幹線と同様、運行速度は130km/hに制限され、在来線の特急列車、貨物列車と交じり合って走ることになる。
瀬戸大橋の場合は、新幹線用の軌道が用意されており、四国新幹線が開通する頃には独自の線路が開設されるようになっている、