蟲師 続章 77

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455ギンコ ◆BonGinkoCc @転載は禁止
帰ってきたリストカッターギンコ

ラジオネーム「ジバワン」からの投稿です。
「ギンコさん、電話に出る」の巻。

ある休日、家の電話が鳴り出した。
電話のベルで目を覚ましたギンコさん。
「何だ?うるさいな、早く電話に出てよ」と思ったのだが、
ミサトさんは外出中。
このまま電話が鳴り止まなかったら、一本行くしか無いのか?
的なことを考えていたら、電話は鳴り止んだ。
何だような?あの電話は?と思いながら、二度寝を決め込もうとすると、
再び電話が鳴り出した。

ここまでしつこいのはミサトさんか?
「冷蔵庫の中野おかずが足りないから、何か買ってきてこい」とか、
「雨が降ってきたから洗濯物を取り込んでくれ」とかの電話に出たら、
即一本だ。

だが、何度も電話が鳴り出すので、仕方なく、居間にある電話に出るために、
居間に向かうギンコさん。
もし、私が計算したように、電話が鳴り止んだらやっぱり一本かな?
そんな一本の可能性を考えながら居間に着くと、電話はまだ鳴っている。
急いで電話を取って、「ああ、もしもし、葛城です」と言うと、受話器からは、
「ピージリジリ〜、ルルルルルル〜、ピージリジリ〜」、ファクシミリの通信音だった。
そして、静かに電話の受話器を置くと、居間の床にへなへなと座り込んだギンコさんは…。

♪みなし児のバラードの伴奏♪