ゴールデンタイム 19

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997風の谷の名無しさん@実況は実況板で
>>978
万里君の場合は、
もう一人の人格でいるときのことを忘れて思い出せないようだから、
ただの記憶喪失ではなく、
解離性同一性障害っていう、精神疾患に当てはまるケースだと思う。
解離性健忘には程度がさまざまなんだけどね。

精神医学の世界ではあまり語られないけど、じつは、
もう一人の理想化した自分を意図的に作って、心の中で成長させることで、
自分の人格を高める、精神修養の技術が、
西洋のカバラと呼ばれる体系の中に伝承されている。
仮想の人格を用いて、自分とはかけ離れたいろんな行動をさせていくんだけど、
カバラの世界では魔法の人格と呼ばれ、
現代のフィクションの作中では、変身ヒーローとか、魔法少女と呼ばれ、
ネットゲームではアバターとかプレイキャラと呼ばれるものが相当する。
つまり、この現象は本来病的なものではなく、
心を成長させるために、シミュレーションの目的で使われるものだ。

子供はままごと遊びのなかで、お父さんお母さんになりきって、
その社会的役割を演じることで、
それぞれの立場に相応しい立ち居振る舞いについて学習して、
正しい社会的行動がとれるように成長していく。

この種の、仮想の「役割を演じる」心理メカニズム群が故障して、
暴走が酷いと、解離性同一性障害の状態に陥ってしまう。
998風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2014/03/09(日) 08:53:14.13 ID:7tQEFdPm0
カバラや神道の世界には
理想化した仮想の人格を強力に制御する方法が伝わっている。

ゲームのアバター(プレイキャラ)などと違って、
自己催眠によって人格変容した状態(通称神憑り状態)で呼び出される
天照大神・荒魂・瀬織津姫といった神社の祀神クラスの
極限まで高められた仮想人格は、非常に強い自我を持つようになり、
巫女本人とは異なる独立した意思をもって行動を取るようになるからだ。

仮想人格の強力な制御スキルを持っている、高位の斎の巫女の手にかかれば、
解離性同一性障害に伴って出現する別人格、いわゆる憑きもの現象を、
お祓いの神事によって、解決出来るケースが多い。
現代の神道界で高度な祓いのスキルを持っているのは、
神功皇后を輩出した一族の、姫姓を受け継ぐ桔梗紋の巫女様かな。

他には、
カウンセラーが退行催眠を用いて、もう一人の人格を呼び出して、
何が原因で解離が生じているのか聞き出したりすれば、解決出来るケースもある。
日本の普通の精神科は、個々人の心のトラブルを解決することに積極的ではなく、
薬に頼る方向に進んでしまってるから、ちゃんと治療できないケースが多々ある。
だから、
高位の(アルバイトでない本物の)巫女様のところに行って祓ってもらうか、
催眠療法を得意とするカウンセラーのところに行くのが正解なんだよね。

というわけで、万里のもう一人の人格を幽霊のように描く作中の描写は、
あながち間違いというわけではないんだ。