>>615 二階に言ったと店のものに言われ、
で、二階に上がったはいいものの、
ふすまを開けるほど無粋ではないし、果て、どうしたものか・・・帰ろうかと
思ったところで高杉に会ったと。
はい、わかりました。
・ ・・で??それで???
「それで、どうなったの??」
「ここでするこたぁひとつだろうが。てめえがしたことと一緒じゃねえのか」
「はあアアアアアアア???!!!!」
「てめえ、首に白粉べったりついてるぜ」
「う・・・っ!!!こ、この」
「お互い様って奴じゃねえのか」
「てめーは黙ってろ!!第三者!!!赤の他人!!!」
ククク・・・と、嗤う笑い方がとにかく気にくわない。
桂が、ぽそりと、
「銀時は、どうして・・・」と言った。
うううう!!
そりゃ、そもそもは俺だけど。
俺だけど!!!
その、また、そもそもはお前が・・・
っていうのを、又 高杉の前で言いたくない。ぐっとこらえる。
高杉が、さっきの煙管を消し、手持ち蓋差にしている。
一応、俺の子を気遣ってくれているのか。
いやいや、何考えてんの、俺。気遣ってたらそもそもこんな行為しないでしょ!!
「つーか、てめえ、ヅラ妊娠してるのしってんだろうが」
「だから?」
「・・・っ!!子供に何かあったらどうするつもりだ!!」
「じゃ、てめえは俺の子が腹ン中いた時、こいつと何にもなかったのか?」
どうなんだ、と、剣呑な目で俺を睨む。
「・・・・」
「ほらみろ。お互い様だ」
「っつーか、こっちは夫婦なんだ!!」
「てめーは良いのかよ」
「ああ?」
「浮気。それもお互い様だろ」
「銀時・・・すまなかった。は、反省している・・・」
な・・・っ。なんだよ、否定しないの!?
ていうか、そもそも俺にはだめって言うくせに・・・
そのとき、
TULLL・・・・高杉の電話が鳴った。
「ああ・・・・分かった。待ってろ」
そう言って、立ち上がる。