>>574 「・・・案ずるな。俺を信じろ。銀時だって、それはもう立派に父親をしてくれている」
んあああ??俺の話??
「ああ、貴様よりよほど、できた父親だ」
な・・・っ!!!
なんか、急に顔がかあっと熱くなってきた。飲み過ぎた。
「ババア、水・・・」
「ああ。・・・・・む。そうか。ちょっと待て。」
水を飲んでいると、桂が、受話器を俺によこす。はあ?
「お前に替われと」
ぶはっ!!あやうく水を吹き出しそうになった。いや、ふきだした。
「はあああ???話すことなんかねえよ!!!」
「いいから」
「・・・んだよ」
電話に出る。
「よう」
「よう、じゃねえよ」
「てめえは昔から、馬鹿みたいに・・・死にそうな奴を担いで歩いてたっけな」
「ああ?」
「今も、大切なものは替わらないとか万斎に言ったそうだが」
「ああ??、あれね。その節はどうも。相変わらず変な部下ばっかりだな」
「てめえは、そのまま、一生替わるな」
「っつーか、かわらねえから!てめえがトチ狂いすぎなんだよ!」
「クク・・・そうかい」
「で、話って何だ?昔話ならお断りだぜ」
「・・・てめえの生まれてくるガキによ・・・あの人の字を使わねえでくれ」
「は・・?」
「銀太郎とかで十分だろ?」
「はあああああ????」
「それから・・・」
「てめえなあ・・・」
「・・・・あいつを頼む」
「・・・・てめえに頼まれるまでもねえよ。大切な息子だ。俺が守る」
てめえからもな。
「そうか」
短い言葉だったが、ほっとした気持ちが伝わる。あ、なんか、胸が痛い。
「あんまり、変なこと教えるなよ」
「は?なんだそりゃ」
「てめえみたいなエロガキになったら困んだろうが」
ブチーーーーッ!!
「何言ってンだ!!そうなったら、そりゃ、てめえの血筋だろ!!!ヅラに聞いたぞ(嘘だけど)、この強姦魔!!!!」
ボカッと後頭部を殴られる。
「そうか、ヅラは俺をそう思ってんのか・・・」
ありゃりゃ、まあいいか。
「こそこそ二人で連絡取り合いやがって・・・」
「ガキの話だろ」
しれって言うこいつに一泡吹かせたくて・・・
「ま、俺たちは・・・堅??い絆で結ばれてますからアア!!自分の気持ちを伝えられねえ小心者に、どうこう出来る仲じゃね??けどな」
言ってやった。
「・・・・!」