銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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504風の谷の名無しさん@実況は実況板で
>>501
その次の朝、高杉たちは朝早く経った。そのため、すずという娘が高杉の部屋で目を覚ました時には誰もいなかった。

そして、三人分の宿泊費は全て支払われていた。

あんなにも、熱く、自分を欲した男。



傲慢で、横暴な態度なのに、情熱と相反する優しさを持っている。

ただ一つの眼差しは、危うげで、切なく、

自分を見ているようで、見ていないようでもある。



その熱が大きすぎて、知らなかった自分を思い出せない。過ぎ去った今は、凍えそう。

娘は、その男を思い出して、また泣いた。

一夜の夢とは知っていた。でも、

知っていてもなお、

本当に、好きだったのに・・・・と。
505風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/03(月) 02:42:45.00 ID:ZUyx6/SM0
【万斎】

さて、その早朝。

「そういえば、晋助に渡しそびれていたものがあるでござるよ」

「ああ?」

「昨日、月子殿から、これを」

と、白い包みのなにやら長いものを渡す。

「何だァ?」

「誕生日プレゼントだそうで。いつもお世話になっているからと」

「へえ」



早速開けてみる。

中から出てきたのは・・・・

渋い、茶色の煙管。
506風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/03(月) 02:43:35.01 ID:4RMBC07Y0
「・・・・・」

「・・・・・」

「いや、なかなかいいじゃないでござるか」

「・・・・まあ、もらっとくぜ」



拙者は、笑いをこらえるのに必死だ。

どう見ても、高杉に似合うとは思えない。高杉が実に、嫌そうな顔をした。

と、そこで、もう一つあることを思いついた。

「どうでも言い話だとは思うが、昨日の娘の件、月子殿はご存じでござるよ」言えば、

「!」あからさまに驚く。