銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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487風の谷の名無しさん@実況は実況板で
>>481
それから、徐々にしっかりした足取りで、階段を上り、二階に来た時、突然。

うっ・・・と言って、口元を抑えた。なにやら吐き気を催しているようで、持っていた袋の荷物だけを出して袋を桂に渡す。

はあはあと息をしながら、吐き気に耐える桂。結局、戻さずに終わった。

しかし・・・

これは、ただの湯あたりではないな。



「月子殿・・・これは拙者の勝手な憶測でござるが」

ビクッと桂の身体が揺れた。
488風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/02(日) 23:23:36.75 ID:brmy15r40
ああ、きっと、この先言われることを予想しているのだろう。

「もし、貴殿に今お子が出来たとしたら、晋助の子の可能性はあるのだろうか」

ない、とは思う。思うが、確信はない。知りたかった。これ以上、惑わされるものが出来るのはごめんだ。もし、頷かれたら・・・自分はこの人を蹴り上げてしまうかもしれない。



だが、桂は、力無く首を横に振る。

「それは・・・絶対に、ない」

ほっとした半面、・・・得体の知れない嫌な予感もする。

と言うことは、白夜叉の子だ。それはそれで、危険な気もする。
489風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/02(日) 23:32:41.40 ID:MhWmMMGH0
「高杉には・・・言わないで欲しい。それに、もし、子供が出来たとしても、産むかどうかも分からないのだ・・・」

そうか、男に戻るためには、子供は邪魔だ。

「分かっているでござる。拙者も無駄な波風は立てたくない故。これは、主と拙者、二人だけの秘密と言うことに。もとより、夫婦の問題でござろうから」

と言えば、ほっとしたように、頷く。

すこし、座って水分を捕れば、だいぶ具合が良くなったようだ。



部屋までもう少し。立って歩き出す。

と、突然、近くのドアが開いた。



出てきたのは、女の子3人組だ。

あ・・・・

二人の女の子が、泣いている一人の女の子を挟むように歩いてくる。
490風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/02(日) 23:33:30.41 ID:cfyINPvo0
「行って、あやまってもらう!一言言わなきゃ気が済まない!」

「自分から、声を掛けてきて、途中で放り出すなんて、訳わかなん無い!絶対許せないよ」

「で、でも・・・」泣いている、真ん中の子は、見覚えがある。

晋助の部屋から出てきた娘だ・・・



「あっ」

気付かれてしまった。

「どうしたの?」

「あの部屋の前にいた人だ・・・」

「え??!!じゃ、この人は例の奴の仲間?」

うわ??、この状況で会いたくなかった。