銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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479風の谷の名無しさん@実況は実況板で
>>476
余談 慰安旅行3


【万斎】

拙者が、一人になってから割とすぐに、月子は意識を取り戻した。



「あ。・・・???!!」

「気付いたでござるか」

ぱっと、拙者の腕から起きて、何事か、と言う顔をする。



「先程、意識のない月子殿をこの男が抱えているのを見て、晋助が助けたでござるよ」

「た、高杉が????」

足下の男を指し示すと、あからさまに驚く。

「うわっ!」

「立てるでござるか?長居は無用。速く白夜叉殿の部屋に戻るが良いかと」

こくこくと頷く桂。
480風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/02(日) 18:42:33.35 ID:c7SiQzNH0
支えながら、廊下に戻る。

売店の前を通った時、あっと何かを思い出したように桂が立ち止まった。



「高杉はどうした?」

「晋助なら、部屋に戻ったでござるよ」

「そ、そうか・・・また世話になってしまったな」

「まあ、貴方に対しては、特別でござるよ」

と、言えば、不思議そうな顔でこちらを見る。・・・なんとも、きれいなお方だ。桂だけど。
481風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/12/02(日) 18:43:06.20 ID:L6POnJ5S0
しかし、心なしかやはり顔色が悪い。速く部屋に戻さねば。

「歩けなければ、抱えるでござるが・・」

「いや、いい!・・・そうじゃなくて、これを」

ごそごそと、拙者が持っていた桂の袋から、一つの包みを取り出した。

「奴に・・・誕生日だろう」

「晋助にでござるか?」

「ああ・・・色々と世話になっているしな・・・あの、あれだぞ。そんな深い意味はないからな。

ただ、まあ、思いつきだ。たいしたものでもない」

などと、あたふたしながら渡してくる。なかなかこの表情は可愛い。



「では、確かに。引き受けたでござる」

桂が、ちょっと、はにかんで嬉しそうな顔をした。