>>428 と、そこへ・・・
一人の男が入ってきた!!
サバッ!!!さっと、後ろにヅラを隠す。
あ・・・どっかでみたような・・・
「あ、白夜叉殿?」
「か・・・かか河上万斎???」
うわ??髪上げてないから分かんなかったよ、素顔も初めて知ったんですけど!!ってか、なんでここに・・・!!!
「貴殿も、この温泉に・・・きぐうでござるな」
てことは、例によって、あいつもいるの?
なんでこんなとこでこいつらに遭遇するんだよ!!
察したのか、
「これはプライベート故。晋助はここには来ないでござるよ」
ほっ。よかった。
「じゃ、あんた一人ってこと?」
「いや。正確には、晋助と二人で来ているのでござるが・・・」
「!!!!!」
背後で、ばしゃっと音がした。反応しすぎだろーー!!ヅラ!!
「・・・? おや、月子殿。・・・今は女子の時間ではござらんが・・・」
「み、みんなよ!!」
「・・・安心なされよ。拙者、メガネがないからよく見えないでござる」
「信用出来るかアアア!!」
「じゃ、少し離れるでござるよ」
ついっと、奥の方にいってくれる。
ヅラにはそこにいてもらい、俺だけちょっと万斎に近づく。
「なあ、さっきの話だけど、あいついんの」
「ああ、晋助でござるか・・・露天風呂付き個室をとったから、大浴場には来ないはず。なにより、先程どこぞの娘を捕まえていたから、今頃部屋に二人でいるのではないかと。
会うことはないでござろうし、心配いりもうさん」
ふ??ん。良いご身分ですこと!
「鬼兵隊って何、暇なの?んで、あんたはボディガードって訳??」
「まあ、今回はプライベートでござるな。今日は・・・」
「「あ」」
分かった。夫婦揃って思い当たる。
「晋助の誕生日でござるから」
「嫌な日だね??!アルマゲドンが生まれた日だよ」
月子が、ちょっと近づいてきている。おいおいおい。
その様子を察してか、万斎がやや大きい声で言った。
「最近の晋助は大変だったでござるよ。仕事でも大変だったが・・・どこでもらったのか、おたふく風邪にかかってしまってな。
だから慰安を兼ねて、この旅行を計画したのでござる」
へ、へえ??????。
「はやってるんだなあ・・・」
嫌な予感がする。月子を見るが、目を合わせない。まさか。
「大丈夫だったのだろうか、奴は・・・」月子が後ろから、万斎に聞く。どうでもいいだろ、そんなこと!!
「まあ、今、どこぞの娘とひとつになるくらいには、回復しているでござるよ」
「!!!!」
何?何かいま、すごい眉間に皺よってるよ!!ヅラ、てめ??・・・