銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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388風の谷の名無しさん@実況は実況板で
「いい、女だ、・・・・綾乃サン、あんたは」

わざと、区切って囁くように言う。

なんて顔するんだ・・・お登勢は目を細めた。

「ごめんだね。あたしの相手しようなんざ100年早いよ、若造が」

「クク・・・そうかい。残念だ」

ああ、でも。この男に、女が惹かれるのも無理はないと思う。長年女をやってきて思うが、こんなに闇を抱えて、傷を抱えて生きているこの男が、手をさしだしたら拒めない。

その手を、振り払うことなんか出来ない。きっと、掴んでしまう。

そして、掴んだが最後、放したくないと思ってしまう。そう言う気持ちにさせる男だ、この男は。



「たちの悪い男に掴まったもんだよ、あの子も。」

「はっ、わかってねえなあ。あいつの方が俺よりよっぼどたちがわりい」

月子の話題が出たことで、男がすっかり毒気を抜かれたような顔をした。