銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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387風の谷の名無しさん@実況は実況板で
「ずいぶんと、物騒なこと言うじゃないか」お登勢は、落ち着くために、煙管に口を付けた。ふうーーーと、煙を吐くと、幾分かすっきりする。

「月子のことを振り回すのも、あんたのその狂気が関係しているようだね」

「さあ・・・狂っているのは、俺か世界か。正義ってのは、何処にあるんだろうな」

「あんたの頭の中じゃないことだけは、たしかだろう」

キリッと、相手を見据えて言う。

「度胸ある女だな」

「だてに長生きしてないからね」

「はは、だったら、この世界には、知らないほうがいい世界もあるって、長生きしてたら知っているはずじゃねえか?綾乃サン」

!!本名で呼ばれたお登勢はさすがに目をまるくする。



「へえ。よく調べてるじゃないかい。確かに、そう言うのは得意そうだね」

と、男の隻眼がすっと細まり、低く響く声を出した。

「さあ、・・あんたに興味があったのかもしれねぇよ」

「なんて声出すんだい。相手が違うんじゃないか」

「違わねえ。綾乃サンよぉ・・・旦那を早くに亡くしてさびしいってんなら、俺が相手してやってもかまわねえぜ・・あんたのことは、・・・気に入った」

冗談とも、本気とも取れるささやきだ。・・・何とも魅惑的な響きがある。自分の心を垣間見せて、人の心を全て握ってしまう、そんな男じゃ無かろうか。