「あんたもたいがい甲斐性なしだねえ。こんなとこで愚だ巻いてないで、夫婦の問題は夫婦で解決するもんだよ」
「ババアにはわかんねーんだよ!男のナイーブなところなんざ。だーってろィ!」
はあーと、お登勢がため息を吐く。おれは、ぐいっと一杯飲んで、
「ちょっと、これからおね??ちゃんのいるお店いかねえ?確かめてみる!」
坂本を連れて出ようとする。
「確かめるって何をじゃ?浮気はいかんぜよ、金時」
「浮気じゃねえよ!!調査!!!調査です!!!」
「んな??に気になるなら、本人に聞いてみればいいじゃろおが」
「聞けねえよ!!!だから、他の人の意見を聞いてみようと思ってるんだろーがアアア!」
「じゃあ、高杉に聞いてみればいいきに」
「出来るかアアア!!!っつーか、何処にいるかしらねーーっつの」
「今は、会いにいかんでも、話すだけなら、これがあるっちゃろ。」
キラン、と、最新型携帯を取り出す。
こ、こいつ、・・・高杉の番号知ってるのか・・・あなどれねえ!スザっと後ずさる。