「男に戻りたいから、殺すのか?!」
「そう言う意味ではない」
「じゃあなんだ!あいつの子は産めても俺の子は産めないってか?!」
「ただ、これ以上は迷惑になるかと思ってだな」
「もういいよ」
本当に、もういい。こいつは最悪な天然野郎だ。
お前は、産みたくない訳じゃないんだ。
ただ、これ以上万事屋に迷惑をかけたくないと言っているんだ。そうだよな?
こいつには、はっきり言わなきゃ分からない。
どんなに俺が、うれしくて、喜んでいるかも。迷惑なんて思っているはずもないことを。
つっと奴に近づく。怯えたような顔をする桂。
なあ、桂、頼むから。拒まないで。
「迷惑じゃないから、産んで欲しい・・・」