*** 数日後 ***
困った。
どうしても、腑に落ちないことがある。
ヅラと何度か身体を重ねて思ったが、奴はなんでか声ひとつあげない。
・・・まあ、いろいろ気を遣ってくれているのだろうが、
ちょっとというか、だいぶ男としては寂しいものがあるだろう。
あいつに対してもそうだったのか?
それとも、おれじゃあ、その程度なの?
なんだかたまらなく問いつめたくなったが、そんなの俺のプライドが許さない。
まあ良い、今日は、
鳴かぬなら、鳴かせて見せよう・・・*** ですよ。
「ヅラァ・・・覚悟しろよ、」
・・・
だが、しかし。今日もまた、桂の声を聞くことは出来なかった。
あ??あ。
なんか男として敗北した気分だ。たまらない。
寝間着を整えた桂は、うとうとと俺の腕の中でまどろむ。
このまま、いつもは無言でねるくせに、この日ばかりは、なにやら俺に抗議してきた。
「お前は、しつこい・・・・」
ぼそっと言って、そのまま寝てしまう。
はあああああ?????
ちょ、ちょっと・・・まって!!!
「ちょっと、それどー言う意味??!!誰と比べたの??今!!ねえ!!ねえええ???」
慌ててヅラに詰め寄れば、
ドカ!!っと、ふすまが外れて、神楽が
「うるさいアル!!!!」と寝ぼけ眼で怒ってとんできた。
ぎゃあああ!!!心臓が飛び出すかと思ったよ、銀さん!!死んだらお前のせいだからな!!化けて出るからなぁ!!神楽!!
外れたふすまをなおしながら、心で悪態を付くのが精一杯だ。
桂も、あれから一言も話さない。
あ??これから先は、神楽ちゃんがいない時じゃないとダメだなあなどと考えたりして。
・・・生活は、続いていく。
前に誰かが新作1ヵ月・再放送1ヵ月・交互に放送していくって言ってたから新作期待してたのに来月も再放送…