銀魂’〜ぎんたま〜第二百九十二訓

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306風の谷の名無しさん@実況は実況板で
>>303
こいつは、どんなに苦しくても、哀しくても、痛くても泣いたことがない。

こいつが泣くのは決まって、・・・自分を責めているときだ。

死んでゆく仲間を助けることも出来ず、どうにもならない歯がゆさを感じたときに、

声も出さずに泣いていた。

こんな風に。

だから、気づくと、俺も泣いていた。



銀時が、それを見て笑ったように見えた。

くすぐったい気持ちになる。

ああ、もしも、俺がお前を少しでも癒せるのなら、

それがうれしい。

お前は一人じゃない。

案外、これは幸せという感覚なのかもしれない。
307風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/11/29(木) 08:09:48.79 ID:Y5Ot8qSE0
翌日。

いつもの時間に、目が覚めた。

と、驚くほど身近に奴の寝息を感じた。

こいつ・・・はずかしげもなく、腕枕なんぞしおって・・・!

こっちが照れる。

起きあがり、男の自分の腕より、筋肉の着いたたくましい腕を見る。

なんかむかつく。



寝汚いこいつはほっといて、

さっと、着替えて、いつものように食事の支度に向かった。

二人を起こして、

「おはよう」いつもと変わらず、挨拶する。
308風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2012/11/29(木) 08:10:58.14 ID:PQqoUb5R0
「あ??新聞・・・」と、銀時が取りに行く前に、渡す。「ど??も」と、言って受け取ったやつと、ふと、目があった。

昨日の、こいつの泣き顔を思い出す。

え????気まずい。見るな!照れる!!

あいつの顔が赤くなってると言うことは、俺もきっと紅いのだろう。

「おはようございま??す!」と新八君が入ってきて、ほっとする。



いつもの日常が始まった。