お前は昔から、計算で動くことがない。
いわゆる勘のようなもので、行動を決める。
だが、その決断は、無鉄砲なわけではない。そして、おおよそ間違いはない。
だから、俺はその背に自分の背を預けた。
お前は、自分の命も、他人の命も平等に大切にする奴だから。
俺にも、高杉にもない、
何も犠牲にすることを望まない、お前のそんなところが好きなんだ。
そのうち、そっと触れてきては、俺の反応を伺う事を繰り返す。
一体何処まで、
何処までだったらいいの?
そう言っているかのようだ。
お前には分からないのか?
もう、何処までだって俺は良いんだ。
お前が決めてくれ。
この関係を変えるのか、そうじゃないのか。
選択権はお前にある。拒否権は俺にはない。